2011年06月09日

疲れる理由。――[448]生誕19,016日

 今日も午前中は会議。現行役員では最後の常務理事会。我ながらご苦労様。ホントに皆さん、会議会議の日々によく耐えていらっしゃる。N会長はこのところ、我が身以上にややお疲れのように見受けられるが。

 
 『誰も見たことのない場所』の稽古の進みは超スロー。なかなか核心に近づけず、もどかしい。進み具合はひとえに若手の奮起にかかっているが、やる気があればなんとかなるというものでもない。当たり前だが、そこが芝居の難しいところ。
 「ヘタクソ!」「この、うんこ芝居!」と怒鳴り散らしたくなる激情をぐぐぐぐっと抑えて、冷静沈着な大人になってダメ出しをする。冷静沈着な大人だと本人は思っている。傍目にどう映っているかは知らない。
 同じ作品を上演し続けるのは、新作初演とはまるで異なる難しさがある。慣れとの闘い。甘え合いとの闘い。体は覚えているが、心はもはやフレッシュではない。そのこととの闘い。恋愛関係と同じですね。「そんなこと言わなくてもわかってるでしょ?」ということとの闘い。ラブラブな関係をキープするのは、とてつもなく至難の業だ。
 これに若手との不毛な闘いも加わる。稽古帰りにはどっと疲れを溜め込む羽目になる。ああ、だからN会長もお疲れなんですね。(たぶん違います)
がんばろう東北.jpg
店名かと思ったら「がんばろう東北」のメッセージ。YES。がんばろう。

posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年06月08日

月日は流れる。――[447]生誕19,015日

 新宿を歩いていて、ぶったまげた。
 一昨年の3月末に閉館した「THEATER/TOPS」がまた劇場になっていた。「おお……!」と一瞬、歓喜の声をあげそうになったが、よくよく見ればお笑いの劇場ではないか。その名も「松竹芸能新宿角座」。吉本興業に対抗して松竹芸能がお笑いライブの拠点をつくったらしい。
 その昔、一跡二跳のチラシもよく張り出されていたビル外壁の告知スペースには、最近テレビでたまに見る若い双子のオネエタレントの写真がドーンと……。
 事実を認識するに至り、すさまじい脱力感に襲われる。まさに、へなへなと……。小劇場の登竜門的存在で我が劇団一跡二跳のホームグラウンドでもあった劇場がこういう形に姿を変えるとは……。いや何もお笑いが嫌いなわけではない。ただ、結局は大手資本に負けるというか、すべては経済優先で物事は動いていくのだという事実が我が身を絶望に陥れる。
 
 世田谷パブリックシアターでシス・カンパニー『ペッジ・パードン』を観る。 15分の幕間休憩に外に出てネオシーダーを吸い、急いで戻って外出券をモギリの人に渡した途端、そのニーチャンに「古城先生」と呼び止められる。よくよく顔を見れば、日芸でのかつての教え子のS君ではないか。「おお……!」「お久しぶりです」「え何? 今ここで働いてんの?」「あ、はい。ここで仕事しながら、まだいろいろとやってます」
 時間がなくてそれ以上は話せなかったが、遡って数えてみると、S君に教えてからかれこれ10年は経つ。S君の専攻は確か「戯曲」だったが、我が「演技」の授業を毎週毎週熱心に受講していた。「脚本、書いたら読んでもらっていいですか?」と言われたこともあったなぁ。(読んだ記憶はないが)
 あれから10年。月日の流れ去る速さに驚きもするが、そうかそうか、S君はまだこの世界で頑張っていたかと保護者のようにほくそ笑む。ほくそ笑みながら我が身を振り返ると、あまりの変わり映えのなさに一気に気持ちは萎えるわけだが。
松竹芸能新宿角座.jpg
かつてのTHEATERTOPSに張られた松竹芸能新宿角座のチラシ。諸行無常を突きつけられる。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(1) | 日記

2011年06月07日

上野で卵たちと戯れる。――[446]生誕19,014日

 映画『ブラック・スワン』、ようやく観る。まず、よくもこの題材を映画にしようと思ったなと、その着眼点に敬服。こういう妄想物語は落としどころが難しいが、幕引きのタイミングがうまい。ナタリー・ポートマンは女優の凄さをいかんなく発揮して圧巻。深層心理の深みに自らはまり込んでいく怖さをぐいろんな顔でいぐい見せる。アカデミー主演女優賞は文句なし。
 
 午後、G大学の授業で久々に上野へ。ああ、そういえば「レンブラント展」がもうすぐ終わる。このまま美術館へなだれ込みたい衝動が激しく突き上げてくるが、なんとか自制してG大の門をくぐる。
 この大学は芸術を標榜しているくせに演劇青年・演劇少女の姿は皆無。受講している学生に専攻を尋ねると、「声楽です」「器楽」「デザイン」「彫刻やってます」「建築です」。聞けば聞くほど、我が身が教える意味がぐらつく。おまけに彼・彼女らは演劇を志しているわけではないから、我が身のドSぶりも封印せざるを得ない。さわやかオッサンと化して、演劇以外の芸術家の卵たちと楽しく戯れる。いいのか?
 
