2011年11月30日

エロメールに負ける。――[622]生誕19,191日

 スマホのメール設定。今までインターネット拒否にしていたのだが、10日ほど前にOKに変更したら案の定、どばどばと五月雨式にエロメールが届く。そのたびに「ああ、めんどくせー」と思いつつ受信拒否リストにいちいち登録していたのだが、ついに、というかあっという間にリストいっぱいの200件を突破。それでも容赦なく届くエロメール。……負けました。白旗です。無力感を味わいつつ、再びインターネットからのメールはすべて拒否に設定し直す。途端に、ぴたりとエロメールはストップしたけれど、ああ、何だろう、この敗北感……。
 
 夏場から休みなく拷問のように追われる日々を過ごしていたので、仕事部屋はまさに修羅場の後の悲惨な状態。今日はそれをせっせと片付け、次第に大掃除のような事態に発展。それでも書類の山は半分ほどしか片づかず。
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宮島で買った「れもん醤油」。醤油なのにレモンの味が……。そういう商品なんだから当たり前か。
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2011年11月29日

明日は昨日の風が吹く。――[621]生誕19,190日

 11時にチェックアウトしてリムジンバスで広島空港へ。バスの中でも飛行の中でも、とっとと眠りに落ちる。昨夜のオノレの歳を顧みない無謀な夜遊びがたたっている。体がだるいだるい。ボウリングした右腕が重い重い。羽田からでっかいキャリーケース引きずって自宅に帰るまでの道のりが遠い遠い。老いた身になると、「明日は明日の風が吹く」ではなく、「明日は昨日の風がまだ吹く」とばかりに疲れを引きずる。ああ、空しい。
 
 昨日、DOCSメンバーと遊びまくっていた際、今は新国立研修生となっているK(19歳)に、仲のいいM(18歳)が何度も「宮島なう」「ボウリングなう」などとメールしていたのだが、それがよほど悔しかったのか、今日になってKから「広島、お疲れ様でした。もし空いてる時間があれば、ご飯食べに行きたいです」とメールが届く。もちろん、しっかり無視しておく。
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原爆ドーム。この横に、福島第一原発の1号機を並べたい。
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2011年11月28日

いざ宮島、厳島神社。――[620]生誕19,189日

 広島で仕事をするようになって、かれこれ10年近く経つというのに、さっぱり縁のなかった世界遺産・厳島神社を訪れるべく、生まれて初めて宮島へ行く。同行したのは「DOCS」メンバー6人と事業担当のNさん。
 「宮島口」というフェリー乗り場駅の現地に12時集合だったのだが、ホテルに迎えに来てくれたDOCSのリーダー格K(20歳)と二人して30分の遅刻(どうも時間の読みがアバウトすぎたみたいで……)。11時には来ていたというやる気満々もいて、初っぱなからオッサンはお荷物状態。申し訳ありませぬ。
 
 厳島神社はさすがに美しかった。水をたたえた浅瀬に立つ大鳥居も美しいし、夕方の干潮には水が引いて歩いて渡り、間近で見上げる大鳥居も勇壮だ。もちろん何もかもがすっかり観光地化されていて出雲大社のような異界に誘われるような荘厳さは今ひとつないのだが、それでもやはり大和魂のようなものをくすぐられる。
 その後、地元では有名店との情報を得て、メニューは「あなごめし」ひとつしかない店で、その「あなごめし」にありつく。結構待たされてようやくその全貌が目の前に現れ、「おお、うまいうまい」と食べていたら、横にいたT(19歳)の箸がいつのまにかぴたりと止まっている。「どした?」と水を向けると、「実は白身魚にアレルギーがあって……」。なぬ?なぜそれを先に言わぬ? 「なんとか食べられるかなと思ったんですけど、やっぱりダメでした」。メニューが「あなごめし」しかないことがあだになったよう。しかし、「あなごめしに行こうぜ」となった時点で「僕、ダメです」と決して言わないTの性格がにわかには信じがたく(えー、俺、食えねぇからヤだよ、と私なら間違いなく言う)、世の中には自分を犠牲にしてでも周りのことを優先する素晴らしい人格者もいるのだなと宇宙人を見るような思いに駆られる。
 
