2011年08月19日

取っ組み合い。――[519]生誕19,0694

 稽古はついに退館時間の9時をとっくに過ぎて10時過ぎまでに及ぶ。それでも転換の段取りなどに時間を取られ、人物の心情とか各場面で出すべきムードとか、表現のレベルからは程遠いところでもたもたしている。
 今年の「DOCS」は高校生2人を含み、年齢16歳から22歳。『俺たちの甲子園』はいわば「負け犬」のドラマなのだが、この負け犬の持つ「やるせなさ」「苛立ち」「もがき」がどうにも今時の若者には理解し難いらしい。その上で「友情」という普遍的なテーマを描いていると思っていたのだが、それもピンとこないようで、「へぇ、これが友情なんですか」といった反応。
 友情なんだよ、これが。高校野球を見ろ。友情のお手本のようなエピソードがてんこ盛りだぞ。オジサンはそれで十分、号泣できるぞ。などとオジサンが熱く語っても、「へぇ、そうなんですか」とのれんに腕押し状態。その伝わらなさぶりにオジサンはまた泣けてくる。
 取っ組み合いをする場面でもお遊戯のような芝居に怒りまくり、オッサン演出家はよせばいいのに「こうやるんだよ」と何度も実演してみせるので、たちまち息が切れる。
 もはや「友情」は過去の遺物なのか。時代を超えた普遍的なテーマというのは、とっくに失われているのではないか。そう思い至って、オジサンは愕然とする。
 一日の稽古を終えると、肉体的にへろへろ。加えて精神的ダメージも甚大。明日はとうとうゲネプロ。薄氷の上の綱渡りが続く。
麻雀.JPG
『俺たちの甲子園』で重要な小道具として使われる麻雀。ハイ、高校生の物語ですが、それが何か?
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記
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