2011年12月15日

寒々しさが身に染みる。――[637]生誕19,206日

 夕方、女優Kさんと会う。明日から高校演劇九州大会の審査員で宮崎に行くらしく、「初めてなのでいろいろと教えてほしい」とのこと。
 秘伝なんぞ何もないっすよ。「思ったことを正直に言えばいいよ」と言いつつ、「高校演劇演技三大悪」について話す。つまり、@意味なく正面を向く、Aセリフを文節ごとに切って言う、B外人のような仕草をする(肩をすくめる、私と言うたびにいちいち胸に手を当てる、とか)。オッサン演出家は基本的な心構えとしては、「同業者を見る思い」で臨むので、そうか、今の若者はここに重きがあるのか、といった勉強をさせてもらっている。まあ、それでも拷問のようにつまらない芝居は腐るほどあるのも事実ではあるが。
 
 劇団の基礎稽古は今夜もイライラすることばかり。テキストを渡しても、少しも読み込んできていないであろう若手に、「なぜ俺がこいつらに付き合わねばならんのだ?」と底知れぬ問いにずぶずぶ沈み込みながらも、細かく細かくダメを出す。もちろん、少しも進まない。まったくもって、「若手演技三大悪」は少しも改善されない。つまり、@自分のためにセリフを言う、A人のセリフはタイミングしか聞いてない、B頭が悪い(脚本を理解する力、人物心理を読み解く力、ダメ出しに基づきすぐに修正する力、すべてない)。
 冬の稽古は心の寒々しさがいっそう身に染みる。
落書きの張り紙だらけ.JPG
張り紙で落書き。一つ一つも意味不明。もしや前衛アート?
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記