2010年10月31日

老い日記[227]――生誕18,795日/禁煙180日目

 稽古の時間がだんだん早くなってきて、今日は午後2時には新国立劇場の稽古場へ。音響打ち合わせの後、せっせとウォーミングアップして稽古に突入。アップでは先日購入したアンダーウェアを履いているので、膝がしっかり固定されていて痛みは覚えず。下半身がぎゅっと程良く締めつけられている感じで動きやすいのだが、メタボ化している腹周りは締めつけられると逆に行き場をなくして目立ってしまうのが、どうにもいまいましい。まず腹巻きで締め付けて、アンダーウェアを履けばいいのだろうか?(たぶん、無駄です)
 
 今回の演出助手はまだ22歳という若者。「まだ、そんなに若いんだ」と言ったら、「古城さんは何歳なんですか?」ときた。ストレートに「51」と答えると、「ああ」といささか鼻で笑われる。「え、なんで?」と詰め寄ると、「ぴったりですね。うん、ゴジュウッッ!!って感じですね」と言う。う〜ん、今さら若く見られたいとも思わないが(次第次第にそれは諦めている)、きっぱり年相応だと言われるのも気持ちのよいもんじゃないなと少し苛つく。
 
 夜11時半頃に帰宅してからは机に向かってせっせとお仕事。この態勢で居続けるから首が痛くなるんだなぁと思うが、打つ手なし。血の巡りを渋滞させつつ雑務に励む。
街の吹奏楽.jpg 
台風去ってよかったね。商店街では吹奏楽のイベントに人だかり。みんな、外に出たかったんだね。
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2010年10月30日

老い日記[226]――生誕18,794日/禁煙179日目

 首の痛みがどんどんひどくなる。日々、新国立劇場の研修生と一緒にストレッチをやっているが、やるほどに、「ああ、血の巡りが悪いなぁ」と自分で思う。ごりごりに固まっている。
 
 今日は稽古がOFF。久々にちょっとだけ解放気分を味わって、前から観たくてしょうがなかった映画『ダウト』をやっとDVDで観る。文学座がアトリエ公演でやった舞台版を観ていて面白い本だなぁと感心したのだが、この映画は作者ジョン・パトリック・シャンリィが自らシナリオ化し、監督も務めている。
 やっぱり、本が素晴らしい。事実はどうだったのかというサスペンス的な展開から哲学的なテーマへと大きく梶を切る視点が凄い、鋭い。深い。そもそも、この『ダウト』、何度か一緒に仕事をしている鈴木小百合さんが翻訳に携わっていて、最初に鈴木さんから本をいただいたのが作品との出会いだったのだが、脚本→舞台→映画と、出会うたびに「面白い」と唸れる作品も珍しい。お見事。  

マグロ解体ショー.jpg
「人間の解体ショー」なら行きます。

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2010年10月29日

老い日記[225]――生誕18,793日/禁煙178日目

 午前中から初台で会議。月1回のこの会議、企画のタイトル一つ決めるにも何人もの大人がよってたかって意見し合う。なんとも贅沢と思う気持ち半分、この時間は有意義なのかと恐縮する気持ち半分。トータルな企画をゼロから立案するわけではないもどかしさも手伝って、立ち位置が未だに難しい。
 
 会議を終えて、ランニングの専門ショップに行ってアンダーウェアとラップ時計を購入。今さらながら次第に「形から入る」ことに熱中し始める。本屋に行って「お、これこれ」と何冊も買ってきて、もうそれだけで満足して読みゃしない。あれと同じですね。……って、それじゃダメダメ。ひたすら走ればいいんです、ひたすら走れば。ハングリー精神とはそういうことです。と、なかなか落ちない贅肉をじっと見る。(見なくていいです)
 
 明日が稽古休みなので、なんとか流れをつくろうと思うのだが、今日も進みはのろのろ。それでも『話してくれ、雨のように……』はなんとか全貌が見えてきた。しかし、まだまだ先は長い。とはいえ、こればかりにかかずりあっているわけにもいかない状況。今年も残すところ、あと2カ月。先手先手でいかないと、あっという間に今年が終わって泣きを見る。(見たくないです) 
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印刷所に入稿した後で発見。曜日が全然違う。来年の1月7日は金曜、12日は水曜なのに……。なんてこった……。
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2010年10月28日

