2012年03月31日

骨が折れる。――[744]生誕19,313日

 座・高円寺1でMODO『満ちる』を観るため、外に出ると、雨もぱらつく中、ものすごい風。台風かよ?という勢いで吹きまくり、持って出た傘は100メートルも行かないうちに強風であっという間に骨が折れてぶっ壊れる。心も折れそうになる。
 『満ちる』は竹内銃一郎さんの12年ぶりの新作で、同じ宮崎出身の女優・Kチャンが出ていることもあって張り切って出かけたのだが、竹内さんの新作は「これ、ホントに竹内さんの本?」と問いたくなるほどあまりに普通で、おとなしくて、終始、戸惑いながら観ていた。一方、3番目くらいにいい役だろうと思っていたKちゃんは堂々の主演で、「主役だったんだ……」と、こちらもまた違う意味で戸惑った。

 座・高円寺1はやはり空間がバカみたいに広い。この空間を埋めるのは相当に骨が折れるだろうと、そんなことも思った。

 さて、世界フィギュア男子はパトリック・チャンが2連覇達成。高橋大輔は銀メダル。……おかしい。今日のフリーで、ジャンプを一つ転倒して飛べなかったチャンが、ノーミスでほぼパーフェクトの高橋の点数を上回るジャッジって何?プレゼンテーションスコアだけで比べてもチャンのほうが上。わからん。
 高橋のパフォーマンスは、調子がいいときには内側からの情感がオーラのように放たれて「こりゃ、超一級の芸術だ」と思うのだが、チャンの演技を見ていると、「いやいや、フィギュアってのは、やっぱりスポーツなんだよ」と覚めた思いにさせられる。

 チャンのジャンプの精度と完成度だけは相当に高い。でも内側からあふれ出る情感はさほど感じない。ずっとそう思ってきたし、今日のパフォーマンスも「芸術VSスポーツ」と思って観ていたのだが、芸術点でもあるプレゼンテーションスコアもチャンのほうが上。わからん。もちろん高橋のほうを贔屓目に見ていることは重々承知しているけれど、結局フィギュアはスポーツ。4回転を2回跳べば、それだけ「演技点」も上がるという仕組みなんだということか。解せん。
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わざわざドア下2段分、底上げしたのはなぜだろう。
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2012年03月30日

時代は巡り、人も巡る。――[743]生誕19,312日

 連日の会議ながら、今日は遅れることなく初台へ。偉い。当たり前です。――などと思いつつ京王新線のホームに降り立つと、「古城さん!」と刺すようなデカい声を浴びせられる。そのときスキだらけで無防備だった老人は、不意を突かれて心臓が止まるのではないかと思うほどに相当驚く。

 見れば、昨夜もオーディションに来てもらった若き俳優R。奇遇だな、これも縁なのかな、と思いながらもオーディションのことには一切触れずに初台までの電車に一緒に乗る。

 会議後は別の部署に行き、秋のシーンスタディの稽古日程と演目の打ち合わせ。こうして予定がガンガン埋まっていくのは果たしていいことなのか?と懐疑的に思ってしまう我が身はもう既に隠居の身なのか?

 夜は我が劇団の天敵Oとともに、パパ・タラフマラのファイナル公演『白雪姫』を北沢タウンホールで観る。
 パフォーミング・アーツの分野で独自のポジションを担ったきたカンパニーが消え去っていくのは、我が身も経験があるだけになんとも寂しい。こうして時代は巡り、人も巡る。そんな当たり前のことを観ながら思う。

 終演後は「昔はよく俺たちも下北で芝居して、下北で飲んでたよなあ」と懐かしい気分にも襲われ、天敵Oと居酒屋へ。相変わらず天敵が言わんとすることに「ズレ」を感じながらも、なんとか「ひねくれ者」同士のような会話を成立させる。

 ただ、Oも考え方がまともになってきていて、「こいつも少しずつ大人になっているんだなあ」と思い、「おまえ、いくつになったの?」と歳を聞くと、「31です」。大人になるの、遅すぎ。
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ひねくれ者。
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ひねくれ者だが、逞しい。(@宮崎神宮)