 Tはいざ知らず、我が身は満腹になったところで近くの宮島水族館へと繰り出す。個人的には「スナメリ」に見応えアリ。あの人工的なまでに美しい皮膚の質感にしばし見とれる。
 その後は「焼き蠣」だの「揚げもみじ」だのを食し、土産物店で「侍」Tシャツなどを買い、6時頃に宮島に別れを告げる。
 それから広島市内に移動し、鍋物もあるバイキング食べ放題の店で再びたらふく食べる。ここでほかのDOCSメンバーやプロデューサーOさんなども合流。実のある話なんぞ一つも交わさず、さすがにみんな若いだけあって閉店10時までみんなひたすら欠食児童のようにがっつく。
 さらにその後はボウリングへとなだれ込む。オッサンはよせばいいのに張り切って投げるが、数年ぶりのボウリングはひたすら腕が痛い。相当投げ込んでいる様子ありありのM(18歳)はいきなりの200越えで、ここでも若さのパワーにひれ伏すばかり。
 結局4ゲームを投げ、とっくに午前様となり、1時近くになって解散。久々に遊びほうけた一日。たぶん明日は、体が言うことを聞かない。

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鹿の向こうに厳島神社の大鳥居。
鹿の向こうに大鳥居.JPG
大鳥居を舟がくぐって通り過ぎる。優雅。この4時間後にはすっかり水が引き、大鳥居まで歩いて行けた。
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ここまで堂々と掲げられると、むしろ恥ずかしい。
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能舞台もあります。屋根がクール!!
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昼飯に食べた「ふじたや」の「あなごめし」。おすましは蠣入り。2300円。こぢんまりした店ながら客足が途絶えない。
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2011年11月27日

「くまモン」が優勝。――[619]生誕19,188日

 大阪ダブル選挙は「維新の会」が知事・市長ともに圧勝。接戦にすらならなかったことに少々驚く。進取の精神に富むというか、目先の新しいものに飛びつくのは大阪の土地柄なのか?ともかくこの選挙結果では国政もきっと無視できないだろう。どこまで大阪維新の影響は波及するのか?
 
 今日も一日、朝から夜まで広島市南区民センターにカンヅメになって「DOCS」。戯曲講座に3時間、『修学旅行』の稽古に6時間を費やす。戯曲講座は回を重ねるごとに年寄り劇作家の独演会の様相を呈してきて、これで未来の劇作家たちのためになっているのかと疑問が膨らむが、ディスカッションしようにも肝心の素材がないのでいかんともしがたい。いっそ、既成の戯曲分析でも丁寧にやったほうがいいのか?
 『修学旅行』は今日も細部を詰めつつ、じっくりじっくりエンディングを目指すものの、結局全体の3分の2ほどしか進めず。時間はかかるが我慢我慢。
 
 9時に稽古を終えて、昨夜に引き続き、今夜も大人たちは飲みに出る。みんな疲れているのか、飲み屋ではまったりムード濃厚。じゃあ早々に切り上げて帰ればいいものを腰を上げるのもしんどいのか誰もそれは言い出さず、12時過ぎまでだらだらと居酒屋に居座る。
 
 ところで、全国「ゆるキャラ」コンテストで熊本の「クマもん」が優勝。全349のキャラクターの中から28万7315票を獲得して1位に選出されたそうな。おめでとう、くまモン。おめでとう、Kさん。中に入ってる人を知ってるだけに、このニュースを聞いて思わず「おお!」という歓喜の声とともに、くまモンではなくKさんの顔が浮かんでしまった。(これ、言わぬが花だったか?)
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左が「くまモン」。
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2011年11月26日

太る広島。――[618]生誕19,187日

 広島「DOCS」も今年は今日・明日の2日間と12月の本番を含む3日間を残すのみ。
 朝は10時から戯曲講座。若き作家の卵たちはなかなか先へ進めず、来月はリーディング発表だというのに、まだ影も形もない。それぞれ産みの苦しみを味わっているのだろうが、苦労の末にようやく新作公演を終えたばかりの老獪劇作家は、「何を書きたいの?」「とにかく最後まで書いてくれ」などと、ついこの間までの自分にはとてもじゃないが聞かせられないようなセリフを顔色ひとつ変えず、まくしたてる。この男、どこまでも面の皮が厚いです。
 
