午後1時から、新国立劇場地下リハーサル室。研修所6期生とつくる『友達』の稽古は、今日が年内最後の日なのだが、基礎稽古の後は延々スタッフ会議のみで終了。
研修所でのシーンスタディはスタッフワークもすべて研修生がやるのだが、もちろんプロの美術家や照明家や音響家がついているわけではないので、つまるところ老体に鞭打つ演出家が一人ですべてを「指導」しなければならないという過酷な現場。割に合わんと思いつつ、各スタッフチーフのプランのプレゼンを聞いたうえで意見すると、音響のチーフを担当している研修生男子は自分の意見を全否定されたと思ったのか、はたまた、「なんだ、演出家はもう自分で決めてるんじゃん、俺が考えてきたの無駄骨じゃん」と思ったのか、憮然とした顔で、「最初からそう言ってほしかったですね」と喧嘩腰で言ってきて、一瞬耳を疑う。いやいやだから、まずは君らが自分で考えることが勉強なんだってば。……ホント、割に合いません。
稽古日数が少ないというのに、果たして形になるんだろうか『友達』。大きな不安を抱えつつ、今年はおしまい。
6時半過ぎに初台を出て、浜田山へ。夜はワンツーワークスの基礎稽古。こちらは本日、ジョン・パトリック・シャンリィの『ダウト』をテキストにシーンスタディ。ここでも口先だけでセリフを言う若手3バカトリオに怒りが沸き立ち、「芝居の稽古=体に悪い」という、やるせない日々が続いている。がっかりだ。
夜は静かに。空き缶はゴミ箱に。