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2012年03月29日

老いたデクノボー。――[742]生誕19,311日

 朝からトンデモナイ大失態。
 我が身が委員長を務める会議に委員長が大幅遅刻。着いてみれば40分も過ぎている。なんともはや。委員長失格というか人間失格というか。ちょっと前にも会議に大幅遅刻したことがあったが、あれは日にち勘違いによる遅刻。今日はわかっていたのに、徹夜明けにいつしか眠りに落ちてしまい、単なる寝坊による遅刻。無様なり。50過ぎても人は寝坊する。というか、もはや我が体をコントロールできなくなっている我が身は「老いたデクノボー」になりつつある。
 デクノボー委員長の大幅遅刻のおかげで会議終了はいつもよりずいぶん長引いて午後1時過ぎまでかかって、ようやく終了。皆様、ご迷惑をお掛けしました。(泣)

 そのあと気を取り直して、会議メンバーでもある演劇評論家のGさんと一緒にランチ。お互い、自分が言いたいことだけを言うB型同士のような会話を満喫しながらロースカツを食らう。

 夜は昨日に引き続き、『みんな豚になる』のオーディション。アップ後のムーブメントに時間を取りすぎて、肝心の台詞をやってもらう時間が足りなくなり、残尿感を引きずったまま時間切れとなって、おしまい。ここでも時間配分が読めなくなっている演出家は、ただのデクノボーになりつつある。

 終了後は早速、我が劇団のベテランO&Sとキャスティングの密談もしつつ、居酒屋でちょいと一杯。デクノボーになっても飲み食いだけは忘れない。
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ネットは鳥よけ? 落ち葉受け?
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2012年03月28日

宇宙人である。――[741]生誕19,310日

 昨日に引き続き、今日もS高校での稽古。少しずつ声は出ているが、まだまだほとんどが段取り芝居。打てば響く、ああ言えばこう言う。「演技とはライブである」というその本質に早く実感を伴って気づいてほしいものだと思いながらも、それは遙かに遠い道のり。
 おまえけに女子高生はオッサンにとっては宇宙人のような生き物。今日も主役が罵声を浴びせたわけでもないのに、突然涙をぽろぽろこぼす。

 「おまえ、なんで泣いてんの?」「すいません。自分でもわかりません」……宇宙人である。

 今日は稽古は4時過ぎに終わり、そのまま今度は西新宿の稽古場へ。我がワンツーワークスの次回公演『みんな豚になる−あるいは「蠅の王」−』のクローズド・オーディション。
 新国立研修所修了生のKとRは台詞も入れて来ていて気合が違う。偉い偉い。というか、我が劇団の若手は何事につけ、やっぱる受け身になってるんだなあと痛感。こんなことでは劇団の今後が思いやられる。
 10時に終了して帰宅してからは、ちまちまと書き物仕事に明け暮れていると、いつの間にやら夜が明けている。

 安らかで穏やかな春の日はまだまだ遠し……。
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先っぽには芽が出ている。春は来る。
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2012年03月27日

A型ですから。――[740]生誕19,309日

 いざ。北西への小旅行だと覚悟を決め、バス・電車・電車・バスと乗り継いでS高校へ。いやあ、遠い遠い。たどり着いただけで、ひと仕事終わったような気になる。
 今日も大半の時間を劇中劇『リア王』の台詞回しに費やし、本編のほうはなかなか先へ進めない。

 休憩時間にはかしましいほどの女子高生は、いざ台詞をしゃべり出すと皆、総じておとなしい。思い切りがよさそうで、よくない。やたらと残尿感の残る演技にしびれを切らす演出家は、毒を吐きつつ時に笑いを取りつつ、気がつけば自分で得意げにリア王の台詞をしゃべっている。(あなたは俳優ではありません)

 稽古は6時に終了。それからまた約2時間の小旅行にうんざりしながら身を投じ、事務所へ向かう。いやあ、遠い遠い。たどり着いただけで、もう我が家に帰りたくなる。

 今夜は事務所のお片付け。劇団メンバーも三々五々に集まって、皆でせっせと「断捨離」に精を出す。雑然とした部屋が次第次第に整理整頓されていくのは、なんとも快感。これできっと劇団の仕事も多いに捗る(はず)。なんせ汚い部屋では仕事ができない。なんせA型ですから。(関係ないか)
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あきらめかけてますが、まだ救いの道が……?