 午後2時からは『修学旅行』の稽古に突入。ようやく初演の芝居とは違うムードができつつあるが、細部にダメを出し始めると何度も同じ所を繰り返すことになり、なかなか先に進めない。しかしそれでも辛抱強く繰り返すしかないので、「オバサンになってるよ、これ女子高生の芝居だよ」「ねぇねぇ、なんでそんなに機械的にセリフが言えんの?」と、優しく優しく毒をはき続け、結局半分ほどしか終わらない。
 
 9時前に終了して、いつものように地元サポーターの面々と飲みに出る。DOCSのメンバーについてあれこれ話し、どうでもいいようなバカ話に盛り上がり、12時を回る頃に「よっこらせ」とすっかり重くなった腰を上げる。
 それにしても広島滞在中はホテルで朝食を摂り、昼は若者とコンビニに行き、夜はアルコールも入りつつ居酒屋でたらふく腹を満たす。太るに決まってる。そんなに目先の食欲に負けていいのか?え?
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広島のイルミネーション。そういえばクリスマスまで、あと1カ月。我が人生にはまったく関係ないけど。
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2011年11月25日

もしやカンヅメ?――[617]生誕19,186日

 昨夜のうちに頑張って終わらせるぞと気力だけはあったが、実行力がまるで伴わず、結局、重い書類もキャリーケースの中に押し込んで、昼過ぎには羽田へ向かう。
 すっかり飛行機はマイ・ベッド。機内では苦もなく、睡眠をむさぼる。夕方に着いた広島空港には、いつものようにプロデューサーOさんに迎えにきてもらって市内までの約1時間は互いの近況報告であっという間に過ぎる。
 
 午後6時過ぎに投宿するが、コンビニで買い物を済ませると、あとはひたすら部屋に籠もってせっせと書類仕事に精を出す。これはもしやカンヅメではないのか。場所が東京の自宅から広島のホテルに変わっただけで、やってることは何も変わらない。気がつけば午前3時になろうとしている。いかんいかん、今日は寝ておかなければ、老いの身には明日が持たぬ。
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羽田空港のクリスマスツリー。シンプルながらショボい。 
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2011年11月24日

容赦ないカット攻撃。――[616]生誕19,185日

 長く苦しい芝居が終わっても、すぐに次が手ぐすね引いて待っている。今日は昨日の読み合わせを受けて、夕方から『二十四の瞳』の脚本打ち合わせ。プロデューサーのS氏とともに、カットする個所を片っ端から決めていく。
 「リクエストして書いてもらったこの場面も、申し訳ないけどカットだね」と宣告のように言い放つS氏の言葉に申し訳なさは少しも窺えない。「何度も書き直してもらったここも、思い切って全部なしで」。容赦のないカット攻撃が続く。
 夜、帰宅してからは書類仕事にひたすら没頭するはずが、『二十四の瞳』の決定稿に向けての仕事を始めてしまい、相変わらず優先順位無視の場当たり次第で、歳を取っても計画性という言葉とは無縁なのだなと我が天の邪鬼な性格を今さらながら恨めしく思う。書類仕事は当然終わらず、公演が終わっても、まだまだ眠れない日は続く。(泣)
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『二十四の瞳』、上演は来年3月。お楽しみに。
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2011年11月23日

満員御礼、千秋楽。――[615]生誕19,184日

 『死に顔ピース』、千秋楽。ありがたいことにお客さんは尻上がりに増え、今日は補助席に加え、通路に座布団席まで出す活況。独りだけやることのない演出家はせっせと座布団を並べ、お客様をご案内して、すっかり雑用係が板につく。おまけにまたしても演出家の観る座席はなく、辛うじてキープして座っていた補助席も途中トイレに立って戻ってきたお客さんに譲り、あとは立ってラストステージを見届ける。まあ、ラストだからダメ出しを書くこともなく、観る必要がないと言えばないのだが、疎外感だけはたっぷり味わう。
 終わってみればダブルコール。しかも儀礼的ではなく、心から拍手してくれているのが手に取るようにわかり、ありがたや、ありがたや。
 
 今回の作品に深く関わってくれたOさん(山口県在住)、どうしてももう一回観たいと仕事を調整して、またまた上京してくださり、3度目の観劇。こちらも、ありがたや。終演後、思いっきりハグして別れる。ホントにお世話になりました。感謝。
 
