なんとか最後まで通って、夜、無理やり通し稽古に臨む。かくして『死に顔ピース』の全貌がようやく立ち現れる。いける、いける。まだまだ詰めは甘いが、きっといけるぞ。気弱な演出家は我が身に言い聞かせつつ、通しが退舘ぎりぎりに終わったので、今日はダメ出しすることもなく、即退散。
帰宅すると、連日の疲れでソファにどっかり沈み込んでそのまま深い眠りに落ちそうになる。いかんいかん、とパソコンを立ちあげると、昨日に続いて雑誌の校正メールが続々と入ってきている。殺す気か?

さあて、いよいよ『死に顔ピース』、出航です。