2011年10月07日

常連になる。――[568]生誕19,137

 昨夜、稽古から帰ったら疲労激しく、頭も働かず、今日は寝ると決め込んでベッドに潜り込む。何カ月ぶりかの睡眠7時間。いやあ久々に寝た寝たと思いながら起き出して、さぞや快適な一日だろうと思いきや、どうも寒気がして風邪っぽい。昨夜の疲れ方といい、過酷な日々が少し収まってすっかり気が緩んでいるのやもしれぬ。新作『死に顔ピース』初日まで、あと1カ月ちょっとしかないので、とても気が緩んでいていい状況ではないのだが。
 
 夕方、ばたばたと準備して羽田へ。ほぼ1カ月ぶりの広島。余裕を持って家を出たはずなのに、電車の接続が悪く、空港に着いてみればファイナルコール。そりゃないよと思いつつ搭乗すれば機内は満席。なんだなんだ、なんでこんなに多いんだ?と思ったら世間は明日から3連休。すっかり世間からかけ離れて生きている我が身に少々愕然となる。
 
 10時過ぎにホテル着。チェックインは完全顔パス。驚くことに、フロント係は我が顔を見るなり部屋のキーを差し出した。宿泊カードを書くこともメンバーズカードを出すこともなし。まぁ、こんだけ頻繁に泊まってれば覚えてもくれるわなと思いつつも、キーを受け取り、「あの」と言っただけで「LANケーブルですか?」と即座に用意してくれて、ホテルマンって凄いなと恐れ入る。常連になるとはこういうことなんだね。
 広島もすっかり秋めいて、夜は思わず身震いするほどの寒さ。風邪など引いてる場合ではありませぬ。
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今や我が書斎のような広島の定宿。
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2011年10月06日

野田内閣を支持しますか?――[567]生誕19,136

 朝から神楽坂。T高校での初授業。高校生で芝居を志すのは圧倒的に女子が多く、ここでも女子20人に対し、男子はわずかに2人。科目は「演劇史」なのだが、それには少しも構わず、座学ではなく実技をたっぷり行う。来週からは本格敵にシーンスタディに取り組む。テキストはノルウェーの昔話『三びきのやぎのがらがらどん』。なんとも掴み所のないお話なのだが(特に終わり方の意味が不明)、これを4〜5人ひと組で面白い芝居に仕立てていこうという趣向。
 生徒たちは高校2年なので16〜17歳。きっと彼らの両親は我が身より年下。高校での授業は我が「老い」を如実に突きつけてくるので、いささか痛い。
 
 そう言えば今日、フジテレビ「新報道2001」の世論調査という電話があった。ほらあの、無作為抽出というヤツですね。「1、2分で終わります」と言うので、面倒くささよりも好奇心が勝ち、ついつい「いいですよ」と答えてしまう。質問は全部で五つ。
「Q1.次の衆院選でどの党に投票しますか?」
「Q2.野田内閣を支持しますか?」
「Q3.東京都が宮城県からの被災地から瓦礫受け入れを決定しました。都民としてこの決定を支持しますか?」
「Q4.野田首相は今年度中にも原発再稼働に踏み切るとしていますが、原発を早期に再稼働すべきだと思いますか?」
「Q5.小沢一郎議員の証人喚問を野党は求めていますが、どう対応すべきだと思いますか?」
 へえ、これが今、世に問いたいことなのかと思いつつ、即答即答でしゃかしゃか答えて、ほんとに1分ほどで終了。あっけない。例えば「支持しません」と答えても、「なぜ支持しないのですか?」とは決して聞いてくれない。ほんとに誰でもいいんだなと思うと、自分が箸にも棒にもかからない人になったような気がして、なんだか空しい。
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T高校にて。「じゃあここでお着替えなさってください」と案内された小部屋には「骸骨くん」が主のようにいらっしゃいました。
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2011年10月05日