 最後の舞台を終えて一斉にバラシにかかり始めると、演出家は一人、参宮橋に向かう。
 なんと6時からは『二十四の瞳』の読み合わせ。おいおい、こんなスケジュール、あんまりだろ、と今さらながらプロデューサーを呪いつつ、劇作家モードにスイッチを切り替えて、子役も含め俳優20人以上での読み合わせに立ち会う。主役の女優Kちゃん、セリフ術がずいぶん向上したなあと感心。この舞台には一跡二跳のメンバーだった女優Yも出演。久々にその読みを聞く。出番はそう多くはないが、頑張ってくれ。
 
 9時半頃に中野に戻り、打ち上げに合流。みんなもりもり食べて、がしがし飲んでいる。その勢いのまま、ほぼ全員が11時半頃から2次会に流れて、まだまだ終わりそうもない中、ご老体の演出家は3時頃にタクシーで帰る。 

 これで夏から続いた地獄の日々から、ようやく少しだけ解放される。ああ、思い返せば長い道のり。体の中で癌細胞が密かに育ってなければいいのだが。
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ご来場いただいた皆様、感謝を心から!
(チラシの第一案はこんな感じでした)

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2011年11月22日

押しかけ強盗のように。――[614]生誕19,183日

 連日の会議で今日も朝から西新宿。広報委員会。編集長を務める機関誌の次号の編集会議。そろそろリニューアルしないと誌面に活力がないよなあと思いつつ、連載や企画の内容をずんずん決めていく。
 会議が終わると、今期から新たに委員になってもらった俳優のSさん(文学座)が「このあと芝居、観せてもらえますか?」と言ってくれたので、一緒にそのまま中野へ向かう。そう、平日ながら今日は昼夜2回公演。委員会では演劇評論家のGさんに「明日までですよ。観に来ないんですか」と押しかけ強盗のように持ちかけ、明日来てくれる約束を取り付ける。(言ってみるもんだ)
 
 おかげさまで昼も夜も、ほぼ満席。マチネの後には俳優だけによるアフタートークも開催。芝居は俳優がそれぞれ「たっぷり感」を出し始めて、2分ほど延びる。これはよくない兆候だが、残るはラストワン。最後の「やったるでぇ」感はみんな持つだろうから、うるさく言ってもさほど効果はないなと思い、口すっぱくは言わないことにする。(言いはしたが)
 ソアレが終わって、ついこのあいだまでお世話になった劇団Hの面々と飲みに出るが、昨夜の飲み疲れもあってウーロン茶をぐびぐび飲んで、いい子いい子で電車で帰る。
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台本の売れ行き好調。芝居がよくわからんから文字で確かめよう、という人が多いのか? と勘ぐってしまう悲しい性。
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2011年11月21日

ええこっちゃ。――[613]生誕19,182日

 朝から会議で西新宿へ。新メンバーによる第1回演劇と教育委員会。出席者は少なかったのだが、とにかく動き出さなければ何事も始まらない、我が身にそう言い聞かせて会議を仕切り、「講師を招いての勉強会」「若手をファシリテーターとするワークショップ交流会」「コミュニケーション教育講師登録をしている人を集めての意見交換会」を次々に開催することを決める。いいのか?調子こいてないか、俺。大丈夫か?

 会議後、急いで自宅に戻り、昨夜半分ほど終わらせていた書き物仕事に追い込みをかけ、3時過ぎになんとか終わらせてメールで送り、中野の劇場へ。
 今日も4時から部分的に稽古してからスタンバイ。
 本番は6ステージ目。若干、芝居が延び始めているが、まだ大きく崩れることなく終了。場面ごとのメリハリがあるからなのか、『死に顔ピース』の安定性は高い。ええこっちゃ。

 終演後は前回公演『又聞きの思い出』で主役を務めてくれたミスター・ウエスタンこと俳優Nさん、広島から来てくれたプロデューサーOさんらと飲みに出る。
 今夜は長くなるなと最初から覚悟していたのだが、予想通り、大いに話は盛り上がって尽きず、気がつけば2時半過ぎ。明日は昼夜公演だからねとお開きにして、Nさんと一緒に今回初のタクシー帰り。3時頃に帰り着く。
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居酒屋で頼んだ刺し身盛り。豪勢な盛りつけに思わず、カシャ。
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2011年11月20日

