2012年04月30日

今のうちにインプット。――[774]生誕19,343日

 早いもので4月におさらば。今年も3分の1が終了。書き物仕事に追われつつも、今年の中で割と切羽詰まらずに過ごせるのは今の時期だけ。

 雑文仕事ではなく創作執筆に入ればたちどころに煮詰まってしまうのは目に見えている。今のうちにできるだけインプットしておかなければ。

 そう思っていた矢先、夜、ぽっかりと時間が空いたので、アカデミー賞作品賞『アーティスト』を観る。
 モノクロの無声映画で話題を集めたが、今のこの時代になぜ?という感は否めない。良くできているが、作品賞にしては小粒。アカデミー選考委員がどこか懐古趣味に陥っているのか?主人公が次第に時代から取り残され、周りからも自らも「声を失う」くだりがもっと破天荒に広がれば深みが増したのではないかと思うのだが。

 無声映画にして「声」を想像させる趣向は確かに面白いが、あまりに恋愛映画の要素が全面に出過ぎて、その趣向の面白さが今ひとつに思えるのは狙いなのだろうか?
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すっかり葉桜。これはこれで美しい。生命力が美しい。
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2012年04月29日

足長オジサン。――[773]生誕19,342日

 本日、気温25度超えの夏日。マジかよ、まだ4月だぜ。

 年々、春と秋が短くなって、季節は夏と冬のみ。老人には過酷な地球になりつつある。温暖化の影響なのか?なんとか地球よ、春と秋を取り戻してくれ。

 夏日であろうが、オッサンは走る。走ったはいいが、すぐにバテる。あえなく今日は40分過ぎにストップ。それからストレッチを10分ほどやって、さらに20分走る。
 ホントにゴールデン・ウィークなんだね。花見で芋を洗うような人だかりだったのが嘘のように、今日の緑地公園は人が少ないこと。テントを張ってるバック・パッカーの若者も2、3人見かけた。みんな行楽に出かけているんだね。いいね、金と暇があって。書き物仕事に追われるオッサンは走るぐらいが行楽です。はい、行楽なんです、走るのはっ!
 走ってる途中、制服の中学生男子が5、6人、遊歩道の真ん中に占拠するように立ってしゃべっていて、こらクソガキ、邪魔なんだよと思いながら脇をすり抜けると、すぐ後ろから、「足、長ぇー」「うわ、マジ、長ぇー」と声が聞こえてきて、クソガキがたちどころに天使のように思えてくる。

 そうだよ、オジサンは足、長いんだよ。とっても長いんだよ。長いのに、君らより走るの遅いんだよ。君らが5分で行けるところを倍はかかるんだよ。息もすぐに切れるんだよ。だからさっさと道を空けてね、オッサンは急に止まるのも心臓に負担がかかりすぎて無理だから。(泣)
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ツツジが咲き始めてる!
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2012年04月28日

「物語の力」に酔う。――[772]生誕19,341日

 ゴールデン・ウィーク突入。もちろん、そんなものとはまったく無関係。9連休?知らん知らん。
 1週間ぶりの『産まれた理由』の取材会議。進んだカテゴリーもあれば、何も進んでいないカテゴリーもある。概ね、女性陣のほうが積極的に動いている。おいおい、男子も頑張ってくれ。特に我が劇団のベテランO爺。会議で人の報告を聞きつつ、「へー」「ほー」とニマニマしてるだけじゃアカンがな。

 来週からはいよいよ、キャラクターづくりも含めて「取材報告会」をスタート。ドキュメンタリー・シアターは脚本ありきの芝居のつくり方とは異なり、一つ一つに手間と労力が相当にかかるが、そのぶんきっと理解は深まるはず。そして半年後の秋の公演では素晴らしい作品に仕上がっているはず……だよね?

