2012年05月09日

ヒールのごとく。――[783]生誕19,352日

 朝から西新宿で会議。臨時の常務理事会。
 このところ、会議にはよくよく我が身に言い聞かせて臨む。
 「できるだけ口数少なく。余計なことは何も口にせず」
 しかし、これが守れない。気がつけば、あーだこーだと片っ端から意見を言う。しかも早口、憮然とした表情なのが自分でもわかるので、まさに「ヒール」(悪役)のごとし。
 どうしてこうなってしまうのか? 黙って人の意見に耳を傾けながら当たり障りのないことを一つ二つ言って終わりにすればいいものを、「黙ってたんじゃ会議に参加してるとは言えないだろ」という思いが先に突き上げてきて、いつしか口角泡を飛ばすがごとし。
 この男、会議は戦闘の場だと思っているのか?
 もっと大人になれよ。

 会議は誰かを言い負かす場ではない。もっと冷静に、もっと的確に言い方を考えなきゃダメだろ。会議では最終的に「なるほど」「それはそうだ」と思わせるほうが「勝ち」なのだから。(そもそも勝ち負けではない)

 会議での反省を心に刻みつけて、座内オーディション2日目の稽古に臨む。毒を吐く前に、「こうしてみて」「今、こうなってるから、もっとこういうふうに」。
 大人を目指す演出家はぐっと我慢を重ねて、激することなく言葉を繰り出してみるのだが、我が劇団の若手は何に遠慮があるのか(毒を吐かれるのを恐れて萎縮しているのか)、そもそも実力がないのか、2ミリほどしか変わらない。
 これじゃ、どれだけ時間があっても先へ進めない。やはりここは有無を言わさず強権発動、毒を吐きまくらないことには奴らの頑固なベールはひっぺがせない。
 だから、いい。おまえはヒールでいいんだと、朝令暮改のごとく、朝の会議での教訓はまたたく間に霧となって消えていく。
舟を編む.JPG
視点は面白いが、中身は意外と軽い。しかも登場人物の誰もが善人にしてポジティブ。

今はこういう軽やかさが受ける時代なのだと再認識する。

posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記
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