こうして人は騙される。

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2012年03月26日

所蔵のお引っ越し。――[739]生誕19,308日

 恵比寿エコー劇場で『にわか雨、ときたま雨宿り』を観る。今年度の「『日本の劇』戯曲賞」の最優秀賞受賞作。
 しかし増えたね、この手の特になんということもない家族劇。人間関係の妙味はあるものの、それ以上でも以下でもない。

 要するにテレビドラマでやったほうが面白いのではなかろうかと、頭の固いオッサンはそこでいつも「演劇とは何ぞや」という問いにぶち当たって辛口になってしまう。

 我が家の書棚がパンク状態にあり、小説・戯曲・コミックの一部を事務所に移すことに。もしもし?事務所は物置ではありませんよ。それは承知の上だがパンク寸前なのだから致し方ない。これこれ、何の理由にもなってませんよ。

 ――というわけで、夜はちまちまと書棚の整理。我が劇団の若手Tに手伝ってもらいつつ(手伝えと脅しつつ)、わが血肉となってきた活字たちに別れを告げる。
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花言葉は「感じやすい心」。我が身にぴったり。
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2012年03月25日

新メンバーを決める。――[738]生誕19,307日

 新人ワークショップ・オーディション最終日。オーディションは一昨日の金曜から3日連続なのだが、演出家は金・土で優雅に宮崎小旅行という劇団をなめた行動に出ていたので、最終日の今日はビシッと締めねばならぬとアドレナリン全開で西新宿の稽古場にむかう。よしよし、午後1時30分からねとホームページで時間を確認して出かけた矢先、我が劇団のベテラン0から1時ちょい過ぎにメールが届く。
 「13:00からなので既にアップを始めました」
 なぬ? ホームページの告知と違うじゃん。ぷりぷり。と怒ってみたところで、着到ぎりぎりをもくろむ演出家以外は全員余裕を持って集合していて、我が身一人が大幅遅刻という、なんとも締まりのないことに。ぷりぷり。
 
 オーディションは盛りだくさんのメニューを次々にこなし、午後8時すぎに終了。そのまま劇団メンバーでミーティングに移行し、新メンバーを決める。
 ようこそ、とんでもなく大変で報われることの少ない世界へ。
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立て! みんな立つんだ!

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2012年03月24日

宮崎神宮に詣でる。――[737]生誕19,306日

 ホテルをチェックアウトし、ぽっかり空いた午前中に宮崎神宮に出かける。ああ、ここには高校生の頃、初詣に来たこともあったな、などと一人感傷に浸りつつ参道を歩く。

 神宮では神前結婚式の真っ最中で、古式ゆかしき出で立ちで行われる結婚式をしばし眺めつつ、やっぱり花嫁はウエディングドレスより日本の伝統・白無垢だよなと思い、そう思ったオノレに自分で驚く。なんだか老いるにつれ、我が身は国粋主義者に傾いている気がするのは気のせいか。

 12時半過ぎに劇場に入ると、既にスタンバイ状態。次第にピリピリしてくる俳優たちを眺めつつも、特にすることもない監修の人(私です)は、だらだらと時間を過ごして客席に陣取る。
 午後2時、『29万の雫』開演。

 さすがに昨夜のゲネプロより出演者は気合いが入っているものの、それが功を奏している者、空回りして裏目に出ている者、それぞれにあり。客席との一体感を生み出すのは、やはりそうそう簡単なことではない。

 終演後、みんなに挨拶・激励して劇場を出る。明日の千秋楽までみんな、頑張ってくれ。
 劇場からは地元演劇人で我が演出する芝居にも出てもらったことのあるHさんに、「コーヒーをもらっていって」と言われ、そのまま息子さんが経営する喫茶店に出向くが、店は閉まっている。あれれ?と思っていると息子さんが渋い顔で出てきて、コーヒーだけを頂戴して退散。まるで、押しかけ泥棒のような我。