 一昨日までマッサージに行くたびに「もみ返しはありますか?」と聞かれたのだが、何がもみ返しなのか、今ひとつよくわからない。昨日から両方の首筋・肩・肩胛骨がいつにも増してぱんぱんに張っているが、もしやこのことか?女心とオノレの体はいくら年を重ねてもさっぱりわからない。
パンダ.jpg
今やすっかり上野の顔。「リーリー(力力)」と、もう一頭は名前何だった?
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年06月06日

演出の腕、上げたよね。――[445]生誕19,013日

 公演が終わるのを待ち構えていたかのように先週から会議が続く。(そういうふうに日程調整しているから当たり前だが)
 今日も朝から気温がぐんぐん上がる中、早くもじんわり汗をかきつつ西新宿へ。事業企画委員会。このところ演出家のNさん(文学座)Mさん(青年座)とは頻繁に会っているが、お二人とも我が身より年上ながら至って元気。やはり誰よりも体力がないと演出家は務まらないのかもしれぬと、減量作戦が停滞している我が身を戒めながら、そう思う。
 会議後、評論家Gさんと久しぶりに一緒にランチ。Gさんはメニューの中から迷わず揚げ物の「ロースカツ御膳」を選ぶ。よっ、若いね。但し、ご飯は小盛り。我が身は少し迷って「ハンバーグ御膳」。よっ、おこちゃま。但し、ご飯は普通盛り。減量作戦が……と、つい30分ほど前に戒めたはずなのに、これは付き合いだから、と少しも迷わず、ぺろりと全部たいらげる。
 GさんとはイギリスのNT(ナショナル・シアター)が上演した『失われた時を求めて』や『ヒストリー・ボーイズ』などの話で盛り上がるが、不意に「古城君は留学から帰国して演出の腕を上げたよね」と、上から目線の言葉をありがたくいただく。そういうことはGさん、本人にではなく周りの評論家仲間に枝葉をつけて言いふらしてください。
 
 夜は劇団の稽古。先週木曜から『誰も見たことのない場所』の稽古が始まり、つまりは、またしても若手との不毛な闘いの日々に突入しているわけだが、いやはや神経はすり減るし、忍耐力だけは培われるし、まるで修行のような時間を過ごす。
 ぐうたら演出家の愚痴にコメントをくださった皆様、お気遣いありがとうございます。元気でました。もうしばらくは修行続行。
探しています.jpg
はい、みんな目をつぶれ。心当たりのある者は手を挙げろ。
でも「デュエルマスターズ」って何?
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年06月05日

更新されてないから。――[444]生誕19,012日

 『又聞きの思い出』に出演願った女優Kちゃんから突然の電話。「古城さん、元気なの?」「元気だよ。なんで?」「ブログ、更新されてないから」「ああ、ちょっと忙しくしてて」「元気だったらいいの。それじゃ」「え??それだけ?」
 どうやら更新されないこのブログを見て、具合が悪いのか?と心配してくれたらしい。それだけ『又聞きの思い出』の公演で我が身にストレスが溜まっていると思ったのか? Kちゃんはホントに我が身に異変なしということだけを確認すると、さっさと電話を切った。
 
 このブログを始めて、はや1年3カ月近く。だが今なお、なぜこの愚痴日記を続けているのか、我が身もよく理解・納得できていない。昨年の癌の手術が終わった時点で閉じたほうがよかったのではないかとしょっちゅう思う。今はもうやめるきっかけを失って、ただだらだらと続けているだけではないのか?
 実際、コメントもほとんどないし、誰一人いない観客席を前に芝居を打っているような空しい感覚もつきまとう。(コメントをもらっても自分勝手なドSの演出家は返事は書かないが)
 誰か、やめるきっかけを教えてください。
 
 ランニングによるふくらはぎの張りがさっぱり取れず、一昨日から三日連続でマッサージに行く。
 「肉離れとかするかもしれませんよ」。ぐいぐい肉を押しながらマッサージのニーチャンは怖いことを言う。なんでも炎症を起こす寸前の状態になっているらしい。ついに我がランニング・ライフは「年寄りの冷や水」に堕してしまうのか?
カラオケ鉄人.jpg
クイズ。この写真に「カラオケの鉄人」という言葉はいくつ隠されているでしょう?(見づらいが)
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(6) | 日記

2011年06月04日

かっかかっか再び。――[443]生誕19,011日

 走っている最中、またしても頭がかっかかっかと熱を帯びてきて、もしやこれが熱射病というヤツか?と妄想たくましくしながらも走り続けるが、30分過ぎても少しも体は楽になってくれず、ついに40分過ぎたあたりで迷った挙げ句に足を止める。
 ……途中棄権。予定距離を走破できず。ショック。帰宅してからも頭は熱を持ったかのように重く、体にも風邪引き直前のようなだるさがある。体によかれと続けているランニングでまさか体を壊したか?
 