超スローモーション。――[566]生誕19,135

 午前11時半から日本劇団協議会臨時総会。公益法人への移行が着々と進行中。議案に対する質問は1件もなく、総会は1時間ほどで滞りなく終了。組織名を変更するかどうかで意見が出るかと思ったが、何事もなく「日本劇団協議会」のまま移行することに。
 名前を変えるって難しいんだなあと改めて痛感。我が身に置き換えてみても、「劇団一跡二跳」のままでよかったのになあ、と今でもときどき思う。
 
 そんな過ぎたことを思いあぐねてもしょうがないので、夜は「ワンツーワークス」の稽古にせっせと励む。今日から新しいムーブメントに着手。名づけて「超スローモーション」。これがやってみると、狙い通り、とっても面白い。イケるイケると演出家は独り勝手にほくそ笑む。もちろんお披露目するにはまだまだ練り上げも技術の向上も必要だが、方針が一つ明確になってモチベーションもアップ。皆さん、お楽しみに。
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たまには見つめよーね、自分の足もと。
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2011年10月04日

体に教えられる。――[565]生誕19,134

 過酷な日々にあってずいぶんとサボっていたランニングを再開。いやあ、ようやく気持ちのいい汗がかけるぞと張り切ってスタートしたものの、すぐに長いブランクの怖さを思い知らされる。10分もしないうちに息はあがるわ、ペースは乱れるわ、走り出して20分ほどでもうバテバテ。予定の1時間を走りぬくパワーもなく、45分で切り上げてしまう。……体は正直。「今までサボってたんだから急に以前のように走れと言われても、そりゃ無理でっせ、大将」と体にぴしゃりと撥ねつけられる。やはり何事も、やる気だけでは達成できない、毎日の積み重ねがことのほか大事なのだと、我が体に教えられる。
 
 夜は月イチの劇団制作会議。来年・再来年の企画が主な議題だったのだが、意見する者はいつものようにほとんどいない。もはや会議というより、ただの了承・伝達の場。だったらわざわざ顔を付き合わせる必要ないじゃん。こんなことに数時間も果たして費やしていいものか。みんなで10kmランニングにでも出たほうが、よほど有意義じゃないのかと真剣に思う。
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都会の墓標。(傘は燃えるゴミではない)
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2011年10月03日

『死に顔ピース』始動。――[564]生誕19,133

 出張演出家の仕事が昨日終わったばかりだというのに、早くも今日から我がワンツーワークス『死に顔ピース』が始動。我が身に休みは1日も与えられず。過酷な日々はいつまで続くのか。今日くらいマッサージに行って、うまいものたらふく食って、たまっているDVDを観たりして……などというのは夢のまた夢。せっせせっせと一日一日のスケジュールをこなすのみ。
 
 夕方から『死に顔ピース』の出演者顔合わせ。といっても簡単に自己紹介だけ済ませると、直ちにウォーミングアップになだれ込む。それから延々、ムーブメントの基礎稽古。
 今回の客演には俳優以外にクラウンのYAMAさんにも出演していただくのだが、不躾な演出家は初日早々、YAMAさんに「スローモーションで何かパントマイムをやってみてください」と無茶ぶりをする。するとYAMAさん、「これがスローモーションというやり方はないんです。ただ、ゆーっくりやるだけで」「じゃあ、それでお願いします」。ごり押しする演出家に呆れたかもしれないが、やっていただきました、「朝の洗面・歯磨きゆっくりバーション」。さすがはプロ、これ実に面白い。『死に顔ピース』の劇中で披露する場面があるかどうかはまだ未定だが、YAMAさんの見せ場はしっかりあるので、今から楽しみ。
 
 新たな芝居が具体的に始動したものの、溜まりに溜まった肉体の疲労感は未だ回復せず。やはりここは温泉にでも行くべきじゃないのか。真っ昼間からビール、かっくらうべきじゃないのか。(好きにしなさい)

