2011年01月11日

老い日記[299]――生誕18,867/禁煙252日目

 劇場入りして初の夜1回のみの公演。なので劇場入りもゆっくりで、4時半から細かい場面のダメ出し&小返し。
 ところがやはり芝居は魔物。昨日の流れに乗って一気に完成度がアップするかと思いきや、客席に椅子が落ちるハプニングあり、セリフは肝心なところで噛みまくり、おまけにこんな散々な出来の日に限ってビデオ撮り。何の因果か、これまでで一番出来のよくない日の舞台が記録に残る。(泣)
 
 終演後、劇団朋友の上層部の面々、米子から来てくれた舞台監督Mさんらと飲みに出るが、今日はきっちり電車で帰る。
 毎度のことながら、一旦幕が開いてしまうと、あっという間に千秋楽になる。今回の『蠅の王』も残すところ、たった1ステージ。今日の出来の悪さを取り戻せるのか? 
豚獣.jpg
その名も「豚獣」。重要な『蠅の王』の登場人物。
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2011年01月10日

老い日記[298]――生誕18,866/禁煙251日目

 12時に劇場入り。既にウォーミングアップを終わらせている俳優を前ににテコ入れのダメ出し。昨日までで5ステージ終えて全体の流れが掴めてきたからか、それぞれの俳優がたっぷり見せ場をつくったり、食い気味のセリフを連発したりと、よくない兆候がチラホラ。会話の妙が荒れてき始めたので、細かく具体的にダメになっている原因を伝える。
 おかげで今日の本番は持ち直し、出来は上々。
 
 マチネだけで終わったというのに(終わったからとも言えるが)、今日は飲みに出ることもなく早々と6時過ぎには帰宅。とはいえ、パンフレットが足りなくなって若手俳優のOとせっせとパンフレット&台本のコピー作業。幕が開けば、もはや演出家ではなく雑用係。そんなもんです。
幕開け.jpg 
『蠅の王』の開場時。ここから舞台は大変化を遂げます。
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2011年01月09日

老い日記[297]――生誕18,865/禁煙250日目

 今日も2ステージ。12時から40分ほどダメだし&ムーブメントのおさらい。マチネ後に空舞台の写真撮影。どの場面をどのようなライティングで撮るかは美術家&照明家にお任せして、演出家は束の間の休息。(サボりたいだけ)
 ソアレの終演後にはアフタートーク・セッション。ゲストは劇作家・演出家のKさん(THEガジラ)。Kさんと2人でのアフタートークはこれで4度目。お互いに慣れすぎたか、友達同士のぐだぐだ話に終始。少し反省。ちょっと取り留めなさすぎました。すみません。
 
 終演後はそのKさんらと飲みに出る。デザイナーのNさんや広島からはるばる来た演出家・女優のTさんやDOCSのメンバー、鳥取から来てくれた女優Kさんも加わって総勢20名近くで沖縄料理店へ。酒をあまり欲しなくなったと言いつつ、我が身はオリオンビールを2杯、グレープフルーツサワーを1杯。以前に比べれば全然たいした量じゃないが、これだけ飲んだのは久しぶり。
 1時半過ぎに店を出て、今回2度目のタクシー帰り。
戯曲販売中.jpg
劇場では戯曲も販売中。見向きもされません。
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2011年01月08日

老い日記[296]――生誕18,864/禁煙249日目

 2日目にして1日2ステージ。初日の昨日もゲネプロがあったので実質2ステージ。開演してもハードな状況が続く。
 ところがどっこい、マチネではカーテンコールが鳴りやまず、なんとなんとダブルコールに。芝居は意外や意外(いえいえ案の定?)、好評好評、大好評の声が続々。翻訳家のSさんからは「英訳してイギリスで上演しましょう」とブラボーな提案までいただく。そうですとも。『蠅の王』の原作はイギリスの小説ではありませんか。俄然、強気な心がむくむくと膨れあがる。
 
 終演後、今日は広島の女優Tさん、熊本から来た大学演劇部の後輩Nらと少人数で飲みに出る。芝居のあそこがどーだこーだと、女性ならではの視点で捉えたダメだし意見があれこれ飛び交い、強気になっていた演出家の心は、「この芝居、まだまだじゃん」とみるみるしぼむ。
劇場内のチラシ.jpg 
劇場内に掲げられた公演フライヤー。
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2011年01月07日

老い日記[295]――生誕18,863/禁煙248日目

 あれよあれよと『蠅の王』初日。10時半から最後の場面とムーブメントの稽古。12時すぎに一旦劇場を出て、ラジオの生放送に出るため浜松町の文化放送に向かう。
 ところがこんな時に限って中央線が止まってる。おいおいどうすんだ生放送、間に合わないよ。たちまち心が凍りつくが、そこに遅れていた総武線がホームに滑り込んできて、おお天の救いとばかりに飛び乗り、総武線山手線に経路を変更。なんとか出番10分前には文化放送局内のスタジオに辿り着く。
 
