2011年05月19日

初日開く。――[427]生誕18,995日

 初日、無事に開く。何事も川の流れのようにいつかは海にたどり着く。そういうもんです。
 
 午後1時30分。予定通り、2回目のゲネプロ。徐々に俳優陣のテンションが上がってきているのを確信。とはいえ用意周到、完璧主義のA型演出家はそんなことはおくびにも出さず、午後4時からたっぷり1時間、本番直前で既にアイドリング状態に入りつつある俳優に向かって、「ここは失神しながら言って」「そのセリフはウンコを踏むように」と無理難題なダメ出しを矢継ぎ早に浴びせかける。
 
 午後5時、スタンバイ。俳優は楽屋に籠もり、スタッフは最終チェックに余念がない。ダメ出しを終えて用なしとなった演出家だけが暇を持て余し、劇場入り口にチラシを貼ったり、花の位置を変えたりしてお茶を濁す。
 午後6時。受付開始。出足はチョボチョボ。まぁ、はじめはこんなもんさと思っていたが、最後まで客足はチョボチョボ。現実を直視し始めた演出家は次第に口数が少なくなる。
 
 午後7時、開演。さすが、本番に強い役者たち。ゲネプロよりも感情のフットワークが小気味よく。テンポも今までになく快調。あっという間に2時間が過ぎる。
 それにしてもウディ・アレンの素敵な世界が、こんなにスカスカの客席では、なんともったいないことよ。
 
 10時頃から初日打ち上げ。遠方からの常連のお客さんや客演陣のプロダクションの方々も参加して、総勢30人ほどでわいわい飲む。ダイエットに精を出す演出家も、今夜はいっか、とビールをあおり、ミスター・ウエスタンNさん奢りのドンペリをあおり、モツ鍋をがしがし食す。
 12時過ぎにお開き。その後、そのNさんや我が劇団のベテラン俳優のO、女優S、演出助手のOらと2次会に流れ、ひたすらバカ話でわはわは笑い続ける。
 タクシーで帰宅し、帰り着いたのは2時半頃。独りになって初日、無事に開いたなぁとしみじみ噛みしめるが、いやいや、まだまだ開いたばかり。明日以降、まだ13ステージが控えていると気を引き締める。
 『又聞きの思い出』はたぶん、もっともっと面白くなる。
いらっしゃいませ.jpg
いらっしゃいませ。上演は29日(日)まで。
残念ながら当日券、まだあります。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記