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パッチ・アダムスを解説した本。『死に顔ピース』とも深い繋がりがある。映画もオススメ。

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2011年10月02日

ちゃんと動けるのか。――[563]生誕19,132

 「老い日記」に更新をアップする暇もないまま終わってしまいました『幽霊人命救助隊』。当たり前だが、だんだん芝居は面白くなり、評判も上々になってきたのに、はい、もうおしまい。なんとも無念さが残る。俳優も口々に「リベンジ公演しましょうね」と言う。確かに今回ほど7ステージを短く感じた公演はかつてない。確かにもっともっとブラッシュアップしたかったですな、と。
 
 いろいろと大変な公演ではあったが、千秋楽の今日もタダではすまない。昼過ぎに劇場に入ると、制作助手のKさんが怖い顔で言いに来る。「俳優Yがムーブメントの稽古中に肉離れを起こして今、病院に行ってます」。肉離れえ?なんだとお? おいおい、大丈夫かよ。「歩けてはいた」と言うから、さほど大問題ではないなと思っていたが、開場間際に戻ってきたYは、「足を着くとすげー痛いです」と言い、なんと痛み止めの座薬を入れて本番に臨む。ちゃんと動けるのかと、やや心配だったが、何事もなく千秋楽の舞台は閉幕。よかったよかった。
 
 みんながバラシにかかる中、役に立たない演出家はわざわざ六本木まで来てもらった舞台美術家のIさんと次回公演『死に顔ピース』の美術打ち合わせ。まったく休む暇なく、次へ次へと駆り立てられる。
 午後7時半過ぎから打ち上げ。大変さを共有したみんなは互いにわいわい言い合いながら、みんながんがん飲む。明日から早くも『死に顔ピース』の稽古が始まる我が身は自制心を働かせて、ちゃんと終電で帰る。
 皆様、お疲れ様でした。ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。
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「柚子茶」。茶葉を使わないジャムのお茶。お湯で薄めて飲むそうな。いただき物。
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2011年10月01日

本番やってます。――[562]生誕19,131

 午前11時に高円寺。来週から始まるT高校での授業内容の打ち合わせを女優&演出家のNさん(流山児★事務所)と。1時間ほどで方針を決めて、そそくさと六本木へ。
 難産の末に開いた『幽霊人命救助隊』は早くも楽日前日。今日は昼夜2公演。貧乏暇なしの演出家はマチネが終わるや否や、ダメ出しの要点のみを演出助手のCちゃんに手短に伝えて、急いで初台へ。
 5時半から新国立劇場マンスリー・プロジェクトのリーディング公演『邯鄲』を観る。三島由紀夫のセリフはさすがに美しい。壺井栄の『二十四の瞳』もそうだが、昔の日本語は音が素晴らしく耳に心地よい。聞いていてはっとするような言い回しに何度も出会う。 リーディングは6時半に終了。新国立劇場で会ったK君(研修所修了生)が「観たいです」と言うので、K君を引き連れて直ちに六本木に舞い戻る。間に合わないと思っていたが、7時ぎりぎりに着いて、夜公演も冒頭からしっかり観る。ようやく芝居が落ち着き始めたのに、もう残りは明日の1ステージのみ。
 今夜は我が劇団のベテランOが観に来て、終演後、今回初めて飲みに出る。生ビールを2杯。アルコールを口にして、ああ、なんだかやっと「本番やってます」という気になる。それでも深酒になることもなく、12時前には電車で帰宅。
 なんとか千秋楽に辿り着いたなあ、と独り部屋で安堵していると、真夜中2時前になって主役のK(23歳)から電話。「ダメ出しをお願いします」。残り1ステージというのに偉いと言うべきか悪あがきと取るべきか。それでも心優しい演出家は声がかれかかっているKに延々1時間20分ほどもダメを出す。電話を切ったのは3時過ぎ。きっとKは睡眠不足で千秋楽は声が出なくなる。責任は取りませんが。
 時計を睨みつつあっちに行ったりこっちに行ったり、なんとも慌ただしい一日であった。
 
