2012年01月20日

人は卒倒する。――[673]生誕19,242日

 朝から新国立劇場演劇研修所の2次試験。試験開始前に試験官一同集まって打ち合わせの最中、同席していた研修生5期の20代男子一人が突然、椅子から前のめりに崩れ落ちて顔面から激しくぶっ倒れる。なんだどうしたと駆け寄ってみれば、顔面蒼白。汗もだらだら。ただ、意識はすぐに戻り、「だ、大丈夫です」とか細いながらも返事があったので少し安堵するが、「いいからそのまま横になってろ」と、しばし水を飲ませたり汗を拭いたりと、ひと騒動。

 召集されていた5期生男子3名は実技試験で受験生の相手役を務めることになっていたのだが、どうやら極度の緊張のあまり貧血を起こして卒倒したらしい。結局、その男子は昼まで横になっていて、そのまま早退。いやはや、バタン!と音がしたとき一瞬焦った。あるんだね、緊張ゆえの卒倒。腹黒い我が人生では起こるはずもない出来事を目の当たりにして少々驚いたが、K君、大丈夫か?

 2次試験を受けに来た受験生も恐らく相当に緊張していたと思うが、さすがに卒倒する者は現れず。中にはよく知ってる顔も2、3人いて、緊張している様子が手に取るようにわかる。人生の選択がかかってるから当たり前か。それでも中にはいるからね、緊張なんぞ微塵も見せず、溌剌と存分に自分を出せる若者が。結局、最後はメンタルの強さが物を言うのかも。

 試験は最終3次試験に残す25名を選んで5時頃に終了。それから、このところダブルブッキングの続く演出家は急いで錦糸町の稽古場へ。今日から『誰も見たことのない場所』は実寸稽古。到着すると、既にセットは組み上がっている。今回の水戸公演はいつもより舞台の奥行きがないので、動線をいくつも変更しなければならない。今日はNG俳優もいたので、できる場面を順に、動きや段取りを確認しつつ進めていくが、やはり時間はかかる。10時ぎりぎりまでやっても半分ほどしか終わらず、続きはまた明日。
 帰りは劇団のハイエースで自宅まで送ってもらったので楽ちんではあったが、帰り着くと体は既にぐったり。

 今日も長い一日であった。お疲れさん。

誰も見たことのない場所.JPG
稽古場仕込みされた『誰も見たことのない場所』。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記
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