 それからそのままHさんに車で空港まで送ってもらい、空港でもだらだらと時間を過ごして、機上の人となる。

 帰宅は午後11時近く。帰ってみると体はぐったり疲れていて、きっとこれは午前中に歩き回ったせいばかりではないなと思う。疲れているならさっさと休めばいいものを、どうも精神的にも疲労が激しく、このままでは悪夢にうなされると思い、数日前からハマって録画しておいた海外ドラマ『glee』を観て気分を持ち上げる。おかげで時刻は既に午前3時過ぎ。

 やれやれ。(でも『glee』は楽しい)
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宮崎神宮の参道。腹黒い男でも、心洗われる。
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すれ違う白無垢の花嫁二人。

結婚式日和なのか、式は立て続けに行われる模様。
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前の女が邪魔!
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ワンツーワークスからも花を届けました。

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2012年03月23日

『29万の雫』――[736]生誕19,305日

 午前中に時計を睨みながら、シャカシャカと書き物仕事をなんとか済ませてメールで送信。
 昼過ぎには羽田に向かい、空路ひさびさに宮崎へ。
 もちろん機内では爆睡し、空港からタクシーで劇場に向かい、我が身が監修を(一応)務める劇団ゼロQの新作ドキュメンタリー・シアター公演『29万の雫』のゲネプロに立ち会う。
 初めて形になった『29万の雫』を拝見するが、一昨年に宮崎を襲った口蹄疫問題を扱ったこの芝居、想像していたものよりはるかにお上品というか、おとなしいというか。

 何事につけ好戦的な我が性格の好みなのかもしれないが、もっとエグくて、もっと挑発的でもよかったのに……とかなり食い足りない印象を持つ。

 時間ぎりぎりの10時に退舘し、それから演出を務めるNさん(こふく劇場)に、Kさん(劇団220)やMさん(劇団ゼロQ)、今回関わっている地元演劇人の主要メンバーと飲みに出る。
 明日が初日なので、今さら何を言ってもせんないことではあるが、どうしても口に戸を立てられないこの男は、あそこがつまらない、あれが意味不明、それが不要と好き放題にまくしたてる。
 さらに数人と2次会に流れ(といってもコーヒーとケーキの2次会)、再びドキュメンタリー・シアターの大変さと難しさを語り合い、ホテルに帰ってみれば午前2時をとっくに過ぎている。

 オジサン、張り切りすぎです。
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知事を辞めたと思ったら、特命大使になってました。
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今でも宮崎空港には防疫マットが敷かれている。
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『29万の雫』の舞台セット。
全体が「劇団での稽古」という入れ子構造になっているので、平台・箱馬などは敢えて剥き出しのまま。(ということらしい)
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2012年03月22日

往復約4時間。――[735]生誕19,304日

 久々にS高校で芝居の稽古。3学期の授業としては既に終わっているので、いよいよ6月の発表公演に向けて自主練習というか本腰を入れての稽古というか。
 こちらで目下、取り組んでいるのは広島の「DOCS」でも上演したことのある『I's』。今日は劇中劇の『リア王』の部分の流れをつくろうとするものの、女子高生軍団の台詞はまだまだたどたどしく、動きも一つ一つ決めていかないとにっともさっちもいかないので、時間ばかりを食いまくる。

 午後6時に終了。「お疲れ様」と学校をあとにして帰途につくが、帰り着いてみれば8時を回っている。往復だけで4時間近くかかっている。S高校は遠い。もちろん、芝居のゴールが見えるまでもまだまだ遠い。
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勝ち誇る(Vの字の)梅。

V高校の芝居にVictoryはあるのか?

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2012年03月21日

右目でしか見てない。――[734]生誕19,303日

 街ではあちこちに晴れ着・スーツ姿の若者がたくさん。少々遅い気がするが、大学の卒業式だろうか。就職超氷河期の時代だが、今日見かけた若者たちの顔はみんな晴れやか。

 笑っていなさい今のうちに。あとは苦悩しか待っていないから。(腹黒) 


 新国立劇場『パーマ屋スミレ』を観る。相変わらず鄭義信さんの世界はベタだ。ベタベタだが、泣ける。泣けるが、ふと思う。鄭義信さんはひと頃の野島伸二の世界に確実に近づいているのではないか。いいのだろうか?
 