 観たい観たいと思っていながら映画館で見逃してい映画『ゴーストライター』をDVDでようやく観る。
 これは文句なしの傑作でしょう。真実に一歩一歩近づいていくサスペンスフルな展開に、久しぶりに最初から最後までかぶりつくようにぞくぞくしっぱなし。なんだ、なんだ、どうなる?いったいどうなるんだ?と、最後の瞬間まで目が離せない。

 「物語の力」とはこういうことを言うのだと、ガツン!と思い知らされたよう。主演のユアン・マクレガーはもう40歳過ぎだというのに渋みも増して相変わらずかっこいい。監督のロマン・ポランスキーは今年80歳。ただただ、脱帽。凄すぎる。
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『みんな豚になる』のフライヤー完成。豚がキュート。
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2012年04月27日

国防軍だと?――[771]生誕19,340日

 昼前には雨が上がると言っていたのに、終日しとしと模様。天気予報って昔より正確になったよなぁ、とこの頃感心していたのに見事に外れる。何事も、信頼しかかると裏切られる。やはりこれが世の常というものなのか。

 自民党が「日本国憲法改正草案」を発表。自衛隊を「国防軍」とし、軍法会議の設置も明記。さらには、「内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる」「何人も…国その他の機関の指示に従わなければならない」と、政令による権利制限がOKとまで書かれている。

 なんじゃ、これは。これ、内閣が何でも勝手に決められるってことじゃねーの?「内閣で決めました、徴兵制を導入します」「内閣で決めました、国防軍で北朝鮮に侵攻します」……恐ろしい。恐ろしすぎる。こういうニュースが流れても「ま、実現するわけないし」と思っているのか、無関心な人が多い我が国民性が恐ろしい。マスコミはなぜもっと報道しない?
 
この草案、自民党のいったい誰が考え、誰が押し進めたのか?その中心的役割を果たしている人物は誰なんだ?

 たまたまだが今日、DVDでドキュメンタリー映画『インサイド・ジョブ』を観る。リーマンショックはなぜ起こったのか、たくさんの人へのインタビューから、その責任の所在の核心に迫っている。浮かび上がってくるのは、低所得者層を踏みつけにして我が身を肥やし続けた金融界の実態。「世の中を好き勝手に動かしているのは、ほんのひと握りの人間なんだ」ということを怒りとともに教えてくれる。
 日本も「改革、改革」と言いながら未だに天下りやら癒着やらが凄いけど、さすが日本のお手本の国、アメリカはその上を行く。この手のドキュメンタリーで腹が立つのは、結局、「巨悪は逃げおおせる」という結末。絶対に勧善懲悪とはならない。

 監督はチャールズ・ファーガソン。昨年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作。観て損はなし。
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あっという間にすべては過去になる。
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2012年04月26日

ヤバいのではないか?――[770]生誕19,339日

 午後、デザイナーのNさんと我が身が編集長を務める雑誌のリニューアルの打ち合わせ。振り返ってみれば、編集長を務めて既に13年ほどが経っている。老兵は去りゆくのみ。そろそろ若い世代に代わってもらわなければ。
 
 というのも、打ち合わせに急ぐ道すがら、あれ? 今日、何日だ?と、ふと思ったところ、25日?いや24? あれ? あれ? と、さっぱりわからなくなって手帳を見て確かめた。曜日に関係ない日々を送っているとはいえ、かなりうろたえる。これは相当にヤバいのではないか?
 
  以前、認知症を題材に芝居を書いたことがあって、認知症の進行度合いを調べる「認知症テスト」というものがあることを知り、舞台でも実際にテストする場面をやったのだが、そのテストの第1問が、「今日は何年の何月何日ですか?」であった。
 相当に俺、ヤバいのではないか? 

 小沢議員、無罪だって。……と書いて、あれ? 小沢の下の名前って何だった?と、ふと思い立つが思い出せない。あれ?セイジ? ってそれ、指揮者だろ。あれ? なんだ? マジでわからんぞ。小沢、小沢……?
 ……ネットで調べました。イチロー君でした。そうだよ、決まってんじゃん。小沢一郎じゃん。それしかないじゃん。
 俺、マジでヤバいのではないか?
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我が故郷の水もラベルがリニューアル。
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2012年04月25日

脳梗塞から生還。――[769]生誕19,338日

 午前中から会議で初台へ。月イチの企画サポート会議。今日は簡潔に1時間ちょっとで終了。実に健全。無駄話を会議でしてもしょうがない。全員が前もって考えを持ってテーブルに就く。それが会議というもの。実に正しい。体にもいい。

 会議が思ったより早く終わったので、これは天からの恵みと我が身に言い聞かせてマッサージに行く。(おいおい)