 翻訳家のSさんに渡されていた戯曲、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』をようやく読む。面白い。だが難解。原作のあらすじを知らないと日本人にはたぶん受け入れられないかもしれぬ。だが、この戯曲に書かれているイメージの洪水は美しく、捨て難い。演出家魂をくすぐられる。
 この戯曲の世界を日本に置き換えられるか? 置き換えることに意味があるか?真剣に考えようとするが、頭かっかの後遺症か、少しも頭が働いてくれない。(新手の現実逃避かもしれぬ)
犬.jpg
何時間も微動だにせず忠犬は待つ。だって置物だからね。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年06月03日

固いですねぇ。――[442]生誕19,010日

 午前中から会議で西新宿へ。日本劇団協議会理事会。議案は結構あったが、思いのほかスムーズに進行し、予定時間よりかなり早めに終了。よしよし。会議はこうでなくては。 
 「大抵のことは3分で喋れるわよ」。その昔、取材した産婦人科の女医さんは顔色ひとつ変えずにそう言った。その通り。会議はみんなで顔をつきあわせ、うんうん考える場ではない。各自が考えてきたことをプレゼンし合う場だ。そこを履き違えている輩が多いので、大抵の会議はだらだらと長引く。老い先短い我が身に、だらだら会議は体に毒だ。
 
 今年初めてマッサージに行く。気になっていた自宅近くの接骨・マッサージ院に初めて飛び込むと、いずれもまだ20代か?とおぼしき若いニーチャンが4人、揃いも揃って「こんにちはぁ」と健康そのものの溌剌とした声を飛ばしてくるので、早くも場違いだったか?とUターンしそうになる。
 この我が心の動きを察知したのか、はたまた「こいつは実は老人」と思われたのか、次に飛んできた言葉が「ゆっくり、中へどうぞ」。この「ゆっくり」は恐らく、「もそもそと無理なさらず」とほぼ同義語に違いない。「転んで怪我されても困りますからね、おじいちゃん、よちよち歩きでいいんですよ」という意味か?
 マッサージ開始。肩をさすり始めて、「固いですねぇ」。首筋をぐりぐりしながら「固いですねぇ」。手を頭の後ろで組ませた状態で両肘を後ろに引きながら「可動範囲、狭いですねぇ」。なんだか馬鹿にされてる気にもなるが、さすがプロ、痛い個所をピンポイントで見つけて押してくる。
 数年前、ストレッチ中にガギッ!と首を捻り、未だに首を回すたびにピキキと痛みが走るのだが、それをオッサンが愚痴混じりに喋ると、マッサージのニーチャンは「治りますよ」と事もなげに言う。信じていいっすか?通わせるための方便じゃないっすよね?
 
 我がパソコン「よいしょっと」に本日、地デジ導入。
 配線引き回しに、我が劇団の俳優Oとその息子Uに応援を依頼。おかげで大仕事にならずに無事完了。よしよし。これで執筆作業にいそしみながらも、直ちにテレビも視聴できる。「ながら仕事」だってできる。だって原稿用紙の横にテレビ画面を並べて置いてるようなものだからね。素晴らしい。
 この男、仕事をする気はあるのか?
飲み放題ぜよ!.jpg
「飲み放題ぜよ!」。なんて龍馬に似つかわしくないセリフ。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(1) | 日記

2011年06月02日

「よいしょっと」、来る。――[441]生誕19,009日

 ついに届いた、我が新しき相棒となるパソコン「よいしょっと」。(変わった愛称の由来は、5月27日参照)
 23.6型ワイドのディスプレイは机上に置いて目の当たりにすると、さすがにデカい。なんという見やすさ。この上なく老眼に優しい。大きいことはいいことだ。
 本体もかなりデカくて、こちらは少々邪魔くさいが、説明書を読むと、なるほどね、この先、拡張しやすいように中の空間にゆとりがあるわけね。ふむふむ。たぶん拡張なんぞ、金輪際しないと思うが。
 しゃっ、しゃっ、とコード類を繋ぎ、「WINDOWS7」を立ちあげてLANケーブルを差し込むと、おお、速い。お待たせしません、インターネット。あり余るエネルギーに充ち満ちた誕生したての生命体のように、しゃき、しゃき、と画面は切り替わる。動画も速いぞ。昨日までの我がパソコンは、「待ちなさい。耐えなさい。何でも君の思うとおりに世の中は進まないのだよ」と忍耐だけをひたすら教えてくれたが、今度の「よいしょっと」は違うぞ。若さがあるぞ。これでようやく老老介護のごとき毎日から解放されるぞ。さぁ仕事だ仕事だ、よいしょっと。
 