 ところで今日芝居を観ていて、「あ、俺、右目でしか見てないじゃん」と改めて気づく。いやもちろん、左目で見えている視界もあるのだが、「右目の視界:左目の視界」=「8:2」くらいの割合。このところ目がどんどん悪くなっているような気がする。
 


 オッサンには、もうこの世に見るべきものはないということか。見るもの何もかもがまぶしかった晴れやかな若者とは、おまえはもう違うんだよと。
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新国立劇場。芝居を観るなんてもったいないほど、いい天気。

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2012年03月20日

丸2年、経過。――[733]生誕19,302日

 はた、と思い当たって「老い日記」、書き始めの日を見てみたら、書くきっかけとなった「癌だと判明した日」は2010年3月19日。そうであったか。昨日で丸2年が過ぎている。

 2周年。あれから2年が過ぎて、まだ憎まれっ子はぴんぴんしている。半年に一度のペースで受けている内視鏡検査も問題なし。ありがたやありがたや。まだまだ憎まれつつ、世にはばかれそうだ。おめでとう、2周年。

 久々にウェブ・デザイナーのSさんと打ち合わせ。ホームページをバージョンアップするべく、アイデアをSさんにがんがんぶつける。行け行けどんどん。新しいコンテンツも増やしますぞ。皆さんから体験談を募集するコーナーも新設しますぞ。

 楽しみに、待て。
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3月も下旬だというのに、まだ梅ですよ、梅。
遅い、遅い。春が遅い。
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2012年03月19日

一日、書き物仕事。――[732]生誕19,301日

 夕刻、事務所に行くと、電気は消えているのに、鍵がかかっていない。泥棒さん、いらっしゃぁい状態。不審に思いながら中に入るが、誰もいない。もしや、と思いF女史に電話を入れると、「ごめんごめん、バタバタで出ちゃったのよ、だってね……」と速射砲のように言い訳が繰り出される。

 いや、バタバタだろうがねFさん、戸締まりはしようよ、盗られるものなんてないけどさ。

 だからというわけではないが、いそいそと我が部屋の合い鍵を作りに行く。
 今どきのセキュリティは凄いことになってるね。「防刃ベスト」とか、機動隊が使っているのしか見たことのないブ厚いアクリル板のような「防刃盾」まで売っている。

 おまけに耐震用に、家具の底に貼り付ける粘着性のあるゴムパッドのようなものも売られていたが(「家具すべーる」のようなもの)、8センチ角くらいの小さな正方形4枚入りで、そのお値段3000円近い。これって便乗じゃないのか。それとも「安全」にはそれだけ金のかかる国になったということなのか。

 今日は一日、書き物仕事に追われる。編集長を務める機関誌の原稿が五月雨式に届くので、まったくもって気が抜けない。原稿が届いたときだけ「気が入る」と言ったほうが正しいかもしれないが。
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「防刃ベスト」を購入する人の顔が見たい。それにしても、高っ。
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2012年03月18日

肩のてっぺんに激痛。――[731]生誕19,300日

 この1週間で3回目のマッサージに行く。前2回でずいぶん楽になっていると思っていたのだが、いざ押されてみると肩のてっぺんに激痛に近い痛みが走る。腰の辺りも凝ってる部分が前より広域になっていて、ぐい、と指を食い込まされると思わず飛び上がりたくなる(実際、のけぞった)。後頭部もぐりぐりされるたびに、ピリピリと電気が走る。

 これはどういうことか。老い、なのか。このまま凝りが全身に広がったら、いったいどういうことになるのか空恐ろしい。

 朝、ベッドで惰眠をむさぼっていると携帯電話が鳴る。バシッと目が覚め電話に出ると、「声優事務所に入れる内定をもらいました」と俳優Tの声。「よかったじゃん、おめでとう」などともぞもぞ話して電話を切って時計を見ると、朝の6:40だと。

 おいおい、寝たの4時半だよ、勘弁してくれよと思うが、よく電話に出たな俺、とそのことに驚く。朝早くに目が覚める、これも老いなのか。
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今年は季節が1カ月ほど遅い。
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2012年03月17日