 今日、耳に飛び込んできたセリフ。開演間近の俳優座劇場にやって来た中年カップル。男が劇場前に置いてある灰皿に立ち止まるや、女がすかさずこう言った。
 「また吸うの!? もうー、ほんとに犬のマーキングと同じね」
 女の声色には侮蔑感たっぷり。その横でネオシーダーをぷかぷかやっていた演出家は思わず、「犬かよ……」と呟きました。
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六本木交差点。ずいぶん街の表情が変わったなぁ。
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2011年09月30日

面白い芝居になってきた。――[561]生誕19,130

 午前中から会議で初台へ。新国立劇場企画サポート会議。ここでは既に再来年のことを視野に入れて話し合いが進む。そうそう、その通り。目先のことばかりに追われる毎日ではいけません。3年後、5年後を見通した生き方をしなければ。(10年後は生きてる確率がたぶん低いので考えなくていいです)
 
 今日は夜公演のみなので午後4時に劇場入り。というか、4時にしか入れない。いつも不思議に思うが、中劇場のほとんどが開演3時間前からしか入れないという劇場の慣習は何を根拠にして、いつから始まったことなのだろう。劇場入りして存分に手直し稽古ができないのはなんとも辛い。というか、理不尽。
 それでも昨日、キャストを変更するという暴挙に出たため、今日は4時過ぎからすぐに、変更した場面と、流れの弱い場面をスタンバイぎりぎりまで稽古。
 おかげで『幽霊人命救助隊』、今さらながらではあるが、面白い芝居になってきた。芝居は生もの。きっと、明日・明後日とぐんぐん面白くなる。
 よしよし、これで誰が観てもイケるイケると思っていたら、原作者の高野和明氏は昨日、こっそり観劇に来ていたそうな。担当編集者からメールが届いたことで、その事実が判明。しかして、感想は意外と高評価。よかったよかった。
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『幽霊人命救助隊』の舞台美術。天国へのゲートのような巨大滑り台のような。これを存分に使い回します。
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2011年09月29日

今さらキャスト変更。――[560]生誕19,129

 出来はともかく、昨日ようやく初日が開いて、さぁ、今日は朝から手直しに精を出したいところなのに、2日目にして昼夜2公演。誰だ、こんな無謀な星取りにしたのは?
 仕方がないので朝9時半からスタンバイの12時半までの3時間で、後半部分と場面転換の稽古をたったか進める。ほとんど場当たり同様のことを短時間で終わらせなければならず、完璧主義演出家も多少のことには目をつぶり、わっせわっせと消化していく。
 当たり前だが、やった甲斐はあった。まだまだ雑なところも凡ミスもあるが、2日目にしてようやく芝居らしくなってくる。
 
 しかし終演後に鬼の演出家は、既に今日で3ステージを終えたというのにキャストを変更するという暴挙に出る。降板させられる俳優にも、今夜ひと晩でセリフを覚えなければならない俳優にも申し訳ないのだが、すべては作品のため、すべてはお客様のためとわがままを通す。
 改めて思い返せば、今回の芝居、稽古中も劇場入りしてからも一度も飲みに出ていない。初日が開いてからのキャスト変更も初めてながら、ここまで酒と縁のない公演も初めて。これは老いたる身にはいいことなのか?
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『幽霊人命救助隊』のパンフレット。演出家が偉そーなことを書いております。
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2011年09月28日