老い日記[224]――生誕18,792日/禁煙177日目

 8割方書いていたのに詰め切れないままほったらかしにしていた原稿をようやく書く。「一気に詰めないと、物事は腐る」。これまで嫌というほど経験しているのに、わかっていながら二の舞、三の舞を幾度と泣く繰り返す。「まったく人間、学習しないもんだね」と人ごとのように思う。(おいおい、周りの迷惑を考えなさい)
 このほか日中は頑張って書き物仕事に精を出すが、なにぶん移り気な性格が災いして、あっちを少し書いちゃこっちに移り、こっちに飽きたらまた別の……と、学習しないもんだねと思ったそばから同じようなことをしている自分に我ながら驚く。もしや認知症が始まっているのか?
 
 膝の痛みは徐々に回復。夕方からの稽古で若者たちと一緒にストレッチをガンガンやっても特に痛みは出ず。よっしゃ、快調快調と張り切って、演出家は本来の演出にも張り切ろうとするが、こちらはじっと我慢の時間が続く。なかなか手強いウィリアムズ。いや、なかなか手強い若手俳優。
 このリーディングの稽古と重なっているので先週から劇団の稽古のほうはベテラン俳優陣に任せているのだが、劇団の稽古でもじっと我慢の時間が続いているのではないかと気が気ではない。もう30年以上芝居やってるのに、演技上達の特効薬は未だ見つからず。とほほ。
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苦しくとも一歩一歩昇っていけば、きっと光が……。いえいえ、地上は台風接近で大荒れ模様。
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2010年10月27日

老い日記[223]――生誕18,791日/禁煙176日目

 共同通信の担当Nさんから、目下、連載させてもらっているエッセイ「今夜も不機嫌」の掲載紙が届く。神戸新聞、日本海新聞、四國新聞、愛媛新聞、徳島新聞、高知新聞、京都新聞、中部経済新聞、静岡新聞、埼玉新聞、岩手日報……。さすが共同、結構な数の地方紙に載っていて、改めて「ヘタなことは書けないな」と気を引き締める。と気持ちを新たにしたところで文章がうまくなるわけじゃないけど。
 
 キャスティングを確定させてからの稽古3日目。稽古はいよいよ授業のような色合いが強く、いかんいかん間に合わん、と稽古終わりも10時まで延ばしてはみたが、あまり報われず。稽古が終わって担当のNさんらと、なぜああも戯曲の読解力がないのかという話になり、Nさんはしれっと、「やることやってるだろうに」と身も蓋もないことを言う。その通りではありますが。  

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赤提灯の誘惑を振り切って帰る毎日。

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2010年10月26日

老い日記[222]――生誕18,790日/禁煙175日目

 秋をすっ飛ばし、いきなりの冬到来。唐突すぎる季節の移ろいに老人はなす術もなく、ただ「寒い寒い」を連発しながら午前中から会議のため西新宿へ。
 人材養成委員会。委員のメンバーが全員演出家なので、この委員会、みんな実によく喋る。「いかに喋れるか。いかに言語化できるか」。演出家の資質はそれに尽きる。この会議に出るたびにそう思わされる。
 
 夕方、稽古のため再び西新宿へ。同じ場所に一日に2回も出かけるのは意外と心理的にしんどいもんだと思い知る。
 今回のリーディングは短期決戦。なので稽古では、できるだけ早く流れをつくる。先を急ぐ。そう決意して稽古に臨むものの、そうは問屋が卸さない。やり始めると細かいセリフの流れにいちいち引っかかり、人の弱点を容赦なく突くことに長けた演出家は「ちょっと待って」を連発。リーディングの公演稽古のはずが、「人のセリフ、聞いてる?」「どんなふうに聞いてる?」と、次第に演技の授業のような様相に。……いいのか?
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ワンツーワークス次回公演『蠅の王』。フライヤーはこんな感じ。古川タクさんの絵は相変わらずブラボー。
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2010年10月25日