 ところが……。昨日までのパソコンにあるファイルやデータを移せない。いや、時間かければ移せるのだが、専用のケーブルを買ってくればイッパツなのに忘れてた。なので結局、昨日までのパソコンも起動させ、あっちのパソコン、こっちのパソコン、両方に目をやりながら、まるで元カノと今カノのの両方にご機嫌とりつつ、整理整頓に明け暮れる。(結局、仕事はほとんど捗っていない)
抜け殻.jpg
「よいしょっと」の抜け殻。見事、この世に生まれ出ました。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年06月01日

喋り疲れる。――[440]生誕19,008日

 朝から会議で西新宿へ。この1カ月、ずっとJR通勤だったので東京メトロがなんだか懐かしい。会議は欠席多く、出席委員はわずかに5人。だが強者揃いで皆、よく喋る。これはオバサンの会合か?と錯覚しそうになるほど、男も女もあーだこーだと意見を言う。(それだけ熱心ということですよ)
 久々に会ったKさん(サードステージ)、我が身同様、今月中に脱稿しなければならない戯曲があるそうな。「なので議決権は古城さんに委任ね」と委任状にさらさらと「わんつーわーくす」と書く。Kさん、うちは片仮名ですから。
 
 午後は事務所でお世話になっている税理士のUさん、税務顧問をお願いするHさんらと顔合わせのご挨拶。
 芝居がいかに儲からないか。事務所を構えているのがいかに無謀なことか。社長演出家はここぞとばかりに、経理の専門家たちを不安に陥れることばかりに熱弁をふるう。
 
 夜は劇団の全体会議。赤字の財務状況にはメンバーの誰もが貝のように口を閉ざしていたのに(じっとしていれば嵐は通り過ぎると信じているのか?)、ホームページのブログの方針変更には、ここぞとばかりに熱い意見が闘わされる。
 もしもし? 財政が逼迫すればホームページも何もいっぺんに吹っ飛ぶのだよ。金の話をしなさい、金の。
 かくして最も重要な事柄については何ひとつ建設的な意見は出ず、枝葉末節のことばかりに時間が費やされる。
 
 振り返れば一日、喋ってばかり。疲れた。
キリンの首のような.jpg
キリンの首のようなクレーン車。ビルの高いところにあるクレーン車に見とれてしまうのはなぜ?「つくりあげられていること」の象徴だからか?
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月31日

減量、足踏み。――[439]生誕19,007日

 公演期間中、毎夜毎夜ビールをあおったのが敗因に違いない。減り続けていた体重は見事にストップ。困ったことに体は正直だ。幸いリバウンドには至ってないが、ここで気を引き締めないと元の木阿弥だぜ。
 そう我が身を奮い立たせ、ランニングのペースをやおら上げてみるが、頭がそう命じても体のほうは、「あんた、もう若くないんだから」と言わんばかりに、たちまち息切れ激しく、後頭部は異常にかっかかっか熱くなり、ヤバイヤバイ死ぬ死ぬ、とあっさり通常ペースに戻して、なんとか1時間を走り抜く。
 
 約1時間走ると、体重はおよそ1kg落ちる。ほんとに体は正直。確実に1kgは減る。なので走った直後の計測は若干、楽しく、胸躍る。
 しかし、そのまた直後に「今日のノルマ達成」とばかりに、がつがつ空腹を満たすので減量の足踏み状態からいっこうに脱却できない。人間、1kgなんて簡単に食えるもんなんだなと我が身のいじましさを棚上げして人ごとのように思う。
 
 5月が終わり、6月に突入。6月は演出家から劇作家にモードチェンジして、戯曲を2本も書かねばならぬ。無理です。
忘れてはならじ.jpg
忘れてはならじ。こちらも足踏みすることなかれ。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月30日

風が強く吹いている。――[438]生誕19,006日

 爆睡してもよかったのにもはや老人の悲しい習性、朝早々に目が覚める。おまけにまだ5月だというのに、公演期間中に平年より何日も早く梅雨入りし、早起きしたところでどんより空では気分はさえない。おまけに今日は降り続いた雨がようやく上がったものの、めちゃくちゃ風が強い。芝居がはねた腑抜けになった我が身はそのままどこかに飛ばされそうだ。
 
 劇団メンバーのみんな、片付けお疲れ様。終わりが来れば次が始まる。なかなかモードチェンジできないオノレを歯がゆく思いながらも劇作家はパソコンに一日へばりつく。
 夕方近くになって事務所で残務処理。今後のことも劇団メンバーと軽く打ち合わせ。が、どうも頭が重い。鈍い。腐りかけの豆腐のよう。
 