なんの安堵感もない。――[559]生誕19,128

 朝10時から場当たりの続き。もうホントに後がないので、転換にしても移動パネルの立ち位置にしても俳優の動線にしても、ここで演出家があれこれ迷いながら進んでいてはダメとオノレに言い聞かせつつ、ほとんど勘だけでずんずん決めていく。それでも今回は実寸での稽古が十分にできていないので、道具入れ替えの転換は何度も段取りを取り直さなきゃならなくて、やはり時間は全然足らず。
 ようよう場当たりが終わってみれば、午後4時近く。なんと3時間後には初日開演。結局、ゲネプロなしで本番突入という恐ろしい事態に。プロデューサーNさんは「いっそ公開ゲネプロにしますか?」と言うが、今さらそんな逃げは許されないだろうと覚悟を決めて幕を開けることに。
 とはいえ、段取りが多いのにみんな覚えられたのだろうかと演出家は不安でいっぱい。それでも、いやいや全員プロなんだから、なんとかなるさとまな板の上の鯉となって腹をくくる。
 
 結果。どうにもなりません。プロでも覚え切れません。幕は開くには開いたが芝居はぼろぼろ。ああ、公開ゲネプロにすればよかったと後悔しきり。(シャレではありません)
 まともな芝居をお届けできず、本日足を運んでくださったお客様、誠に申し訳ない。ああ、胸が痛む。
 終演後、主要スタッフと居酒屋に流れ、改めてきっかけや善後策を頭から確認。バカ話などする余裕もなく、ひたすら台本の頭から一つ一つチェックしていく。(もちろん演出家のドリンクはウーロン茶)
 帰宅は当然ながら午前様。初日が終わったというのに、なんの安堵感もない。こんな気分、初めて。疲労は倍増。
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花屋? いえいえ、初日に届いた花の数々。皆様、ありがとうございます。
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2011年09月27日

終日、場当たり。――[558]生誕19,127

 久々の俳優座劇場。ここで芝居をするのは、振り返ってみれば、なんと8年ぶり。そうですか。もうそんなに時間は過ぎていましたか。我が身が老いてゆくのも当然です。
 朝10時から場当たり開始。ムーブメントだけで午前中いっぱいかかってしまい、スタッフからの「今日、これだけで終わっちゃうんじゃねーの?」という怒号を背中で受けつつ、「できてないものはしょーがねーじゃん」と細かく指示を繰り出すが、内心では早くも間に合わない不安が倍増。
 場当たりは照明や音響、舞台空間が一体となって、クリエイティブ感たっぷりで、「そうか、ああしてみよう」「じゃあ、それでもう一度試してみるか」といった試行錯誤が楽しくてたまらないはずなのだが、今回は「間に合うのか?間に合うのか?」という際どい闘いを続けているので、有り難いことに楽しさよりもストレスがいっぱい。
 結局、退館時間ぎりぎりまで粘ったものの、場当たりは最後まで終わらず。ひえー。明日、初日なのに。
 それにしても休憩を挟みつつとはいえ、12時間もかけて終わらない場当たりってどうなんだ? やはり演出家が無能ということなのか?
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楽屋前の廊下。ケイタリングが置かれているが、まだ差し入れは少ない。
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2011年09月26日

仕込み、らしい。――[557]生誕19,126

 仕込み、だったらしい……。というのも、ハイ、演出家は本日、六本木の劇場に行っておりませぬ。仕込みは舞台監督Sさん以下スタッフに任せて、演出家は俳優陣ともども西荻窪の稽古場でせっせと稽古。俳優座劇場にいったいどんな空間が出現したのか、それは明日のお楽しみと相成りました。
 貴重な時間を稽古に充てたので、今日はなんとか最後まで通りたかったのだが、気になる個所やうまく運ばない部分を執念深い演出家がしつこく繰り返すので、残り2場面はまったく手つかずのまま終了。あとは劇場の現場でやるしかない。大丈夫なんだろうか。たぶん大丈夫ではなかろう。(泣)
 夕方、照明家Iさんに電話して進行状況を聞くと、大道具が大幅に遅れているらしく、照明は「シュートもまだ」とのこと。うーん、これは明日もいっそう厳しい闘いになりそうだ。
 稽古は11時近くに終了。執筆作業もひと段落し、存分に演出家稼業に時間を割けるはずなのに、帰宅すると体はへろへろ。明日の怒濤の追い込みに備えて睡眠を確保すべきか、いやいや、ここは徹夜してでも明日の闘いに万全の備えをしておくべきか。ぐだぐだ悩み続けて時間だけが過ぎてゆく。
 ああ、もう夜明けが近い……。(芝居の夜明けではない)
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衣裳を着た主役K(23歳)の後ろ姿。いよっ、「RESCUE隊」。
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2011年09月25日