 その後はずっとパソコンの前にへばりつく。あれやこれやと物書きの仕事が途切れることがない。あれ?そういえば今日は一度もパソコンに触ってないぞ。病気で倒れでもしない限り、そんな日はやってこない気がする。「NOパソコン・デー」を一度、試してみるか、健康のために。(たぶん無理)

 昨年10月、脳梗塞で倒れた一跡二跳の創立メンバーMが先日、無事に退院。倒れてから半年あまり。晴れて脳梗塞から生還。長い長い入院だったな。お疲れさん。よく頑張った。しかし、これからは自宅でまだまだリハビリが続く。まだまだ頑張ってくれよ。
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見かけると、ついついブンヤ魂が騒ぐ
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2012年04月24日

美術に頭を悩ます。――[768]生誕19,337日

 新国立劇場『負傷者16人』を観る。極めて硬派。パレスチナ人の抱える憎しみ、つまりは民族間対立の歴史を、パン屋の主人(ユダヤ人)とそこで働くことになった青年(パレスチナ人)の物語として描く。
 以前、『アラブ・イスラエル・クックブック』を演出した我が身としては、2人の抱える憎しみ・葛藤の理由が類型的で浅い印象を受けるのは拭えないが、それでもひりひりとした出口のない感情のぶつかり合いは見応えがあり、胸を打つ。

 ただ、脚本に不満もある。あのエンディングはやはり作者が所詮、第三者的立場でしかないアメリカ人だから書けたのではないか、と。そこは見解が分かれるところだろうが、これは観ておくべき芝居。

 午後、舞台美術家Iさんと『みんな豚になる』の打ち合わせ。今回、2劇場で公演するのだが、先に上演する劇場に奈落がないので、美術を一部変えなければならず、そのことだけにあれこれと頭を悩ます。ホントに演劇は経済効率が悪い。
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底知れぬ逞しさ。
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2012年04月23日

忍耐の人になる。――[767]生誕19,336日

 1週間が早い早い。え? 前回行ったの3日前くらいじゃなかった?と時間に置いてきぼりを食らったかのような感覚で、午前中からバスや電車を乗り継いではるばる小手指のS高校へ。
 担当のY先生が頑張って階段のセットを叩いてくれたので、今日から実寸通りの稽古に突入。
 でもって、とりあえず最後まで行きたい気持ちを曲げて、頭から動きを整理しつつ進めるが、案の定、遅々として先へ進めない。いちいちしょーもないことで止まるので、同じ所を繰り返し繰り返し、ぐっと忍耐の人になる。
 「動きたいように動いてくれ。とりあえず流れはつくるけど、これは振付じゃないからな。やってたら、あ、こっちに動きたくなっちゃったっていうの、全然OKだから」
 必死に優しい言葉で諭そうとする我が身がけなげ。

 しかし結局、3分の1も進まず、まだまだ先は遠い。忍耐の日々もまだまだ続く。

 このところ月曜はダブルヘッダー続きで、今日も小手指から小旅行で阿佐ヶ谷に舞い戻り、劇団の基礎稽古へ。
 こちらも先週同様、若手を相手に罵詈雑言を浴びせつつ忍耐の人になる。……って、罵詈雑言を吐いた時点で忍耐とは言いません。

 ともあれ、長期戦を思わせる闘いの終わりは見えない。
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この広告、まだ必要?
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2012年04月22日

カニ汁に満足。――[766]生誕19,335日

 米子の照明家・Mさんが今年も蟹を大量に送ってくれた。ありがたや、ありがたや。Mさん、いつもすみません。
 で、早速カニ汁を作って食す。作るといっても味噌を溶いた鍋に長ネギと蟹をぶっ込むだけの超簡単レシピ。しかし、これがなんとも美味い。カニの身そのものは味が淡泊でさほどおいしいとは思わないのだけど、蟹のエキスがたっぷりと染み出たカニ汁はメチャクチャ美味い。何杯でもいける。心ゆくまで堪能しました。Mさん、また送ってください。(おいおい)
 