心が洗われる。――[612]生誕19,181日

 早くも中日。昼公演のみ。この回は早々と売り切れになっただけあって完全満席。補助席も出して大盛況。そのあおりを受けて演出家の観る席もなし。ええ、そんな殺生な。確かに初日は開きましたが、これでお役ご免じゃないでしょうに。おまけに私、主宰ですよ主宰。あまりに扱いがひどすぎるんじゃごぜーやせん?などと、ぶちまけたい怒りを「これもお客さんのため」とぐっと呑み込んで、入り口のドア前で立って観る。

 アフタートークは昨日に引き続きOさん、そして「薬を使わない精神科医」として活躍中のMさん。Mさんとは初対面なので「楽しい終末医療」というテーマでどこまで話が広がるかとやや不安ではあったが、医師のお二方は日頃からいろんな人と接しているので、さすがに話に淀みがなく、あっという間に時間は過ぎる。
 トーク冒頭、今日2回目の観劇だったOさんが「今日改めて観て感激して……」と感極まった様子で声が震えていたので少々焦りながらも、この人はホントに純粋なんだなぁと「悪の塊」のような我が身は心が洗われる。

 その後、山口に帰るOさんとハグして、記念写真も撮ってお別れ。お世話になりました。
 それからMさん、Mさんを紹介してくれて長年の友人Hさんらと飲みに出る。今日はマチネのみなので、5時半頃には飲み始め、わいわい話が盛り上がっていたが、この仕事のできない演出家は「そうだ、まだ終わっていない書き物仕事があったんだ」と突然、思い出す。しかも締め切りは明日。
 というわけで、途端に気もそぞろになったオッサンは、まだまだみんな飲む気満々なムードいっぱいの中、ひと足お先に失礼、と9時には居酒屋を後にする。
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公演パンフレット。役者の写真がいい感じです。
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2011年11月19日

熱いね、医療界。――[611]生誕19,180日

 昼夜2回公演で12時前には劇場入り。今日はマチネ終演後にアフタートークセッション。ゲストのOさんも早々と劇場入りしてくださり、みんなに改めて紹介。再び士気上がる中、いざ、満員御礼の昼公演に臨む。
 この芝居のモデルにもなっているOさんが果たして芝居を観てどう思うのか、大いに気になるところではあったが、アフタートークで開口一番、賞賛の声。どうやら気に入ってもらえたようで小心者の演出家はホッとひと安心。アフタートークはOさん絡みの医療関係者も多く、質疑応答では発言者が続出、異様に盛り上がる。熱いね、医療界。
 
 Oさんはお客さんをお見送りした後、同窓会があるとかでソアレはパス。3ステージを終えて、本番での流れが掴めてきたとはいえ、まだまだ気になるところは随所に散見。稽古不足だから当たり前なのだが、傲慢演出家は自分のことは棚に上げて、アフタートーク後の短い時間を縫って小返し稽古を繰り返して、いざ、夜公演に臨む。
 
 終演後、今回初めて飲みに出る。後からOさんも合流。芝居の話や世間話に花を咲かせつつ、やっといつもの「本番やってます」気分を少しだけ味わう。
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本番でも使用する被り物、「お花見シリーズ」。Oさんの病院にいたスタッフさんのすべて手作りながら、細部に至るまですごい凝りよう。職人技。
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2011年11月18日

寿命を縮めた気がする。――[610]生誕19,179日

 10時頃まで惰眠をむさぼり、慌ててパソコンに向かうが、気もそぞろ状態になり、書き物仕事はいっこうに捗らない。それでもぎりぎりまで踏ん張るが、ああ、ついに時間切れ。仕事は終わらないまま、無念さを抱えて3時過ぎに劇場に向かう。
 4時からは、まだまだ流れの弱い終盤の稽古。
 昨日は初日の緊張感がうまい具合に働いて、役者の一体感でなんとか形になったが、今日は「落ちる二日目」のジンクス通りになるに違いない。不安は膨らむばかりだったが、いざ開演してみると、さほどは落ちず。さすが皆さん、プロです。(しかし緊張感みなぎる昨日のほうが出来は上等)
 
 終演後、書類仕事を終わらせられなかった演出家は、芝居のダメ出しを演出助手に、明日の予定を舞台監督にそれぞれ伝えるや、直ちに劇場を出て今日もそそくさと自宅へ直帰。それから2夜連続で書き物に追われて、11時半過ぎになんとか書き上げて、ようやくミッション完了。
 それから事務所に移動し、こちらも雑務に追われるF女史と演出助手のMに合流。F女史も2夜連続の泊まり込み。ホントにお疲れさん。いやあ、ようやく初日が開いた気分。
 