老い日記[221]――生誕18,789日/禁煙174日目

 リーディング公演の稽古が本格的にスタート。新国立劇場マンスリー・プロジェクト第3弾。演目はテネシー・ウィリアムズの2作品、『風変わりなロマンス』『話してくれ、雨のように……』。新国立劇場ラインアップで同じウィリアムズの『やけたトタン屋根の上の猫』の上演期間中に同じ舞台セットで上演するので、昼前にはそのセットの下見で初台へ。
 本番さながらに組んであるセットを見て、かなり唖然。うわ。舞台、斜め向いてる。しかも傾いてる。舞台監督に聞くと、傾きは4度。まぁ、一跡二跳で30度を体験している我が身にとっては(『平面になる』)、4度くらい大したことないと高をくくるが、斜めを向いてることもあって意外や意外、リーディング用に椅子を横一列に並べても、どうも収まりが悪い。
 さぁ、どうしたものやらと頭を悩ませながら、まぁ悩んだところでどうしようもないしなと現実逃避しながら、西新宿に移動。初日からいきなり2時から9時まで、びっちり稽古にのめり込む。出演者は演劇研修所の5期生。まだまだ発展途上の若者ばかりなので、そうそう簡単にはいかないぞと腹を据える。でもまぁ、腹を据えたところでどうしようもないし……ってわけにはいきませぬ。本気でウィリアムズと格闘しなければ。
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月ももうすぐ終わるというのに……。こんなに寒いのに……、しぶとい奴。
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2010年10月24日

老い日記[220]――生誕18,788日/禁煙173日目

 クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』をようやく観る。
 予告で「売り」になっていたブラッド・ピットよりも悪役のクリストフ・ヴァルツが飛び抜けて面白い。アカデミー賞助演男優賞も納得の怪演。タランティーノ監督お得意の、B級テイストに突然モードチェンジする人を食ったような演出も健在で嬉しくなる。音楽のセンスも相変わらず上等。ただし、本作の後味はすこぶる悪い。少しも飽きることなく2時間があっという間に過ぎるのだが、終わってみれば胸やけしたように不快感が残る。なぜか?カタルシスとはまったく無縁の終わり方だからか? 暴力シーンをことさら暴力的に描く意味わ見いだせなかったからか? それとも暴力を受け付けないほどに我が身が老いたってことなのか?
 
 
 夜は世田谷パブリックシアターでピーピングトムの『ヴァンデンブランデン通り32番地』を観る。このベルギーのダンス・カンパニーは初見。印象的だったのは、軟体動物のような体の動き。柔軟性がやたらと強調されていて見世物小屋的な味わいさえ漂う。ただし、今村昌平監督『楢山節考』にインスパイアされた作品とのことだったが、さほど関連は見受けられず。
 終演後のポストトークも聞くが、聞き役の評論家が質問するたびに自分の解釈を長々と語るので会場は「おいおい勘弁しろよ」というムードに包まれるが、評論家は我関せずで持論を展開。まさに空気がよめない状態。ああなっちゃいかんぞ、と話の中身より、そのことを心に留める。
 
 その後、新宿に出て飲みの席に合流。我が劇団の俳優Oと、Oと俺の大学時代の先輩Tさん、3人でわいわい飲む。早々に引き揚げるつもりだったのに、いつものようにそういうわけにはいかず、12時回ってようやく腰を上げる。
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「ピーピング・トム」のプログラム。関節、ないんじゃねーの?という動きが不気味だった。
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2010年10月23日

老い日記[219]――生誕18,787日/禁煙172日目

 不規則な生活がこのところ輪をかけて不規則になっている。朝・昼・夜という太陽の動きとは無関係に、場当たり的に「食べる・仕事する・眠る」を繰り返して時間がだらだらと過ぎる。いかんいかん、こんな日々を送っていてはまた癌になる。
 