「やつれ」に突入?――[556]生誕19,125

 ああ、来週の今頃は『幽霊人命救助隊』はすべて終わって打ち上げの真っ最中……になっているのだろうか。よもや公演中止、なんて事態にはなってないだろうな。怖い怖い。
 本日、稽古場での稽古、最終日。ああ、来週の今頃は……などと現実逃避しながらも、初日に向けて演出家は最後のあがきとばかりに猛チャージをかける。(報われるとは限らない)
 ああ、もう少し時間があれば……と、この時期になるといつも思うこととはいえ、今回は切実。とうとう明日から劇場入り。え、マジで劇場入っちゃう?ああ、時計の針を戻してくだせぇ。
 
 このところ、致し方ないと我が身に言い聞かせてはいるが、希に見る不規則きわまりない生活を強いられている。だが不思議と体重は変わらない。明らかに運動不足の毎日なのだが、これは「痩せ」から「やつれ」に突入しているということなのか。芝居1本やって体重5kg落ちました……って、それは便利でいいなぁと一瞬思うが、きっとそれは楽しい現場ではないな。
 やはりここは最後まで、じりじりしながら地道にじたばたじたばたするしかないっす。
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ガンバロー。
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2011年09月24日

どうにかならんか。――[555]生誕19,124

 これも「老い」の証拠なのかもしれぬが、このところコンビニの店員にしょっちゅうイラつく。
 「1万円からお預かりします」に代表される「なんじゃ、その日本語」という怒りはもうすっかり聞かぬ振りをしてやり過ごしていたのに、「カードはお持ちですか?」と今度は答えを強いるようなことをマニュアル言葉で言ってくる。言い回しは確かに疑問形だが、店員の口調は「とりあえず決まりなんで言ってます」という調子なので、その声はどこにも届かない。なのに、こちらは答えなければならない。なんだよ、この理不尽さ。おまけにこちらが無愛想に「持ってないです」と答えると、「ただいま○○会員募集中でーす」と、またまた「とりあえず決まりなんで」口調で言いやがる。この居心地の悪さ、どうにかならんか。
 さらに輪を掛けてイラ立つのが、「空間構成力」のまったくない店員。袋に商品を詰める際、後先考えないお馬鹿店員のなんと多いことよ。おいおい、柔らかいもの先に入れて後からペットボトル突っ込むって、どういう神経なんだ?「ああ、もう。これ先に入れて、次はこれ。で、その上にこれとこれ。はい、やり直し」と喉元まで迫り上がってくる言葉を毎回呑み込む。こうした無能店員、どうにかならんか。
 とはいえ、この苛立ちはひとえに我が仕事が捗っていないことが恐らく原因。過酷な状況から来るストレスが既に満タンで溜まっているので、ちょっとしたことでイライラッとなる。これは精神的によろしくない。「老い」の身には相当によろしくない。一日も早く芝居の目途をつけて、ストレスを解消しなければ。
 幽霊人命救助隊』、初日まであと3日。
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自転車のディスプレイもすっかり秋バージョン。
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2011年09月23日

