2011年07月29日

現実に帰ってください。――[498]生誕19,066日

 稽古場を間違えることなく、演出家は笹塚へ。おお、ちゃんと来れましたね、という顔でみんなに迎えられたと思うのは気にしすぎか?(来れて当たり前です)
 『誰も見たことのない場所』の稽古も客演が加わって以降、途端にペースアップ。若手への細かいダメ出しはいったん横に置いて、全体の流れをつくることに精を出す。とはいえ、生きた言葉、届く言葉、飽くなき追求はゆるめるわけにはいかない。そう思い始めると、横に置いたものをまた目の前に持ってきて、若手との不条理な闘いが繰り返される。このジレンマを断ち切る術はないものか。(たぶん、ない)
 
 見逃した映画『わたしを離さないで』のDVDを、発売は9月下旬ながらAmazonで予約する。このカズオ・イシグロの小説を読んだ衝撃は今なお生々しく我が体にある。この作家の頭の中はどうなってるんだ?と思うほどに想像力のアンテナの張り巡らせ方が凄い。死ぬまでにこんな傑作が書けたらどんなに幸せだろう。と、ぐうたら劇作家は目の前の仕事はすっかり無視して思う。はいはい、もう現実に帰ってください。シッ、シッ。
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ゴミ箱自転車。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(1) | 日記