 体の重さ、というか首筋・肩・背中が重さを通り越して恒常的に痛い状態がなかなか改善せず、今日もマッサージに駆け込む。今日は首筋だけでなく、首の前のあたり(つまり、顎の下)もグリグリやられたのだが、痛いのなんの。知らないうちに凝りはこんなところにまで広がって、とんでもないことになっているのだと自分でも驚く。これからさらに凝りが広がったら、我が体はいったいどうなってしまうのだろうと末恐ろしい。
 
 フランス大統領選。サルコジ現職はたぶん負ける。そしてたぶん、世界情勢は去年よりさらに大きく変わる。そして恐らく、我がニッポンも知らないうちにとんでもないことに……とならないよう、しっかり目を凝らしておくことにする。
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瞬き禁止。それは無理。
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2012年04月21日

十分おまえは考えた。――[765]生誕19,334日

 『産まれた理由』の取材会議。具体的な個人名・団体名が取材先として挙がってきてはいるが、まだ方向性はしっかりとは定まらず。そもそも取材してみなければわからない、というものではあるものの、今ひとつ散漫で風呂敷を広すぎているのではないかと不安が拭えず。
 やはり、ドキュメンタリー・シアターは具体的な事件・事故・現象に的を絞ったほうが上手くゆくのか?
 そ
れこそ以前劇作家のSさんに原発をやってくださいよと盛んに背中を押され、我が身にも「やらなきゃな」という思いはあるのだが、こちらも「下手に触れないぞ、よっぽど勉強しなければ」と、二の足を踏んでいる。

 とはいえ、もはや突っ走るしかない。ぐだぐだ頭で考えるより、ヨシもう十分だ、十分おまえは考えた。そう我が身に言い聞かせて前を向くことにする。
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シャネルのオブジェではありません。
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2012年04月20日

エンジェル、現る!――[764]生誕19,333日

 「エンジェルはどこに?」と1週間ほど前に書いたのだが、早くもエンジェル数名、現る!
 
 今、大統領選で苦戦しているサルコジさんのごとく、「我がワンツーワークスを応援してください」という誠に厚かましいお願いに、「おう、応援してやろうじゃねぇの」というそのご厚情、心意気。感謝感謝です。ありがとうございます。
 昨夜、怒りに震えた単細胞演出家は我が身を戒めました。もう少し頑張ろう。そう思いました。バカ若手なんてどうでもいいじゃねぇか、お客様のために張り切っていこう。そう初心に帰りました。

 エンジェルに制限はありません。どしどし名乗りを上げて、この単細胞演出家とバカ若手にエールを送ってください。(結局、宣伝かよ)

 このところ体の重さがいっこうに取れず、今日もマッサージに行く。「ガチガチですねぇ」と整体師のニーチャンは有無を言わさず、ぐりぐり指を押し込んでくるのだが、これがとんでもなく痛い。何度もシャチホコのようにのけぞる。

 もっとガチガチなのは頭のほうかもしれないが。
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これも脱原発?
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2012年04月19日

劇団なんてアホらしい。――[763]生誕19,332日

 基礎稽古。今、取り組んでいるシーンスタディの出来の悪さにムカムカと気分が悪くなる。脚本の理解が浅い。というか、どれだけ読み込んでいるのか、かなり疑わしい。ただ覚えた台詞を順番に言ってるだけ。ライブ感、ゼロ。
 なんでこんなクソ演技を見せられなければならないのか。「わぁ、偉いねぇ、よく覚えたねぇ」と言ってほしいのか?身を切りながら劇団をやっていることが一気にアホらしく思えるほどの体たらく。毒を吐くことさえ、もったいない。
 これはとりもなおさず、姿勢の問題。こいつらに「努力」ってものはないのか?

 あまりの怒りで帰宅してからも腹の虫が治まらず、仕事がまるで手につかない。(それはまた別の話)
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選手交代! 花から新芽へ。時は巡る。
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2012年04月18日

「PIGHEAD」――[762]生誕19,331日

 翻訳家Sさんと『みんな豚になる−あるいは「蠅の王」−』の英語版戯曲の打ち合わせ。タイトルは「Everyone become pigs」ではなく、シャープに「PIGHEAD」。
 うん、結構いいかも。どうよ?どうよ?
 しかし英訳は難しいね。「小木さん」と呼ぶのと、嫌みを込めて「小木ちゃん」と呼ぶのでは、相当にニュアンスが違うはずだが、さて、これを英語ではどう書けばいい?
部下の立林君が女上司の「浅間しおり」とプライベートでも近い関係にあることを窺わせるのに、「しおり」と呼ぶのは日本ではあり得ないが、ファーストネームで呼び合うのが一般的な英語では、それはどう表現する?相手に腹が立ってきて、「君ね」と呼んでいたのが「おまえさぁ」と変化するのを英語で表す方法はある?