融通が利かない。――[554]生誕19,123

 目黒線→大井町線で行く北千束は、実際に行ってみると、さほど遠くないのだが、心理的に「遠いなぁ」が拭えない。なじみがない、ということは事ほど左様にストレスを生じさせる。
 北千束で『幽霊人命救助隊』の稽古を夜10時まで。さあ、今日は張り切ってがしがし進めるぞ。そう我が身に誓いながら、演出家は後半部分のできるところの流れにせっせと手をつけるものの、細部の粗が気になってなかなか先に進めない。「ええい、細かいことは後回し!」。もう一人の自分がそう囁くのだが、杓子定規の完璧主義A型演出家はまるで融通が利かない。おかげで「え、もう終わり?」と予想をはるかに下回るほどにしか先に進めず、残尿感たっぷりに稽古場を後にする。
 
 このところ睡眠時間が恐ろしく少ないので、「いつでも眠い」状態が続いているのだが、一方では「寝てる場合じゃない」という強迫観念も相当にあるので、心身のバランスがなんだかおかしい。と言いながら、寝るときゃ寝ますけどね。でも浅い眠りの中で「ああ、あの場面、こうすりゃいいんじゃん」と芝居がなかなか頭から離れてくれないので、体力はちっとも回復しないけど。
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待ちわびた映画DVD『わたしを離さないで』が届く。
見る暇なんかねーよ。
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2011年09月22日

うつろな瞳。――[553]生誕19,122

 10時に代々木上原へ。ミュージカル『二十四の瞳』の脚本打ち合わせ。こちららも台風の影響で子役オーディションが延期になるなど状況が次第に逼迫しつつある。ヤバいヤバい。何より脚本。脚本がなければ話になりませぬ。
 とりあえず第1稿は先週あがったので、今日はプロデューサーのSさんと顔をつきあわせ、「この部分はカット」「この歌はこれに差し替え」「ここには、あのエピソードを追加」と事細かに決定稿に向けての修正方針を確認。1ページ目から順にみっちり2時間かけて具体的に詰めたので、「よっしゃあ、あとは書くだけ、楽勝楽勝」と思いながら、帰宅すると直ちに別の台本を書き始める。いえいえ、天の邪鬼ゆえではありませぬ。このまま一気に『二十四の瞳』に突入できない我が過酷な状況が哀れ。というか、マヌケ。こうして思うように事が運べない劇作家の二つの瞳は、次第に「うつろな瞳」と化していく。
 
 「通風ではないです」ときっぱり言われたのに、また右足親指付け根あたりがズキズキ痛む。何もしていなくてもズキズキする。ほんとに大丈夫なんでしょうか、我が右足。
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台風一過の青空。我が心模様とは裏腹。
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2011年09月21日

北千束が遠い。――[552]生誕19,121

 台風15号が列島縦断。横殴りの雨に吹き荒れる風。ああ、来週の今日は初日。この台風に負けないくらい来週の現場は凄まじい暴風雨になってるだろーなーと他人事のように思う。

 今日から稽古場は北千束。目黒線、大井町線と、同じ東京ながら日頃まったく縁のない電車を乗り継いで稽古場へ……行く予定だったが、荒れ狂う台風の影響は予想以上に大きく、主要な電車網がストップ。あわや「3.11」のときのように帰宅難民が出るのでは?という交通麻痺の事態に陥り、結局、北千束には向かわず自宅に籠もって執筆作業にいそしむことに。ああ、北千束が遠い。(プロデューサーNさんは電車内に2時間も閉じ込められたらしい。くわばらくわばら)

 

 それにしても今年は超弩級の災害続き。地震、津波、ゲリラ豪雨、台風と、これでもかこれでもかと日本列島を叩きのめしにやって来る。それにしても「3.11」は想像を遙かに超えていたので致し方ないにしても、豪雨や台風で死者が出たというニュースを見る度に「なぜ?」と思う。なぜ、荒れ狂う海や川を見に行くのか。そこにどんな事情があるのか。

 2008年に一跡二跳解散公演として上演した『流れる庭一あるいは方舟一』はつくづく予言公演だったなと改めて思う。平和のぬるま湯に浸かりきった日本及び日本人はどう考えても危機意識が低い。危機管理能力も低い。今なお解決しない原発にしても恐らく根は同じであろう。『流れる庭』は近々、再演したほうがいいかも。

 と思ったそばから、「おいおい、そのまえに目の前に迫った公演のほうをなんとかしろよ」と、もっともな考えも浮かぶ。そりゃそうだ、来週の今日の初日。開くのか?