 午後、新国立劇場「マンスリー・プロジェクト」へ。第2回の今回は、慶応大教授・常山菜穂子さんによる演劇講座「どこから始まる?アメリカ演劇」。
 いやいや、面白かったです。ン10年ぶりに大学の講義を聴いてるような感覚で、2時間たっぷり堪能。「宗教劇」→「愛国劇」→「メロドラマ」→「ミンストレルショー」→「レッグ・ショー」→「ワイルド・ウエスト・ショー」→「近代セリフ劇」という20世紀に至るまでの演劇史の流れがしっかり線として繋がり、聞けば聞くほど、「アメリカって常に誰かを出し抜いて、あるいは踏み台にして発展してきたんだなぁ」と、その天真爛漫なほどの厚顔無恥っぷりに感動すら覚えました。
 
 終了後は劇団ミーティングのため荻窪へ。『誰も見たことのない場所』の今後の展開についてあれこれ。その後、さらにF女史と演出助手Sとで打ち合わせ。話せば話すほど、「やらなきゃいけないことって尽きることがないんだなぁ」と、その途方もない展望に感動すら覚えました。
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青梅街道。膝が痛いのに歩道橋に上がらざるを得ず、記念にカシャ。
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2010年10月22日

老い日記[218]――生誕18,786日/禁煙171日目

 腱鞘炎がようやく治まってきたと思ったら、今度は右の膝が痛み出す。左の膝はもはや持病と諦めているが、これで右まで歩行不全に陥ったら、一気に車椅子生活に突入か?既に今の段階で階段を上るたびに、アタタタ、オトトト、と鈍い痛みが走り、すっかり階段嫌いになっている。(階段大好き!!っていう人間もいないだろうが)
 まぁ、そういう状況でもバカ男は走りますけどね。
 ということで今日のランニング。このところ人に抜かれてもなんとも思わなくなっていたのだが、今日は「このオッサン、絶対に年上!!」という人に抜かれた途端、負けん気が突き上げてきて、ひたひたと後を追う。オッサンの後をひたひたと追うオッサン。なんとも不気味な構図だなぁと思いつつ、つかず離れず出走っていたら、最近にないハイペースのままゴール。「あれ?もう終わり?」という楽々状態で1時間を走り終え、さして疲れもなし。なるほど。ライバルがいるって凄いことなんだなぁと今さらながら当たり前なことに改めて感心。というか、「今までどんだけ漫然と走ってたんだよ、てめぇ」ってことですが。
 
 ふと気がつけば10月も下旬。仕事に追われ、芝居の稽古に追われ、我が身のアイデンティティはいったいどこにあるのだろうと、じっと手を見る。(シワが増えている)
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近所の「開かずのダーツショップ」に灯りが……。思わず中を覗いてしまう。
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2010年10月21日

老い日記[217]――生誕18,785日/禁煙170日目

 煙草の大幅値上げの影響か、ネオシーダーを買い求めに行ったところ、「品切れです」。え?今まで一度もそんなことなかったのになんで? と驚きつつ別のドラッグストアに行くと、「今、欠品してます」。……何かの陰謀か? 煙草の値上げに恐れをなして禁煙に走ろうと思うが、すっぱり煙関係と決別できない誰かのような根性なしが一気に増殖したのか?
 
 日中、パソコンの前に陣取り、あれやこれやの仕事をちまちまこなすが、目先の小さな仕事さえ時間がかかり、あまりの集中力のなさに我が身を呪う。
 とある本に、「パソコンの前に座りっぱなしでネットサーフィンに明け暮れていると、人間、著しく集中力が低下する」と書いてあったが、我が身の集中力低下はそうか、インターネットのせいではないかと余計な妄想をたくましくして、またそれで時間を失っている。アホである。
 
 基礎稽古では今日も若手に苛立つ。あまりの頭の悪さに演出家は毒を吐くどころか、本気でコイツ、やってやろうかと殺意さえ芽生える。自分が怖い。
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剥がれた爪、再生の気配。オッサン、しぶとい。
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2010年10月20日

老い日記[216]――生誕18,784日/禁煙169日目

 右足がたぶん、腱鞘炎。新しいシューズが嬉しくて紐をぐいぐい締め上げて走っていたのが災いしたのか、右足の甲が痛い。土踏まずも押すと、「ひー」と声が出るほど痛みがある。
 そのうえ、右のこめかみにも鈍い痛みがある。偏頭痛なのか。この二、三日、やたらと生あくびも出るし、もしや脳卒中の前触れか?と不安は増幅するが、打つ手はないので、まぁ倒れたら倒れたときと半ばヤケクソ気分でやり過ごす。
 