 ……「呼び方」の表記は、改めて英訳に向き合ってみると、かなりの難問です。う〜ん、難しい。

 またこのところ、これまでの公演の『フォト・ブック」の作成に着手しているのだが、こちらはこちらで紙の厚さや綴じ方など一筋縄ではいかないことが次から次に起こって壁にぶち当たる。パソコンやプリンターが目覚ましく発達してカラー印刷も手軽に美しくできるようになったが、製本となると、そうそう簡単にはいかない。これまた、かなりの難問。さて、どうする?
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足に老化が見られるようです。
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2012年04月17日

発想の転換。――[761]生誕19,330日

 「グレイトフル・デッド」というバンド、知ってますか?
 我が身はまったく知りませんでした。で、我が劇団のF女史に勧められて読んだのが『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』という本。『もしドラ』の二番煎じをいくようなタイトルだが、なかなかどうして、面白かったです。
 このバンド、ライブは録音OK、音楽は無料で聴き放題。なのにライブのチケットは即完売、年間5000万ドルも稼ぐという。要するにコンテンツを無料で開放し、ファンを増やし、ファンを巻き込んでムーブメントを起こすという、それまでにない戦略を採って前例のない成功を成し遂げたとか。
 発想の転換。新しいシステムの構築。なるほどと思うことは多々あるのだが、音楽は最終的にコピー物販(CDアルバムとか)に結びつくから利益を上げられるけれど、そもそも経済効率の悪い演劇にどう生かせばいいのかは、どうにもピンとこない。 本の監修は糸井重里氏。確かに糸井サンは自分のホームページで多彩なコンテンツを無料で開放してるけど、結局、手帳やTシャツ売ったりしてるもんなぁ。

 誰か芝居への生かし方をご教授ください。

 今日は書く仕事も、考える仕事も、部屋の掃除も、体力づくりも、何もかもが中途半端なままで放り出されたようになってしまい、とことんオノレの集中力のなさを痛感。

 仕事の仕方にも発想の転換が必要。ボンクラ頭では何も思い浮かばないが。
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ビジネスのハウトゥ本です。
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2012年04月16日

演劇ごっこに怒る。――[760]生誕19,329日

 重い腰を上げて午前中から小手指のS高校へ。 新学期になっての初授業。そうか、彼女たちは高校3年になったのか、などと感慨深げになることもなく、「さぁ、今日はバンバン先に進むよ!」と自らにも檄を飛ばしつつ、年齢が彼女たちのほぼ3倍のオッサンは張り切って動き回るが、女子高生諸君、なかなか先へと進ませてくれない。 「演劇ごっこと演劇は違う」ことを身をもってわかってもらうには何年も要するので、とりあえずの形をつくることに専心しようとするものの、あまりの「ごっこぶり」に途中何度もキレそうになるのだが、そこは大人の演出家、ぐっと我慢して軽めに毒を吐く。(吐くことに変わりはない)  夕方に小手指から都心に舞い戻り、ワンツーワークスの基礎稽古へ。女子高生とプロは違うんだぜ、と勇んで乗り込むが、ここでも若手が「ごっこ演技」を繰り出してくるので、今度は存分に毒を吐く。(吐くことに変わりはない) 「おまえは骨の髄までありきたりだ」と新人Tを斬って捨て、ダメ出しを憮然とした顔で聞く若手Oに殴りかかりそうになる。 凡庸であること、表現者にとってそれは罪。
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コントラストが鮮やか。
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2012年04月15日