流れる庭.JPG
予言公演?
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2011年09月20日

ドタキャン&欠席。――[551]生誕19,120

 朝から西新宿へ。企画者の一人として10時半からの「子どもと演劇」のセミナーに参加しなければならない立場だったのに、いよいよ手も足も出ない状況に追い込まれた演出家は、セミナー講師の方に挨拶だけして即帰るというトンデモナイ暴挙に出る。いわゆるドタキャンですね。すみません、関係者の皆様。セミナーの内容は興味津々だったのに、参加を許されぬ状況にあるのがなんとも恨めしい。
 もちろん午後の理事会もパス。議決権は演出家Mさん(青年座)に委任して、ひたすら自宅で執筆作業に精を出す。
 
 このところ椅子に座っている時間がやたらと長いので「動きたいよお、動かしたいよお」と体が駄々をこねるが、それを撥ねつけ拷問のように座り続ける。いや、これは拷問そのものか。耐え忍ぶ日々はまだまだ続く。初日まであと1週間。
中野駅前工事.JPG
中野駅前がまた大きく変貌しようとしている。こういう大きな空間を思いのままに造ってみたいものだという願望によくかられる。
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2011年09月19日

どうなる? どうする?――[550]生誕19,119

 過酷な状況による心労、加えて連日の睡眠不足追のせいか、いよいよ我が「薄毛」が末期症状。もはや薄毛ではなく、「ハゲ」の領域に突入。まったく腰のない髪は、いったいいつまで頭皮にとどまり続けてくれるのやら。見通しは恐ろしく暗いが、もはや養毛剤・育毛剤は何の役にも立たない状況(もともと使っていない)。かくなる上は「植える」しか手がないのだろうなと思うが、そこに高額の金をつぎ込むことに抵抗を覚えつつ、どうなる?どうする? と密かに自問を続ける今日この頃。
 
 夕方から西荻窪の稽古場へ。『幽霊人命救助隊』もいよいよ時間との闘いに突入し、どうなる? どうする?といった厳しい状態が続いている。しかもこちらには「植える」という奥の手はない。まだまだスカスカの芝居に、どこかから何かを持ってきて「植える」ことはできない。なんとか自力で解決しなければ、どうにもならない。いかん、このままいくと、ハゲ芝居ができあがってしまう。なんとかしなければ。
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稽古場に張り出してある予定表。
演出家の入り時間の遅さが悲壮感を窺わせる。
 
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2011年09月18日

世の中は厳しい。――[549]生誕19,118

 初日まで10日を切った。かつてない過酷な状況に追い込まれているが、それでも時は過ぎる。時間は待ってくれない。おまけに、ほかの仕事も待ってはくれない。過酷な状況を言い訳がましく説明しても、「へー、大変だね。で、こっちの仕事は?」と泣き言は屁の突っ張りにもならない。世の中は厳しい。仕事とはそういうものよ、とわかってはいても。
 
 夕方から西荻窪へ。『幽霊人命救助隊』の稽古。今は辛抱辛抱と我が身に言い聞かせ、できるところを少しずつ詰める。とはいえ全貌が未だ見えていないのに、衣裳はどうする?小道具はどうなる?と、早めに解決しないと間際ではどうにもならないことも次々に、「これでいいですか?」「どれにしますか?」と突きつけられて判断を迫られる。あのー、すみません。正直言って頭がまだ追いついてません。世の中も厳しいが、芝居も厳しい。あの、そろそろバックレてもいいっすか?(また死亡説が流れるのか?)
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今日も御輿に遭遇。おいらも浮かれたい。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記