 ようやくこれでひと段落と思いきや、容赦のないF女史は「台本を作っておかないと」とツルのひと声を発せられる。途端に演出家は雑用係に成り下がり、3人で販売用の台本作りにせっせとかかる。しかしまあ、次から次にやることがあるもんだ。これ、俺の仕事か?と毒づきつつ、目途がついたところで午前1時半頃に抜け殻のようになって我が家へ帰る。
 この1週間で確実に、2、3年は寿命を縮めた気がする。
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劇場ロビーでは「のんたくんグッズ」も販売。
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2011年11月17日

『死に顔ピース』初日。――[609]生誕19,178日

 『死に顔ピース』の初日、無事に開く。今回も苦しい苦しい道程だったが、時が来れば開くもんだね。しかも、追われまくっていたのに、すこぶる評判がいい。マジで?
 
 今日も朝は2時間延長して9時入り。昨日の通し稽古を受けて10時から部分的に手直し、場当たり。昼食休憩も僅かしか取れず、午後1時半頃からゲネプロと強行スケジュールが続く。それからバタバタと開演準備を整えて、初日開演。
 さあて、どうなることやらと、ひとまずの役目を終えた演出家は客席の最後列に陣取って、はらはら観劇。付け焼き刃で乗り切った所も数々あれど、大過なく2時間の旅は終わる。
 
 初日は開いたが、書類仕事の締め切りに追われる我が身は初日打ち上げで勇んで飲みに出る俳優どもを尻目に、そそくさと自宅へ直帰。
 直帰はするが、思った以上に疲労困憊の体と頭はなかなか仕事を進めてくれない。しかし、なんとしても書き上げねばならぬ。頭でわかってはいても、体が言うことを聞かぬ。ああ、なんてことだ。初日がどうにか開いたというのに、まだまだおまえを寝せてたまるかと神は言う。
 しかし私は無神論者なので仮眠をとるぜ。お休みなさい。
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公演お祝いの花は嬉しい。いくつあっても嬉しい。皆様、ありがとうございます。 
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2011年11月16日

殺す気か?――[608]生誕19,177

 劇場入りを2時間延長前倒しして、朝10時から場当たり。テクニカルも動線も確認すべきことは山積みで、昨日にも増して演出席と舞台を何度も往復しながら、細部を詰める。それでも時間がないというのに、気になる個所は何度も繰り返す。今回の芝居はシンプルなセットながら、最近では珍しく大道具の仕掛けがあるので、その段取りがなかなか難しい。体が覚えるまで何度も繰り返すしかない。スタッフさん、キャストの皆さん、お疲れさん。
 なんとか最後まで通って、夜、無理やり通し稽古に臨む。かくして『死に顔ピース』の全貌がようやく立ち現れる。いける、いける。まだまだ詰めは甘いが、きっといけるぞ。気弱な演出家は我が身に言い聞かせつつ、通しが退舘ぎりぎりに終わったので、今日はダメ出しすることもなく、即退散。
 
 帰宅すると、連日の疲れでソファにどっかり沈み込んでそのまま深い眠りに落ちそうになる。いかんいかん、とパソコンを立ちあげると、昨日に続いて雑誌の校正メールが続々と入ってきている。殺す気か?
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さあて、いよいよ『死に顔ピース』、出航です。
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2011年11月15日

わっしわっし、わっせわっせ。――[607]生誕19,176

 劇場入り二日目。夕方から本格的に場当たり。少しも稽古が進んでいない後半部分をテクニカルも含めて、睡眠不足も何のその、演出席と舞台を何往復も走りながら、わっしわっしと進める。何が何でも今日中に最後まで通っておかねばならぬ、背に腹は替えられぬ、と睡眠不足も何のその(しつこい)、退舘1時間延長に踏み切って、わっせわっせと進める。
 結果、エンディングの場面を若干残しはしたものの、どうにかこうにか最後まで目途は立つ。
 