場違い?――[759]生誕19,328日

 ランニングに出ると体が重い。
 20分コースの1周目、今日は重いなぁと思いつつも走り出したばかりの勢いで、なんとかいつものタイムを死守。いつも最初だけ勢いがよく、次第にバテバテになるのは性格ゆえ仕方ないと思いつつ、やはり2周目はさらに体が重くなり、タイムは一気に激しく落ちる。いかん、ここでバテては中年の恥(そんなものありません)、3周目は頑張ってペースを上げると、あ〜ら不思議、順調に足は前へ前へと繰り出されて、ゴールしてみれば1周目より1分近くタイムは速い。
 やるじゃん、俺。

 と、肩でぜーぜー息をしながら思う。

 桜はもう半分近くが葉桜。それでも花見に繰り出している人は意外に多い。みんな和気あいあいと楽しげ。家族連れ、大勢のグループ、それを中年男は横目で見ながら、独り、ぜーぜー肩で息をしている。場違い?

ホームページのコンテンツ増強で仕事が増えて、それに相当時間を取られて日々が過ぎている。この苦労、果たして報われるのか?と、疑問が頭をよぎったりもするが、今は最初の勢いだけで乗り切ろうと我が身に言い聞かせて机にしがみつく。
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まだ名残惜しい。
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2012年04月14日

わめき散らす女。――[758]生誕19,327日

 夜中の2時近く。我が家のドアの外、で女の声がする。何やら、わめいている。どこだ?誰だ? 隣か? よもや我が家ではあるまいな? 仕事をほっぽり出して玄関口に行き耳を澄ませば、どうやらドア外の通路で男と揉めている模様。
 「13年間だよ。(語気を強め)何の報いもないまま13年だよ。十ぅ三年!毎日毎日太る薬を飲み続けて」。
 その意外な言葉に、さらに耳をそばだてる。太る薬? 13年間それを飲み続けたって?マジ? どんな薬だ? さらによく聞こうと野次馬オッサンはついに小窓を3センチほどこっそり開ける。
 「おまえはそんな私に文句が言えんのかっ? どうなんだ、言えんのかっ?ええっ?」
 女のわめき声は止まらない。顔が見えないので、どれだけ太ってるんだ、この女、と興味は募るが、時折、合間にぼそっと入る男の低い声が聞き取れずイライラする。
 明らかに女は酔っているし、二人は多分まともな関係ではなかろう。女のヒステリック度合いは収まることを知らず、ヒートアップする一方。おいおいこれは刃傷沙汰になるんじぇねーの?と思いながらも野次馬は小窓の前から動かない。
 「13年だぞ、それがどういうことか、おまえにわかんのかっ?」
 女は壊れたレコードのように「13年間」を繰り返し、だんだん馬鹿馬鹿しくなってきた野次馬は小窓を閉めて部屋に戻るものの、女のわめきはいよいよ強大化してゆく。おいおい、もう2時半になるよ。(私、20分ほども聞いていたんですね)
 ああ、ダメだ。これじゃ、うるさくて仕事に戻れない。たまりかねて玄関前に行き、迷わずドアを開けて顔を出す。
 「すいません、もう夜中遅いんで……」
 と、すかさず背を向けていたわめき女が振り返って我が言葉をぴしゃりと遮るように、「迷惑ですよね、わかってます。わかってますんで」
 女は年の頃、40くらいか。多少ぽっちゃりしていたが、想像していたほどには太っていず(なぜか少しがっかり)、通路の隅で壁に背をもたせかけていた茂木健一郎似の冴えない中年男は、ただ困惑顔を固まらせて我が身を見るのみ。
 こちらも呆れたような顔で男をにらみつけ、ドアを閉めて部屋に戻ると、おお、注意した甲斐があった。すぐに二人は立ち去ったらしく、夜の静寂が戻ってきた。注意してみるもんだね。
 と思いきや、今度は部屋の窓の外でわめき声がする。「わかってんのかっ? おめぇはサイテーだ、人間じゃねーよ」
 二人は外に出て舗道で第2幕を始めました。しかも外に出て開放感に助長されたのか、声はいっそうデカい。

 やれやれ……。

 今日は11月公演の新作ドキュメンタリーシアター『産まれた理由』の取材会議。どこの誰に取材をするべきなのか、全員で情報を共有する。その上で、「何を聞くべきなのか、どこに焦点を絞ればいいのか」とさらに芝居の方向性について話し合う。
 「産まれた理由」ねぇ……。
 まだ路上でわめいている、あの中年吠えまくり女にも、私としてはぜひ聞いてみたい。