 風の強い日だったからというわけではないが、深夜になって翻訳物とはまったく関係ないものに触れたくて、DVDで『風が強く吹いている』を見る。原作は三浦しをん。箱根駅伝を舞台にした典型的なスポ根もの。この手の映画は楽ちん楽ちん、何も考えなくていいからね。と、高をくくっていたが恐ろしきかな、スポ根でも老体演出家は号泣する。ひたむきな若者の情熱に涙、ストイックな努力に涙、次第に強く結ばれていく友情に涙、涙。もうほんとにちょっとしたことで老人は泣く。これはほんとに頭が腐った証拠ではないかと心配になる。
アレックス!.jpg
このキャラは……『時計仕掛けのオレンジ』のアレックス!若き俳優Tから誕生日祝いにもらいました。サンキュ。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月29日

ゴール!――[437]生誕19,005日

 『又聞きの思い出』全14ステージ、すべて終了。公演が終わるたびに思うが、初日が開けばあっけない。駆け抜けるように本番の日々は過ぎ、あれよあれよという間に千秋楽の幕は下り、すべてが思い出となる。
 しかしその余韻に浸っている暇もなく、幕が下りると直ちに次の芝居が待っている。早速今日もバラシの最中に千秋楽を観にきてくれた女優Mと次回のワンツーワークス公演『死に顔ピース』の打ち合わせ。さてさて、今度はどんな茨の道が待ち受けているのやら。
 
 午後8時から打ち上げ。ミスター・ウエスタン俳優Nさんがドンペリ3本、イタリア産赤ワイン3本を差し入れてくれる。酒をそんなに飲みたいと思わなくなっていたはずの演出家もお相伴にあずかり、飲み慣れないワインで早々と酔いが回る。
 「次はカラオケだー」と意気盛んに騒ぐ女優Oさんや劇団の若手からこそこそと逃げるようにして照明家Iさんとタクシーに乗り込み、1時半過ぎに帰りつく。 ご来場いただいた皆様、心より感謝申し上げます。
ゴール!.jpg
無事に千秋楽までゴール!
(近くの商店街でスタンプラリーがあった模様)
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(2) | 日記

2011年05月28日

ダブルコール。――[436]生誕19,004日

 昨夜は休肝日だったのに夜更かし。結果、あろうことか睡眠不足のどんより頭で劇場入り。しかし、今日は本番前の小返し稽古は行わず。というのも、昨日の好調を持続できると夢見る演出家の読みがあったのだが……さすがに芝居は生モノ。そうは問屋が卸さない。ほころびがあっちにもこっちにも。既に11ステージも終えているのに毎日毎日、博打の日が続く。
 マチネ後はいかんいかんとダメ出し・小返しに苛立つ演出家は時間を割く。その甲斐あってか、ソアレはトチリもあったが、なんと客席からダブルコールが起こる。まったく予期していなかった役者は慌てて舞台に舞い戻り、ミスター・ウエスタン俳優、既に衣裳を脱いでいたのがバレバレ。(苦笑)
 
 終演後、舞台監督Oと若手劇団員4人と飲みに出る。若手も今回はスタッフで頑張っているからなぁ、と慰労のつもりでいたのだが、飲み出せば結局、オッサン二人はダメ出しに明け暮れる。だから疎んじられるのだと思いつつも、特に小道具チーフNへの集中砲火が止まらない。子を思うゆえの親心。と思うのはオッサンの勝手な自己満足なのか?
 
 『又聞きの思い出』、いよいよ残すは1ステージのみ。果たしてダブルコール以上の喝采で有終の美を飾れるのか?
客席.jpg
舞台から見る客席。ここに座ってくださる皆さんとの逢瀬もあと1回限り。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月27日

よいしょっと。――[435]生誕19,003日

 朝から会議。芝居オンリーの日々から現実社会に引き戻されつつ、久しぶり感たっぷりの西新宿へ。久しぶりなだけに会議は討議事項も報告事項も目白押しで、みっちり2時間をノンストップで一気に過ごす。
 
 劇場入りする前に池袋へ。いよいよ老衰寸前の我がパソコンが大往生する前に子孫を残しておかねばとの思いにかられ、ついにパソコン購入。我が身はネット販売のみの「Epson」製を使っているのだが、あれこれ尋ねたいことがあったので、商品展示のある数少ない家電店にわざわざ出向く。
 応対に出た30歳くらいのニーチャン、こちらの初歩的な質問にも要領よく応えてくれるし、ワガママ客が「今の説明、全然わからないんですけど」と不躾なことを口走っても笑顔を絶やさない。次第にこのニーチャンになら騙されて買ってもいいかという気になるが、同時にこの店員の「よいしょっと」という口癖もやたらと気になり始める。
 「じゃ一太郎もつけますね、よいしょっと(とパソコン画面をクリック)「わかりました、pdf作成ソフトはなしってことで、よいしょっと(クリック)」「今、仕様一覧表をプリントしますね、よいしょっと(クリック)」……。
 何度か笑い出しそうになるが、いやいやこのニーチャン、真面目に仕事中なんだ、ここは笑っちゃいかんだろうと我が身を戒める。勢いに任せて、「よいしょっと、って口癖なんですか?自分で気づいてます?」と禁断の質問を浴びせたい思いもぐっと我慢する。
 かくして「よいしょっとニーチャン」と1時間ほど話した挙げ句にパソコン購入。このパソコン、愛称は「よいしょっと」になるのやもしれぬと思いつつ。
 