 午前中から会議で西新宿へ。出席率、悪し。なんだかなぁ。このところ西新宿でも初台でも、演出家Mさんといつも一緒で、Mさんとだけしょっちゅう会議をしているような気になる。
 その後、研修所に寄って『やけたトタン屋根の上の猫』の舞台美術図面をもらう。ひゃー、舞台、斜めってる。おまけに傾いてる。どーすんだ、リーディング。椅子はどう置けばいいんだ?そもそも椅子、置けるのか?
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表札?と思いきや、「タクシー営業所」の文字。え、タクシー?
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どう見ても、普通の家。この表札には何の意味が……?
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2010年10月19日

老い日記[215]――生誕18,783日/禁煙168日目

 パソコンの前に陣取ることに疲れ、新しいシューズとウエアに浮かれて、いそいそと今日もランニングにお出かけ。
 いつもの「30分コース×2周」を軽やかにスタート。
 1周目は今日もすこぶる快調。いいねいいね、若いね俺。
 ところが、2周目はガクンとピッチが落ちる。なぜだ?
 今日のランニングの目標は「ピッチを一定に」。なので調子こいて1周目にホイホイ飛ばしたわけではない。このピッチなら約1時間、一定の速度を保って走れるはずと踏んでスタートしたのに、2周目で嘘のようにバテバテになり、落ちたピッチは結局、最後まで取り戻せないままゴール……。浮き浮き気分で出発したのに、我が身の衰えだけを噛みしめて無惨な気持ちで引き揚げる。
 
 夜、基礎稽古。若手男優に見られたと思った前進は幻にすぎなかったと思い知らされる。何を目標としているのか、何を表現したいのか、皆目わからず。これまた無惨な気持ちで稽古場を後にする。虚しい。虚しすぎる……。  

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行きません。こっちが無愛想なのに。

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2010年10月18日

老い日記[214]――生誕18,782日/禁煙167日目

 マッサージに行く。前にも書いたが、数年前からたまに行くこの治療院は昨年、経営規模を縮小。今では院長夫婦のみで患者をこなしていて、今日も院長から老老介護のようにしてマッサージを受ける。院長のマッサージは一番やってほしい所を簡単にスルーするので、「そこ、時間かけなきゃダメでしょ」と、かなりもどかしい気になるのだが、今日はやってもらって腰にずいぶん負担がきてることをはっきりと自覚。受ける前は、首・肩・ふくらはぎの張りが気になっていたのだが、腰にも相当に疲労がたまっている模様。ちょっと侮っていた院長のマッサージ、少し見直しました。
 歯科医院にも行く。現れた男先生、口の中を覗き込むや、「うん、うん。あ、歯茎はずいぶんよくなりましたね。歯間ブラシも頑張ってますね、うん、いいです」と褒めちぎる。人にはどこまでも厳しい演出家も褒められて悪い気はせず、むしろ、「俺って褒められて伸びるタイプなんだ」と勝手に思い込む。そしてすべての歯にクリーニングして、「じゃあ、半年間の経過観察に入りますね」とついに治療の終了宣言が……!  思い返せば、いい歳したオッサンになって何度正しい歯磨きの仕方を若いネーチャンに教えられたことか。歯を治療しに行くというより、どこか屈辱にまみれに行くという、そんな趣さえあった歯科医院通いとサヨナラ。歓喜。感動。思わず泣きそうになりました。(嘘です)

 右足首の違和感はまだ残っていたが、「走れば治る」とおバカな発想で夜、強引に走りに出る。但し、ランニングシューズを新調、膝をガードしてくれるウエアも購入。いやぁ、やっぱり専用に開発されたものって凄いです。走り出した途端に、「お、今日はイケる」と実感があり、そのままやたらとへばることもなく約1時間走破。足首の違和感もスタートして10分ほどで消滅。気持ちよく汗をかけて、快調快調。 
 マッサージで体がややスッキリ。歯もスッキリ。おまけに快調に走れて、おいおい、今日が「若返りスタート」の記念日になるんじゃないかと脳天気な幸せ者は本気で思う。
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THEATER/TOPS」のあったビルはすっかり様変わりして単なる飲食店の雑居ビルに。今なお、故郷を失った難民のような思いを消化しきれない。
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2010年10月17日