『二十四の瞳』観劇。――[730]生誕19,299日

 地下鉄を乗り継いで住吉まで出かけ、ティアラこうとう大ホールで『二十四の瞳』の昼公演を観る。
 場当たりの時よりずいぶんとスキがなくなり、見やすくなっていて、スタッフの力に感心。おまけに主役・Kちゃんの歌声は相変わらず素晴らしい。だが、子どもの伸びやかに澄んだ歌声にも聞き惚れてしまう力があり、一流プロの歌声に勝てるのは、もしかしたら子どもの純粋さかもしれないと本気で思う。
 終演後、楽屋に挨拶へ。
 Kちゃんはまだまだ未消化といった様子で、「これから頑張ります」を連発。(いやいや、よかったよ。女優というのは本番でバチンとスイッチが切り替わるんだと思い知らされたし)
 男優のSさんには、ある場面のことを指して「元気なかったですよね」と言うと、「そおお?そおお? ほんとに?」と逆に詰め寄られる。(いやあの、難癖をつけたわけではないので……)
 元一跡二跳メンバーの女優Uは前回より腹が据わっていて、少し安心。おまけにカーテンコールでは歌まで披露してくれてスリルまで味わわせてもらう。(頼むから、私はなぜここにいるの?という顔だけはやめてくれ)

 東京公演は明日まで。その後はツアーに出るこのミュージカル。子役を使って泣かせるという禁じ手のような場面も多く用意されているので(卑怯だね、この脚本家)、意外と幅広い層の観客を掴むことに成功するかも。

 その後、同行した我が劇団のベテランOと喫茶店でOL同士のように喋りまくり、そのまま市ヶ谷で別れて、我が身は独り初台へ向かう。
 新国立劇場マンスリープロジェクト。今日はスペシャルトーク『鄭義信三作品をふりかえる』。聞き手の内田洋一氏が淡々とマイペースな話しぶりだったのが妙に印象に残る。

 我が身も含めて演出家にはおしゃべりが多いので、こうした場でもついつい早口になってしまうのだが、そのことを大いに反省。(たぶん治らないが)
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『二十四の瞳』パンフレット。「にじゅうし」と読みます。
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主演のKちゃん、大石先生がハマってます。
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2012年03月16日

大いなる情熱しかない。――[729]生誕19,298日

 11時から劇団協議会総会。協議会はこの4月から公益社団法人へと生まれ変わる予定だが、会議では破産する劇団が続いたことで、今後を危惧する声も上がったものの、この厳しい環境でいったい何ができるのやら暗澹たる気持ちになる。共益にして公益。この難しいテーマに、何か新たな手を早々に打たなければとは思うが、どうにも一枚岩になれない演劇界。それが最大のネックかもしれない。

 しかし総会はあっけなく、1時間ほどで閉会。基本的にはシャンシャン総会。行き先は不透明でもとりあえず流れに乗るしかないということか。(そう思っているのは我が身だけ?)

 夜は夜で劇団の会議。こちらはたっぷり夜中までかかる。会議というのは大きな方針を決めて、あとはそれぞれワーキングチーム(あるいは個人)が独自に仕事を進めればよいと思うのだが、我が劇団の会議ではどうでもいいようなことばかりに意見が飛び交う。やれ、誰がこの仕事を担当するのか、仕事が一人に集中しすぎていないか、得手不得手がどうのこうの……。
 ああ、しゃらくせぇ。何かを動かすのは「大いなる情熱」、それしかないのだと二つの会議を通して改めて思い知る。

 誰がとか関係ない。動け動け。情熱を手に余るほど抱えて。
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影だけ見れば、老いては見えない。
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2012年03月15日

老人なのかも。――[728]生誕19,297日

 体のギスギスした感じがどうにも取れなくて一昨日に続き、今日もマッサージに行く。「こんにちはぁー。古城さん、ゆっくり中へどうぞぉー」と、入るなり老人のように扱われていると思うのは気のせいか。いざマッサージを始めてもらうと、一昨日よりはいくぶん軽いように感じるもののうっ、うをっ、ぬっ、とピンポイントで痛みが走る。終わってみると、すっきり、というより、ぐったり。本当にもう老人なのかもしれぬ。