 今日も帰宅すると体はぼろぼろ。頭も思考停止。芝居はつくづく体に悪い。思考停止ながら、パソコンのメールをチェックすると、編集長を務める雑誌の校正がしっかり届いている。「てめぇ、芝居ばかりやってりゃいいと思うなよ」と言わんばかりに。ああ、今夜もベッドまでの距離が遠い遠い。
紅葉せずに枯れるのか?.JPG
全然寒くならない。例年なら真っ黄色に色づく街路樹も今年は紅葉せずに枯れるのか?(なんだか不吉)
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2011年11月14日

がんばれーおれー。――[606]生誕19,175

 劇場入り。仕込みは舞台監督のO以下、スタッフ諸氏に全面的にお任せして、午後から俳優は劇場隣の稽古場で稽古に明け暮れる。
 あと少し。あと少し。そうオノレに言い聞かせながらも、疲れもピークに達していて気力だけで踏ん張る。いいのかね、50も過ぎて、こんな無茶な生活。……と、すぐに泣き言を言いたくなるが、ともかくも初日を目指して突っ走るしかない。
 がんばれーがんばれーおれー。はい、頑張ります。(泣)
『死に顔ピース』チラシ.JPG
もうすぐ幕が開きます。開くはずです。
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2011年11月13日

純正ドMじゃないか?――[605]生誕19,174

 実寸稽古も今日で終了。あとは劇場で怒濤の追い込みをかけるしかない。いよいよ正念場。というか、もう後がない。しかも四面楚歌のような状態。自ら資金繰りに四苦八苦して、主催として場を提供して、でもって各セクションから非難を受ける。我が身は「ドSの演出家」などと言われたりするが、生き方はコレ、純正ドMじゃないか? 
 
 広島のプロデューサーOさんから、「今朝の中国新聞にかなり大きく掲載されている」とメールが届く。こちらでは入手する術がないので、どれくらいの扱いか見当はつかないが、少しでも追い風になってくれますように。
 初日まで、あと3日。少ないながらも待ってくれている皆さん、きっといい舞台にしますからね。と一応、言っておく。(哀)
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我が家に2本ある「百年の孤独」。孤独な演出家は無事に千秋楽を迎えられたら、独りでちびちびやります。
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2011年11月12日

付け焼き刃じゃダメだよ。――[604]生誕19,173

 夕方から新国立劇場マンスリープロジェクトだったのだが、当然ながら行けるわけもなし。企画委員なのに、と心を痛めつつ、我が本業にひたすら専心する。
 
 フィギュアスケートNHK杯の高橋大輔のショートプログラムに鳥肌が立つ。技術の高さはもちろん、内側からあふれ出る表現力は圧倒的。この人は俳優に転向しても、いい味を出すのではないか。ショートだけで驚きの「90.43」という高得点。いやあ、いいもん見せてもらいました。芝居の追い込みで精神的におかしくなりそうだったが、少し勇気をもらえた。
 
 高橋大輔の芸術的演技に触発されて、よおし、『死に顔ピース』も一気に仕上げにかかりまっせええええ、と奮起しようとするが、小さな躓きがあっちにもこっちも。なかなかスムーズに事は運んでくれない。やはり付け焼き刃じゃダメだよ、旦那、ってことなんでしょうか。(泣)
高橋大輔.JPG
フェリーニの映画をベースにしたプログラム『道』は、まさに上等な演劇。エクセレント!
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2011年11月11日

現実は残酷。――[603]生誕19,172

 芝居が追い込み時期だというのに朝から会議で西新宿へ。常務理事会。毎日、鬱々と時間と闘いながら芝居にばかり向き合っているので、こうした会議に出ると、おお、世の中ちゃんと動いているんですね、皆さんちゃんと立派に広い視野に立って生きてらっしゃるんですね、と目を見開かされる。目は見開かされても、初日までのカウントダウンが切羽詰まってきているから気はそぞろではあるけれど。
 
 やはりこれは「老い」なのだろう。睡眠不足が続くと、思考停止がずいぶん早くやって来る。冷たい水で顔を洗おうとも、熱いコーヒーをすすろうとも、アイデアはかけら。
 そして始末の悪いことに「ダメなものはダメ」と諦めるのも早くなった(ダメじゃん)。かくして、じりじりと時間だけが過ぎていくのをため息混じりに見つめるだけの我がいて、ストレスと睡眠不足だけを積み上げていく。
 ああ、現実は残酷。初日まで、あと5日。
学校の椅子.JPG
昔懐かしい教室の椅子が売られてた。3150円。高っ。
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