 「あなた、どうして自分は産まれてきたんだと思います?その13年間のために産まれたんだと思えます?」
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逃走中。
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2012年04月13日

ひっそりと反省。――[757]生誕19,326日

 編集長を務める雑誌の青焼き校正にバタバタと追われる。初稿の段階での見落としがあまりに多くて、我が校閲力の衰えに愕然……。というより、真剣さが足りない。モチベーションが低い。原因はそこにあるのだと、ひっそりと反省。

 目下、海外連ドラ『glee』にハマっているオジサンはついにDVDを次々にレンタルしてきて、とことんハマる。
 そうなんだよこの男、いったん手を出してしまうと、性格的にどうにもやめられない。かつての『ツインピークス』(懐かしい!)のときにも、最後まで見てしまわないことには何も手につかない状態に陥った。自制心がとことん無いんだね。ゆえに以前、パチンコにハマったこともあるし、競馬はオノレの行く末が恐ろしくて手を出せない。
 ともあれ『glee』は歌のレベルが高くて心躍る。くるくると気が変わる登場人物たちのバカっぷりも魅力的。何より毒にまみれた言葉を速射砲のように繰り出し続ける中年女「スー」が何より爽快。とても他人とは思えない。

 ぬ? 『glee』を見ながら、ここでも我が身をひっそりと反省?
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下にずらりと並ぶ万国旗の意味不明。

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2012年04月12日

エンジェルはどこに?――[756]生誕19,325日

  午前中は会議で西新宿へ。会議のメンバーは変わらないが、今日は日本劇団協議会が公益社団法人となって1回目の常務理事会。話し出せば次から次に話題はあるもので、予定の2時間はあっという間に経過。話せば話すほど、演劇界の前途はまだまだ多難だと思い知らされる。しかも時間の大半は「お金」にまつわる話に費やされている。

 だからというわけではないのだが、我が劇団のホームページに「エンジェル募集」のページをついにオープン。
 エンジェルとはブロードウエーの「出資者」のことだが、そこからネーミングを拝借して、我がワンツーワークスをサポートをしてくださる方、どうか名乗りを上げて力を貸してくださいという、なんとも厚かましいページ。
 でも実のところ、必死です。なりふり構ってられません。

 なかなか一般受けはしないが、こういう芝居があってもいいよなと思う理解ある心広き方、どうかポンと1億くらいめぐんでください。1億が高ければ5000円で十分です。どうかエンジェルになってやってください、マジで。お願いします。

 基礎稽古。見ていて引っかかるところはすべて止める、という方針で臨んだら、台本の3ページも進まず。

 どうもまだ、若手は「演技=ライブ」という当たり前のことが頭ではわかっていても実感できていない。「らしくやること」は演技でも何でもない。若手の「演技の嘘」を見抜くたびに、底意地の悪い演出家は嬉々として芝居を止める。なんかこれ、演出家のたちの悪いお楽しみの時間になってないか?と思いつつ。(決して楽しくはないが)
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今年の見納め。
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2012年04月11日

引導を渡す。――[755]生誕19,324日

 もう危ない、もう危ないと思っていたDVDプレーヤーがついにご臨終。どんなソフトを入れても「NO DISC」「NO DISC」と嫌がらせのように表示してきやがるので、先手を打って引導を渡すことにした。

 新宿まで買いに出向くと、デフレなのか技術の進歩なのか、価格破壊の凄まじさに改めて驚く。42型液晶テレビが1万円以下って、どういう仕組みなのか。インターネット回線契約と抱き合わせとか、大方そういうことだろうとは思うが、こんなに安くて大丈夫なのか日本経済。と、一応、思っておく。

 昨日までの春の陽気から一転。今日は降りしきる雨、吹きすさぶ風。午後からみるみる天気が崩れ、ああ、これでいよいよ今年の桜はおしまい。なんたる花の命の短さよ。と、一応、思いを馳せておく。

 走り疲れなのか、ふくらはぎがぱんぱんで、おじいさんはこのところ階段の上り下りが大仕事。階段を一段一段上るたびに「老いへの階段、老いへの階段」と呪文のように思う。
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満開宣言から5日。もう散り始めてる。
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桜の足跡。
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