老い日記[213]――生誕18,781日/禁煙166日目

 睡眠パターンがすっかり老人。すぐに目が覚める。熟睡感が限りなく無に等しい。日中は生あくびを連発……。
 おまけに突如として右の足首に痛みを感じる。右足を着くたびにイテテテ……と痛みを伴う違和感が。連日、予想もしない部位に痛みが出たりするので「老い」はあなどれない。
  午後1時から劇団の企画会議。延々5時過ぎまで。疲弊しきっている50過ぎのオッサンに今さら表現者として突き上げてくる衝動はあるのか。やるたびに赤字でもやり続けるマゾヒスティックな(破れかぶれな)モチベーションは何なのか。話せば話すほどに答えに窮する矛盾が露呈してくる。う〜む。
 マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』が滅法面白い。ハーバード大学の「正義」という科目で、あまりの人気ぶりに講義を一般公開。NHK教育でもOAされた。その講義録から誕生した一冊。思考せよ。思考せよ。ページをめくるたびにそう訴えかけてくる。マゾヒスティックなモチベーションに自嘲的になっている場合ではありませぬ。
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迷わず突っ込め。
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2010年10月16日

老い日記[212]――生誕18,780日/禁煙165日目

 首の右側の「張り」がすごい。指でぐーっと押して、これでもかこれでもかと食い込ませると、ほんの少しだけすっきりする。でもまたすぐに、おもーく、にぶーくなる。日々ストレッチをしていても、すぐに固まる。この柔軟性のなさが老いなのか。
 パソコンに向かっていても首が重く、首をぐるんぐるん回しても重さは取れず、現実逃避のように走りに出る。走りに出たら出たで、足がおもーく、だるーい。いつもなら楽になってくる20分を経過しても重さが変わらず、口の中も異様に乾く。なんだか、かえって疲労感だけを募らせて帰宅。むなしい……。

 朝日新聞の3面に「文化芸術で助成金の不正受給」の記事がでかでかと出る。このタイミングで記事にする狙いは何にあるのか、意図を測りかねる……。フランスなどの文化先進国に比べて今なお日本の文化に対する税金投入が低いことは声高には叫ばれず、ごく一部の不正が鬼の首を取ったかのように大々的に報じられる。ニュースとはそういうものなのかもしれないが、不正を暴くことにジャーナリズムの精神を見いだしているのなら、なぜ不正が起こるのか、その背景にこそ鋭いメスを入れるべきではないのか。むなしい……。と、もと新聞記者は自戒を込めて思う。
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カップの底を覗くと「YES」の文字。オノ・ヨーコ展で買ったお気に入り。
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2010年10月15日

老い日記[211]――生誕18,779日/禁煙164日目

 爪が生き返っている。左足指の爪が、どうも再生し始めている気がする。まじまじと観察しないので100%の確信はないが、黒い部分が減っている。というか、ぽろりと剥がれ落ち、慌ててかぶせた爪がそのままくっついていることに驚く。とはいえ、ホントにくっついているんだろうなと触って確かめる勇気はないので推測ではあるが。

 

 昼前から会議のため西新宿へ。コミュニケーション教育について。予想以上に時間がかかり、終わったのは2時前。学校教育……なかなか一筋縄ではいかない。
 その後、雑用を済ませた後、珍しく時間が空いたので(執筆しなさい、執筆を)、喫茶店でゆるりとコーヒーなんぞ飲みながら、我が身が編集長を務める雑誌を読み返していたら、間違いを発見。しかも、かなり痛いミス。慌ててデスク担当のTさんに対応策を電話。いかんいかん、新鮮な気持ちで常に緊張感を持って仕事に臨まなければ。失った信用は、爪とは違っておいそれとは再生してくれない。自戒自戒。
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こちらは、ついに完結(たぶん誤植もない)。それにしても浦沢直樹作品にも思うが、連載ものの終わらせ方ってホントに難しいんだなぁとやりきれない気分になる。
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2010年10月14日