 今夜の『又聞きの思い出』は、俳優のアンサンブルにライブ感が戻り、まずまずの出来。やはり舞台は、個々のテンションの高さとライブ感溢れるアンサンブルに尽きると改めて思う。
 終演後は今回初の休肝日。ミスターウエスタンNさんと仲良く混み合う中央線に乗って家路に就く。
奈落への階段.jpg
舞台上の床から奈落に続く階段。急勾配な上、結構深いので役者は大変。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(1) | 日記

2011年05月26日

打ち上げのごとく。――[434]生誕19,002日

 へろへろになって午前3時半頃にタクシーで帰宅。
 今夜は終演後の酒飲み会が凄いことになって、劇場近くの居酒屋をほぼ貸し切り状態。その数、たぶん50人は下らない。じっくり話したい人があっちにもこっちにも。どうしてこうも同じ日に重なるのか……と、じれったいが嬉しさも噛みしめつつ、久しぶりの面々とあれこれ話す。
 
 翻訳家のSさんからは「面白いですよ」と翻訳したての戯曲をいただく。もちろん、読みますとも。おまけに「原発を芝居にしますよね?するなら原発の技術者を紹介しますよ」と熱いプレゼンもいただく。ドキュメンタリー・シアターで描く原発事故。やはり、これは我が身に課せられたテーマかもしれぬと、Sさんの話を聞きながら沸々と意欲が込み上げてくる。
 
 みんなでわいわい打ち上げのごとく飲んでいると、30分以上も経った頃にてっきり帰ったんだと思っていた新国立研修生Kから電話があり、「まだ劇場ですか?」。はぁ?と思いつつ、「もう飲んでるよ」。なんでもダメ出しが長引いているんだろうなと思いながら劇場横で一人台本を読んでいたとか。仕方がないので熱い話を中断して迎えに出る。
 
 ホントに今夜は知り合いの来客が多くて、米子市在住の舞台監督にして照明家のMさん、グラフィックデザイナーNさん、常連客のK君らとは2次会に流れて少しは話せたのだが、広島市在住の照明家Kさん、『中也が愛した女』で中原中也を演じてくれた俳優R、劇団Hの若手俳優たちとは結局、話せずじまい。すみませぬ。広島DOCSの18歳Mともほとんど話せなかったなぁ。また今度な。そして皆さん、ありがとう。老い行くだけの演出家は少し元気をもらいましたぞ。
綿菓子機.jpg
商店街で見かけた何だこれ? その正体は「わたがし機」。我が子どもの頃に比べると随分コンパクトな姿に。ちなみに価格は100円でした。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(1) | 日記

2011年05月25日

底力を見せられる。――[433]生誕19,001日

 ソファで寝てしまい、首を寝違えたらしい。起きたら右肩から首筋にかけての張りがすごい。痛みもある。ベッドに移動してもうひと眠りしたいところだが、あ、そうだったそうだったと、もそもそ起き出し、シャワーを浴びる。
 というのも昨夜、帰宅するとドアに貼り紙、「緊急断水のお知らせ」。なんでもマンションの給水ポンプの故障で取り替え作業をするとか。なので今日は午前9時から正午まで断水。
 そんなねぇ、生活に支障が起こることを昨日の今日で言われても困るよ大迷惑だよ、そう思いつつシャワーを浴びたわけだが、たった3時間の断水で激しく苛立つ我が身を振り返りながら、大震災でライフラインがストップした東北の方々はどんなにか辛かったことだろうと改めて思い知る。そう思い至れば、3時間なんてどうってことはない。反省。深く。 
 
 11時過ぎには劇場入り。4日ぶりの1日2ステージ。マチネのとソアレの間には、照明を入れて空舞台の写真撮影。
 マチネの後、どうしても流れが悪い場面が気になって、客演のミスター・ウエスタン俳優Nさんにセリフのカットを通告すると、「大丈夫だよ、できるできる」と激しい抵抗に遭う。「んじゃ、底力を見せてくれ」と、意地っ張り演出家も負けじと言い返す。
 でもって臨んだ夜公演。――いやぁ、面白かった。確かに底力、見えました。舞台に登場してきた瞬間にNさん、「あ、いつもと全然違う」とはっきりわかり、会話の流れもいつもより断然スムーズ。結局、セリフはカットしなかったにもかかわらず、芝居は2時間を切るテンポの良さ。やれば、できるじゃん。というか、初日からなぜそのテンションで来ないんだ? 

