2011年03月03日

老い日記[350]――生誕18,918/禁煙303日目

 睡眠3時間で6時半に目が覚め、る。確実に老人ライフのサイクルに移行している。間違いない。くわばらくわばら。
 朝から会議で西新宿へ。「演劇と社会委員会」。学校教育に於ける演劇の生かし方は、効果があるのは間違いないが、学校との連携方法が手探り状態なので先が見えてこない。
 会議は意外にも正午には終わり、その後はまっすぐ自宅に戻って溜まっている書き物仕事をわっせわっせと片づける。
 夜は東京芸術劇場に「NODA MAP」の『南へ』を観に行く。睡眠3時間ゆえ舟を漕ぐかと思いきやノンストップで2時間強、じっと見続けるが、心は躍らず。
 観劇後、同行した松葉杖男Oと近くの居酒屋に入る。酒をあおりつつ芝居の愚痴をまくし立てたい気分をぐっと抑えて、今夜は中ジョッキ1杯だけで烏龍茶に切り替える。酒を飲みたいという重いが著しく減ったこと。なのに太って増えた体重はなかなか減らないこと。ほんとに癌の手術をして、すっかり体が変わったような気がする(気がするだけだが)。
 
 12時すぎに帰宅するや、久しぶりに作家のM(かつてのテレビの構成作家仲間)から電話が――。「わかる?」という第一声に、こっちは携帯電話の表示を見てから出てるんだからわからぬはずはないが、そのことには触れず「わかるよ、久しぶり」と答える。だが久しぶりの声は元気がない。そういえばMは昔、夜中の3時頃に電話をかけてきて、いきなり、「今、誰かと話さなかったら気が狂いそうだった」と言ったことがあった。今は原稿の締切ではなく家族の介護に追われてまいっているらしい。歳を取ると悩みの種は変わるが、人は苦労しながら生きることから逃れられないのだなと、ひしひし思う。
 そういえば夜中、NHK「クローズアップ現代」が自殺を取りあげていて思わず見入る。『誰も見たことのない場所』で自殺の芝居を手掛けて以来、自殺には知らず知らず我が身のアンテナが反応する。で――「境界性パーソナリティー障害」。この番組で初めて耳にした言葉。なんでも「うつ病」よりも自殺を招く確率が高い(67%!)精神疾患らしい。「見捨てられ不安が強く、感情のコントロールができず、自傷行為に走る」という症状があり、20代・30代に多いという。ちょっとこれは新たに取材をする必要がありそうだ。
寒空.jpg
寒空。寒暖の差の激しさは、老いのみには死の宣告。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記