老い日記[210]――生誕18,778日/禁煙163日目

 腹の調子がよろしくない。一昨日、健診結果を見て胃が芳しい状態にないことを過剰に自覚したのか、突然、下痢に見舞われる。おかしい。まったく理由が思い当たらない。過労で下痢になったりするのか。それとも、仕事したくないよぉ、という体からのメッセージなのか。
 左膝は調子を取り戻したと思いきや、走りに出ると膝の辺り丸ごとがやたらと重い。こりゃ、増えた体重でますます負担がのしかかっているのではないかと減量を心新たにする。
 それでも走れば重さは消える。人生、何事も荒療治。そう我が身に言い聞かせて、稽古場が近いことをいいことにジャージ姿で走っていく。だが膝はいつまでも重く、走っているというより、よたよたと千鳥足のような有り様。それでも稽古場に着くと、どっと汗が噴き出す。
 基礎稽古。若手男優OとSは、ほんのちょっぴり前進。こちらも千鳥足のような歩みではあるが。
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新作『蠅の王』の原作。ただ今、壮絶に格闘中。
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2010年10月13日

老い日記[209]――生誕18,777日/禁煙162日目

 熊本での公演を追っかけてくれたKKTくまもと県民テレビ『テレビタミン』のOAを改めて見る(ディレクターMさんがDVDをわざわざくれました。感謝)。いやぁ、すごいです、恐れを知らぬ演出家の毒舌ぶり。まさに言いたい放題。長年一緒に仕事をしている美術家のIさんからしょっちゅう、「いつか刺されますよ」と言われていたが、刺される刺される、刺されてもしょうがないと人ごとのように深く同意する。だからってこの性格は恐らく変わらないが。

 イラストレーター古川タクさんが明日から旅行なので、共同通信の連載原稿を急いで書く。しかし、エンジンのかからないポンコツ頭はなかなかシャープに文章をまとめられず、推敲の終わっていない原稿を送って、取りあえずそれでイラストを描いてもらう。今回、劇団次回公演のチラシの打ち合わせも電話で済ませ、タクさんには助けられっぱなしだなぁと思っていたら、タクさんの個展の案内が届いた。
 古川タク「東京観光展」。111日〜1228日、17:0023:00と夕刻にオープンする珍しい展覧会(祭日は休廊)。芝パークホテル別館1Fにて。楽しみ。
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「僕の5倍は面白くしてください」。テロップに出されると今さらながら人間性を疑うようなコメントのオンパレード。
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2010年10月12日

老い日記[208]――生誕18,776日/禁煙161日目

 速いなぁ、時の経過。びゅんびゅん行くなぁ。仕事に追われてびゅんびゅん。のんべんだらりとびゅんびゅん。もうオッサンもうオッサンと言ってる間にびゅんびゅん。玉手箱を開けた浦島太郎のように時は非情に過ぎていく。

 約2週間前に受けた半日ドック検診の結果が届いた。まず対処すべきは高い尿酸値だろうなと思いつつ、データの詳細を目で追っていくと、いくつも所見が……。なんだ、「食道裂孔ヘルニア」って。文字からしてもインパクト大。おまけに、あろうことか「萎縮性胃炎」「後壁胃潰瘍S2」という表記も。もちろん尿酸値「7.0mg以下」ならOKのところ、「8.6」とかなり高い。しかも尿酸値の基準超えは3年連続。さらに脂質代謝、糖代謝もあまりよろしくない。おいおい、マズいんでないかい我が体。びゅんびゅんと知らぬ間に蝕まれてるんでないか。

 夜、基礎稽古。若手はバカ正直というか、頑固なほどに変わらない。変化しない。技術がないから仕方ないとも言ってはおれぬ。少しは向上してくれないと我が体、こちらは変わらなくていいのにストレスで胃潰瘍が癌に変化するんじゃないかと気が気ではない。
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高い所でゴンドラ乗って、ビルの名前のお取り換え。ゴンドラ、乗りたい。
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