 終演後、今日こそ帰るぞ決意を固めながら劇場を出ると、「あれ、偶然ですねぇ〜」と30分ほど前に見送った若手俳優K君に白々しい待ち伏せをされて、結局今日も飲みに出る。今日は変貌を遂げた俳優Nさんがお客さんらと飲んでる席に合流し、「これ、腸にいいんだよ」と言われつつ、今はやりの「まっこり」をぐいぐい飲む。休肝日は公演初日から未だなし。
花は暑さに…….jpg
日から1週間目を迎え、お祝いの花はくたびれ始めたが、芝居は日に日に進化。千秋楽まで、あと4日。 
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月24日

目指すぞ、20000日。――[432]生誕19,000日

 我が身がこの世に生まれて今日が1万9000日目。そういうことだ。2万日生きるには人間、55歳近くにならなければならない。3万日生きるには、82歳。あー、これは無理無理。癌家系の我が身には絶対に到達できない数字。せめて残る1000日、3年近くを頑張って生きて、なんとか2万日には至りたいもんだ。到達したから何だ?という話ではあるけれど。

 

 午後、代々木上原で打ち合わせ。来年上演予定のミュージカルの脚本について。このミュージカルも含め、これから半年で立て続けに3本の戯曲を書かねばならない。あー、それは無理無理。とは言ってられない。何が何でも書かねばならぬ。どうやら残る1000日も辛く厳しい毎日で始まることになりそう。それできっと具合が悪くなる。だから2万日にも到達できず……と、バカな妄想を膨らます前に仕事をしなさい目先の仕事を。

 

 打ち合わせ後、少し時間が空いたので銀行でお金をおろし、パソコンを買う気満々で新宿の家電店に向かうが、あまりの種類の多さと店員のただならぬ「売りまっせ」オーラにぐったりして、結局手ぶらで店を出る。うーん、何だろう、この敗北感。

 

 劇場には午後4時過ぎに入る。5時から芝居にカツを入れるべく、昨日のダメ出しと小返しに躍起になっていると、あっという間に開場時間。あらら。余裕を持って本番に臨むはずがドタバタ開演。少し反省。それでもやった甲斐はあるはず、と芝居を注視するが、さほど効果は現れず。(泣)

 こうしてことごとく裏目に出て何事も報われないまま2万日には到達できず……はいはい、もういいです。

 終演後は広島からやってきてくれたDOCSのTさん、劇作家の若き才能U、大学時代の先輩Tさん、後輩で大学教授のSらと飲む。そろそろノンアルコールデーをもうけないと、いよいよ2万日は遠のく一方かもしれぬ。

フィルの机.jpg
『又聞きの思い出』の舞台セットの一部。客席からは反対側からしか見えないが、小道具もきちんと置かれてます。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月23日

外郎、好きだし。――[431]生誕18,999日

 延々1時間以上の移動時間をかけて、昼12時には小手指の駅に降り立つ。「思えば遠く来たもんだ」。中也の詩を呟きつつ、さらにバスに乗って揺られる。
 そういえば先週、バスに乗り込もうとして、ふと不安になり運転手と交わした会話。
「すいません、このバス、S高校に停まりますか?」「ボタンを押していただければ停まります」
 そりゃそうだろうという返事に一瞬、唖然となる。どう見たってオッサンである我が身が、バスから降りるにはボタンを押さねばならないことを知らないとでも思ったのか。
 そりゃね、「このバス、S高校に行きますか?」が正しい聞き方だったかもしれないよ。でも、わかりませんかね普通。一瞬、運転手のギャグか?という思いも頭を掠めたが、運転手は至って真顔、しかも即答。なんだか一気にやるせななくなり、「ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん」、またしても中也の詩の一節を思い浮かべて、頭の中でぐるぐる回す。
 
 12時40分から演技の授業。箸が転んでもおかしい女子高生軍団は風邪が蔓延しているのか、見学者多数。欠席者も加えると約4分の1がダウンしている。いつもは騒々しい授業も人数が少ないぶん、やかましさもややトーンダウン。見学者の中には、いつも率先して黄色い声をあげる軍団の顔もチラホラ。その中の一人は頭から毛布をすっぽりかぶって見ていて、授業の後半になって「寒いのか?風邪?」と聞くと、青白い顔で首を縦に振る。「そんなに具合悪いなら帰れよ」と続けて言うと、「せっかくここまで頑張っていたんだから。あと少しだし」。
 どうやら見学と欠席では単位の取得に大きな差が出るらしい。毛布女子高生はさらに言葉を続け、「それにあたし、外郎、好きだし」。――そうかそうか、授業でやっている「外郎売り」をテキストに使った即興稽古が好きなのか。やかましいな君らといつも大声を張り上げながらオッサンは思っていたが、そうか、好きだったのか。それまで宇宙人のようにしか見えなかった女子高生に急に親近感が湧く。
 