 公演初日に演出家が生放送出演だなんて顰蹙ものだよなと思いつつも、宣伝OKということで無理やりスケジュールを空けて出演。番組のパーソナリティーは大竹まことさんと室井佑月さん。オンエア中に大竹さん、いきなり、「静かなる演劇はどうなの?」などと振ってくるので、サービス精神旺盛な演出家はついつい言わなくていいことをまくし立てる。いかんいかん乗せられては。結局、15分近くも時間があったのに大したPRもせず芝居の四方山話をして終わったような。どうなんだ、これ。無理やり出かけた意味はあったのか?
 
 1時45分頃には文化放送を出て急いで吉祥寺へ舞い戻る。ゲネプロは3時スタート。5時前に終了。芝居は大きな穴もなく、なんとか形にはなったな、行ける行ける、と我が身に言い聞かせているうちに、あっという間に開場時刻。
 新作『蠅の王』は無事に元気な産声をあげました。よかったよかった。
 終演後、初日打ち上げ。観に来てくれた男優Hさん(Mr.ウエスタン)、広島のプロデューサーOさん、Mさんらも合流して、みんなでわいわい飲む。しかし明日は2ステージなので、大半は終電で帰宅。残ったウエスタンHさん、ボディーガードK君、それに我が劇団の俳優ベテランO、天敵Oの5人でさらに2時までわいのわいのと喋り続ける。憂さ晴らし?
 タクシーで自宅に帰り着いたのは2時半すぎ。もちろん体はへろへろ。へろへろだが、大きな荷物を肩から下ろしたような安堵感も少し。
開演直前(客席).jpg 
いよいよ開幕。客席も準備OK。
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2011年01月06日

老い日記[294]――生誕18,862/禁煙247日目

 10時半から場当たり。まずは昨日時間切れに終わったラストシーンを詰める。その後、午後になって冒頭から改めてテクリハを兼ねつつ、ぐいぐい進む。進みたい。進みたいが、たびたび停滞。どうしてもこの劇場空間でなければわからないことが多すぎて、そういう個所はやはり時間を食う。時間を食うが、ここは辛抱強く何度でも繰り返すしかない。「なんとかなるさ」は絶対に「なんともならない」。老いてはきたが、キャリアがあるぶん、そういうことだけは身に滲みてわかっているので、芝居のポイントとなる個所はこれでもかと繰り返す。おかげで場当たりは時間を食いまくり、7時前になってようやく終了。
 夜8時からゲネプロに突入。途中何度か止まるか?と不安だったが、意外にも止まることなく無事終了。みんな火事場の馬鹿力が凄い。人間、追い込まれると底力が出るもんですな。
 
 10時半に劇場退出。まっすぐ帰宅してパンフレットの文章書き&校正をこちらも何度も繰り返す。メールのやり取りゆえ時間のロスも多く、睡眠を取ることもままならない。千秋楽までまともに睡眠時間を確保できないんじゃないかと恐ろしい。
線路は続くよどこまでも.jpg 
線路は続くよ、どこまでも。
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2011年01月05日

老い日記[293]――生誕18,861/禁煙246日目

 劇場入り。スタッフ&劇団員が朝から搬入・仕込みで頑張るなか、演出家はもそもそと12時半頃に劇場へ。懸案になっていた美術の基本方針だけを決めると仕込みはお任せして、そそくさと楽屋に退散。持ち込んだパソコンを開いて、せっせと書き物仕事に精を出す。
 夜7時から場当たり開始。始めにラストシーンをテクリハを兼ねながらつくりあげるが、最後のムーブメントまで詰め切れずに時間切れ。うーん、やはり劇場入りして決まることが多くてなかなか手強い。いやー、ファイトが湧くぜ。(エンジン掛かるの遅すぎです)
 
 10時半に劇場を出て、11時過ぎに帰宅。書き物仕事はまだまだ残っているのだが、体がどろどろに疲れていて、パソコンに向かうとすぐに舟を漕ぐ。よっしゃあーファイトが湧くぜーと気合いを入れても、いつしかこっくりこっくり。
 もはや「老い」には勝てないのか?
吉祥寺シアター.jpg 
吉祥寺シアターの外壁は、自己主張が激しい。
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2011年01月04日