 アマゾンで予約しておいた『福島原発事故 独立検証委員会の「調査・検証報告書」が届く。もう少し早く、せめて公演が終わる前に入手したかった。そうすれば『ジレンマジレンマ』はさらに実のある芝居にできたのではないかと、負け惜しみのように夢想したりするのはオッサンの郷愁か。

 もしや、発行日は「あの日」から1年後と決まっていたのかもしれない。今なお非難を強いられている人たちには、そこに何の意味もないが。
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『福島原発事故 独立検証委員会』はどこまで真相に迫れたのか。
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裏表紙には三つの言葉。どれも程遠いような……。
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2012年03月14日

はるばる湘南台へ。――[727]生誕19,296日

 午後、はるばる湘南台へ。湘南台文化センターでミュージカル『二十四の瞳』の場当たり。
 今回、演出も担うSさんはひたすら交通整理に追われ、さすがに大所帯をまとめるのは大変そうだが、小学校低学年の子どもたちも「ああして、こうして」と次々に指示されるのに文句ひとつ言わず従っている。演出家VS子どもたち。まるで辛抱合戦の様相。しかし、どちらも忍耐力あるなあと感心しきり。

 芝居は流れがスムーズになれば面白くなりそう。なんといっても子役たちがキュート。声も伸びやか。ああ、あの汚れなき瞳を持ったあの頃に我が身も帰りたい。

 そういえば、藤沢市に降り立ったのは、たぶん人生初。

 湘南台文化センターは、オープン時には今は亡き太田省吾さんが芸術監督を務め話題作も発表していたというのに、今ではほとんど集会施設、十把一絡げの貸し小屋になっているのが、なんとも残念。この会館自体が「大人になればみんな、ただの人になるんだよ」、そう教えてくれてるようで忍びない。
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湘南台文化センター。デッカイ球体は地球になってる。
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2012年03月13日

人生はこれからだ。――[726]生誕19,295日

 昼過ぎ、一跡二跳の創立メンバー4人で西荻窪へ。脳梗塞で倒れ、目下リハビリに背を出すHの見舞いに行く。
 見るからに筋肉が落ちて痩せ細り、移動は車椅子だったとはいえ、Hは想像していたよりも遙かに元気。しっかりと快復へ向かっている。今も目眩が辛い、ときどき手が勝手に遊ぶんだよね、などとこぼしていたが、飄々とした受け答えも以前のHのまま。まだまだ50歳手前。人生はこれからだ。
 H、頑張れ。そしてまた舞台に帰ってこい。

 5人で1時間ほど話し、大きな安堵感を得て病院を出る。

 Hに会って思い立ったわけではないが、公演を終えてバキバキに固まったままになっている我が体を少しでもほぐそうと、40日ぶりくらいにマッサージに行く。
 担当してくれたニーチャンいわく、「あちこち、スゴいことになってますね」。前回より我が身への接し方が介護のような振る舞いに感じるのは被害妄想か。

 でも劇作家・演出家の仕事でいっぱいいっぱいで運動不足状態にあったのは確か。なあに、これからまたせっせと運動に励めば、体はすぐにほぐれる、可動域も広がる。視界も良好になる。人生はこれからだ。
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空が高いぞ。早く春になれ。
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2012年03月12日

打って出る。――[725]生誕19,294日

 ひと公演終わっても、ハイ次、ハイ次とせき立てられるように前を向く。日中の片付けは劇団メンバーに任せて、一人せっせと来年度のレジメづくりに精を出す。

 余韻に浸っている暇はない。ちょっと息抜きの時間も要らん。このパワー、いつまで続くかわからんが、現役でいられるのもそう長くはない。やりたいことは迷わずやれの精神で、がむしゃらに打って出ることにする。貧乏性か。

 夜は劇団の会議。片付けで疲れ果てているメンバーを前に、座長一人が熱二浮かされたように語りまくる。この男、公演疲れを引きずって、そのままハイ状態になっているのか。
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公演中、名前入りタオルをもらいました。
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