 授業を4時半に終えて急いで劇場へ舞い戻る。と言っても、西武池袋線→西武新宿線各停→西武新宿線急行→東西線と次々に乗り継ぎをこなし、なんとか開場10分前に間に合いたかったのだが、タッチの差で間に合わず。ただのお客さん状態で『又聞きの思い出』を堪能する。
 終演後は『トーキング・トゥ・テロリスト』に出てもらった俳優Tさん(3○○)、ついこの間まで『R.P.G.』で一緒だった俳優Sさん(文学座)、新国立演劇研修所を修了したばかりのD君らをはじめ、10人以上でわいわい飲む。
 居酒屋に入る前はいつも、小1時間くらいで、と思うのだが、一旦飲み出すと腰の重くなるオッサンは今日も終電時刻とにらめっこしながらぎりぎりで店を出る。
 
 今日の再発見。電車で化粧する女に美女はいない。今日、目の前に座ってしつこくしつこく、これでもかとマスカラを塗り続けていた女性を見ながら、「君はそのマスカラ、顔全体に塗ったほうがいいんじゃないの?」と本気で思ってしまう。
のどかな風景.jpg

都心から1時間あまり電車で揺られると、のどかな風景に出会える。そう考えると都会って随分狭いエリアなんですな。

posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月22日

老いパソコン。――[430]生誕18,998日

 昼のみの公演。11時過ぎには劇場に向かうつもりでいたら、パソコンがまたしても音を上げる。今度は画面が真っ暗。作動音はするが何も映らない。これは困った。これ、もうどうしようもないじゃん、と苛立ちながらパソコン出張サービスに電話。
 「どうしました?」。応対に出たオペレーターのオネーチャンに状況を説明しつつ、バックライトが消灯しているのを復旧させるキーを押してみると、あーら不思議、ちらつきながらも画面が現れる。すかさずオネーチャンに「あ、今、ちらついてますけどつきました」と報告。「あ、そうですか?」「あ、戻りました、つきました」「よかったですねぇ、おめでとうございます」「あ、ありがとうございます」……ってこれ、何の実況中継だ?
 かくしてなんとか画面はついたが、いよいよ我がパソコンの寿命は近いと思い知る。老いパソコン。
 
 芝居は5ステージ目を迎え、安定期に入りそうな予感。痛快悲喜劇になってきた。公演はあと1週間。どこまで変貌を遂げるのか、我ながら楽しみ。
 5時過ぎには劇場を出て、名古屋から新幹線で駆けつけてくれた新聞記者のKさんらと飲みに行き、原発の話にひとしきり熱が入る。Kさんの生々しい現場体験の話は貴重。「かなり危ない状態になっている」という言葉が重い。
キティおみくじ.jpg
中央にキティちゃんおみくじ。寺社までクライアントにしてしまうとは恐るべき営業魂。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記

2011年05月21日

喫煙シーンはNGか?――[429]生誕18,997日

 1日1ステージでちょっとばかりの余力を得たのも束の間、今日は忙しない昼夜2公演。12時には劇場入り。既にウォーミングアップをすませていた俳優にスタッフも加わって、部分的にテクニカル確認→イマイチな場面の小返し→スタンバイ→本番。この流れを昼と夜、2回繰り返す。初日が開くと、こうしてまた毎日がビュンビュンと過ぎていく。
 終演後は翻訳家の鈴木小百合さんとアフタートーク、題して「ウディ・アレンの映画と演劇」。映画業界のお客さんも少なくない中、大した知識もないのにグダグダ喋る我が身に半ば呆れ、半ば恐れおののき、30分ほどで終了。
 劇場を後にしてからは観に来てくれた顔見知りの俳優たちと飲みに出る。生ビール2杯につまみも欠食児童のようにむさぼる。ダイエット・モードはもはや緩みっぱなし。(涙)
 
 そういえば初日、「喫煙シーンが不快」といった内容のアンケートが3枚もあって驚く。本番では煙草ではなくネオシーダーを使用し、客席に煙が流れないよう配慮もしているのだが、それでも不満な客もいるらしい。「このご時世に喫煙はいかがなものか」って書かれてもね、1950年代の設定なんだし。なんなんだ、このすべてが右へ習えの風潮は。
 今後、過去の名作であっても喫煙シーンがあれば上演できなくなるのか?くわえるだけで煙なし、あるいはパントマイム? 冗談じゃないが。
嫌なご時世になりました。.jpg
嫌なご時世になりました。
posted by 老い日記 at 00:00 | Comment(0) | 日記