午後、制作F女史&俳優Oと劇団の今後についての打ち合わせ。あれこれ話していたら、あっという間に時間が過ぎて、その後、F女史と浜田山に向かうため、ミニバスの「すぎ丸くん」に乗るべく停留所まで走るが、あると思っていたところに停留所はなく、なぜだ?いつなくなったんだ? もともとなかったのか? などと疑問は噴出するも当然のごとく乗り遅れる。
浜田山では4時から翻訳家Sさんと打ち合わせ。次回公演『又聞きの思い出』の話に続いて、先日の『蠅の王』を英訳上演しようという話で盛り上がる。イギリスでは『蠅の王』が教科書に載っているらしく、誰でも内容をよく知っているそうな。Sさんいわく、「日本よりロンドンのほうが受けると思いますよ」。ロンドン公演、マジで企画してみる?
さらに四方山話の中でSさんから得た情報。なんと、カズオ・イシグロの小説『私を離さないで』が映画化されたという。公開は3月。『私を離さないで』は個人的に我が2006年の小説ベストワン。号泣しまくったあの小説がどんな映画になるのか、今から楽しみ。Sさんは来日するイシグロさんの通訳を務めるそうな。なんとも羨ましい。
打ち合わせを5時半近くになって終えて、急いで西荻窪の稽古場へ移動して『R.P.G.』の稽古。今日で稽古が始まって5日目。次第に若手に毒を吐く回数が増えてきたのう、と演出家は思う。それでもひるむことなく吐き続けるが。
昨日の蟹は演出助手Oに稽古場まで持っていってもらい、稽古後に朋友のメンバーたちとみんなで食す。朋友のプロデューサーNさん自ら、蟹汁を作る。蟹味噌たっぷりの蟹汁は何度味わっても美味、美味。ちょっと幸せ。

椅子の見本市のようなこのバス停はちょっと素敵。