2011年12月21日

大失態をやらかす。――[643]生誕19,212日

 本人の自覚なしに痴呆症は着々と進んでいるのか、今日、とんでもない大失態をやらかす。
 午前中、10時半すぎにふと留守電が入っていることに気づき、「登録してない番号だ、誰からだ?」と訝しがりながら聞いてみると、「古城先生のお電話でしょうか。本日午前10時より会議が……」。えっ?  えっ?  えっ? 慌てて手帳を見るが、予定の記載なし。そこで、ふと思い出す。ああ、そうだ、秋頃の脚本執筆に追われまくっていた頃に案内が届き、今はそれどころじゃねーよ、とりあえず落ち着いたら手帳に書けばいいや……と思っていたような。
 一気に全身から血の気が引き、ああ、この歳になってもこんなことをやらかすんだなぁ、と人間の不思議さを思い(単にマヌケなだけだが)、観念して先方に電話。「あの、今から行っても意味あるでしょうか?」「いらっしゃれるようでしたら、ぜひ来てください」。そりゃそうだよね。予定では10:00〜17:00の長時間会議ですものね。
 それから自己嫌悪を噛みしめつつ虎ノ門に向かうが、会議室に辿り着いたのは、ほぼ12時。2時間もの遅刻。おまけに着いたらほどなく、「そろそろ食事しながら話しましょうか」と昼食休憩に入り、遅れてきた演出家は、ただメシを食いに来たような状況になり、これはいったい何の漫画だ?と思いつつもヤケクソ気味に弁当に食らいつく。
 
 会議は予定より全然早く、2時には終了。結局、議題の主だったところは我が身が到着する前に終わっていたので、ほとんど役立たずのまま、「お疲れ様でした」と相なった。ああ、穴があったら入りたい。そのムードを察してくれたのか、舞台美術家のIさんが会議後、「お茶飲みに行きませんか?」と声を掛けてくれる。行きますとも。もちろん行きますとも。かくして、ほかの委員の皆さんも連れだって5人で喫茶店に入る。
 そういえば休憩時に、翻訳家のSさんから「先日の芝居、拝見しました」と言われ恐縮していると、もっとこうであればより良かった、と忌憚のない意見をズバズバ言ってくださる。それはもちろんありがたいのだが、大幅遅刻で傷だらけの我が身には返す言葉がありませぬ……。
 
 夕方5時半からは初台で、新国立劇場演劇研修所5期生の試演会、『牛山ホテル』のゲネプロを観る。明日が初日なのだが、明日から広島へ行く我が身はまったく本番を観られないので押しかけた次第。5期生、みんな固いね。演技にしなやかさが感じられず、まだまだ発展途上。明日以降でほぐれてくることを祈りつつ劇場を後にする。
 
 映画監督・森田芳光がこの世を去った。『の・ようなもの』の視点の面白さ、『家族ゲーム』の完成度の高さ。いずれも昨日のことのように我が脳裏にある。まだまだ若いのに惜しまれる。
グラデーションの空と雲.JPG
グラデーションの空と雲。
記憶力もグラデーション化しているのか?
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記
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