2011年08月04日

笑って心に蓋をする。――[504]生誕19,0682

 本日も老体には過酷なダブルヘッダー。幾つもの現場を日常的に掛け持ちしている同業のNさんやUさんやMさんなど、皆さん恐ろしくバイタリティがあるのだなあと今さらながら感心。つくづく芝居は、人並み以上に体力がないと続けられない仕事だと思い知る。
 日中は『幽霊人命救助隊』の稽古。とはいえ、こちらはまだまだ立ち稽古体制には入れず、読み合わせをした後はムーブメントの基礎稽古。出演俳優の年齢層が高いこともあるが(半数近くが年上)、こりゃあ先が思いやられるぞと頭を抱えつつ、楽観演出家はひたすら笑って我が心に蓋をする。
 夕方になって西荻窪から西新宿へ移動。夜は『誰も見たことのない場所』の通し稽古。キャストが3人入れ替わり、さほど稽古を積んでいない場面もあるので、途中で止まる可能性大だなと思いつつ臨んだが、意外にもすんなり最後まで突き進む。客演の皆さん、さすがはプロと感心しつつ、完璧主義の演出家は細かいミスも見逃さず、まるで宝探しでもするかのように、にやにや笑いつつダメを取る。
 
 急性心筋梗塞に襲われた松田選手、ついに逝く。運命という言葉で片づけるには、あまりに非情。突然、断ち切られてしまう命。こうした人生を突きつけられると、「いいのか、我が身はこんな人生で」と、途端に我が行く末を見つめ直したくなるが、見つめ直せばかえって虚無感に襲われそうな気がして、これまた笑って我が心に蓋をする。もちろん、ダメも取らない。
セミ.JPG
いまわのきわ」の蝉に遭遇。最後に羽をぶるぶるっと振るわせて動かなくなった。合掌。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記