2011年04月11日

今なお余震は続く。――[389]生誕18,957日

 午後、打ち合わせ2本。『又聞きの思い出』の美術の詰めと、続く秋の新作の制作打ち合わせ。終わってみれば、同じ喫茶店でまるまる4時間以上を過ごす。

 途中、地震があって、最近のパターン通り、ゆ〜らゆら、ゆ〜らゆら、と結構長時間、心許ない時間を過ごす。店内は満席だったが、どのテーブルの人も、「どうしたらいいんでしょう?」的な顔はしているが、「お」「揺れてる」「長いな」などと口にするだけで誰一人店外には出ず、もちろんテーブルの下に隠れる人もいない。揺れが長くなるほどに皆、尻だけが浮いている。

 

 どーでもいいことだが今日、印象に残った言葉。混み合う新宿駅構内を急ぎ足ですたすた歩いていたら、すれ違いざまに女の人が前をゆく幼稚園児くらいの我が子であろう娘にビシッと言い放った。

 「ちゃんと目を見ないと話したことにならないっ!」

 はい、わかりました。気をつけますっ。思わず心の中で返事をしたが、幼い娘は完全無視。女は怖い。たくましい。

 

 「3・11」から1カ月。未だに行方不明者が確定できない状況はやはり異常。改めて未曾有の出来事だと思い知らされる。

 今なお余震も頻発。昼間の喫茶店に続き、夜、稽古場でもゆらゆら揺れる。本番中はなおさらだが、稽古中でも地震が起こったら何を基準に稽古を止めていいかがわからず、結構困る。いったん芝居が始まると「SHOW MUST GO ON」という言葉があるように、「芝居は止めちゃダメ」というふうに頭が刷り込まれているので、結局はみんな様子見になって誰も中断しようとしない。いざ東京が大地震に見舞われたら、演劇人の助かる確率はかなり低いかもしれないなぁ、などと揺れながら思う。しばらくは「揺れ」と共存する日々になりそうだが、共存して次第次第に「揺れ」に慣れてしまう我が身が怖い。

長妻議員.jpg
この写真じゃ、まったくわからないだろうが、中央後ろ姿の背広の男性は「ミスター年金」と言われ大臣も務めた民主党議員。スピーカーを路上に置き、マイク片手に物申していたが、信号待ちの人々は青になるや、たちどころに離れていく。諸行無常。「ちゃんと目を見ないと話したことにならないっ!」

posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記