老い日記[292]――生誕18,860/禁煙245日目

 錦糸町の稽古もあっという間に終了。
 正午からせっせせっせと追い込み稽古に明け暮れるが、撤収があるので稽古は8時に終了。あー、未解決事項は数々あれど、あとは劇場での追い込みに賭けるのみ。 粛々と稽古場をバラし、トラックに積み込み。バラシの目途があらかた立ったところで、老兵演出家は美術家の車で錦糸町の駅まで送ってもらって帰路に就く。
 
 帰宅すると両肩から首筋にかけてがパンパン。今さらほぐす術もなく、重さを背負ったままパソコンに向かう。
 しかし毎回これ思うのだが、公演のパンフレットに演出家が何かしら能書きを垂れる。これ、必要なのか?だってさ、ミュージシャンがつくるアルバムにミュージシャン自らが何かをコメントしたりしはないよな。いつもそう思う。だってさ、作品がすべてなんだから、何かコメントするのは悪あがきが過ぎるというか、おこがましいというか、なんかみっともないよな。いつもそう思う。
 ――とまぁ、これ、パンフレットの原稿締切直前に毎回繰り返される自問自答。要するに今回もまだぐうたら演出家は原稿を書けていない。早く書け。でもこれ必要?書け。必要? ぐうたらな闘いが延々続く。
錦糸町の稽古場.jpg 
錦糸町の稽古場。今回もお世話になりました。礼。
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2011年01月03日

老い日記[291]――生誕18,859/禁煙244日目

 ようやくようやく『蠅の王』の全貌が見える。
 初めまして、新作『蠅の王』。こんな芝居だったんだね。
 さらに細部を詰めて、テクニカルを詰めて、これに照明が加われば、あの広い劇場空間でどんな世界が立ち上がってくるのやら。いかんせん、今回は常識外れの劇場の使い方をするので、どの稽古場でも実寸サイズが取れず、劇場に入らないとわからないことが山積。それでも既に手応えは十分あるが、ホントの全貌が見えてくるのが我ながら楽しみ。
 
 連日の睡眠不足はもはや常態化。ベッドはただの邪魔なだけの大道具になりはてているが、よしよし、これからさらにラストスパートで練り上げれば傑作舞台が出現するのは間違いなし。満身創痍の我が身にそう言い聞かせて今夜も寝室には一歩たりとも踏み込まず。あれ?我が身はいつになったら安らかな眠りにつけるんだ?
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机がいっぱい。机の倉庫ではありませぬ。これが『蠅の王』の大道具なり。なぜ?無人島なのに?
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2011年01月02日

老い日記[290]――生誕18,858/禁煙243日目

 芝居以外「なにもしてない」状態は今日も継続。例年なら初詣に出かける花園神社も今年はまるで時間が取れず。もちろん、朝6時くらいにすっくと起きて出かければ行けるのだろうが、そこまでの体力も気力もない。ひたすら『蠅の王』初日に向けて邁進するのみ。体調は疲労困憊、ストレス満載なれど、芝居はもう背水の陣。疲労が……ストレスが……などと言っている場合ではない。しかし毎回、なぜこうも追い込まれるのか?もはや初日まであと何日というより、あと100時間ちょっとと時間単位でカウントダウンを始めている。
 
 目の痛みに加えて喉、首が不調を訴え始める。まぁ首はいつものこととはいえ、体がなまっているのだろう、このまますべてを投げ出して、うおおおおおおおおおおおおおーと全速力で走り出したい気持ちに駆られる。たぶん100メートルももたないだろうが。残すところ、114時間。ぬおおおおおおおおおおおお。
商店街の謹賀新年.jpg 
商店街の謹賀新年。まだまだ出歩く人は少なく、ゴーストタウンのよう。全速力で走るにはもってこいです。
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2011年01月01日

老い日記[289]――生誕18,857/禁煙242日目

 賀正。謹賀新年。明けましておめでとう。
 年は開けたが、正月早々芝居の稽古。そういえば一跡二跳の確か第5回公演の時に元旦早々、みんなでトンテンカンテン、稽古場で大道具を作ったことがあった。懐かしのスズナリ公演。あの時はまだ我が身も20代。血気盛ん。元気でした。夢を食べて生きていけてた。
 50過ぎての元日早々の稽古はどこか複雑。おまけに正月なのに芝居以外のことは何もしてない。初詣もナシ。お節もナシ。そう言えば笙野頼子の小説に『なにもしてない』ってのがあったな。なにもしてないお正月。引きこもりか?
 
 なんだかけじめのない1年のスタートではあるが、芝居のほうは少しずつとはいえ前進前進。そこに希望を見いだしつつ稽古に精を出す。2011年、また一つ、「老い」に拍車をかけることになるが、今年もよろしく。
迎春.jpg 
2011年到来、おめでとう。人の褌ですが。
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