2011年01月12日

老い日記[300]――生誕18,868/禁煙253日目

 今年初めての会議で朝から初台に向かう。新国立劇場の企画サポート会議。『蠅の王』の幕を開けることだけに必死になっている毎日にあって、こうして会議に出席すると「世の中ちゃんと動いてるんですよ、君の必死さとはまるで無関係にね」と思い知らされる。 
 12時過ぎに会議終了。そのまま吉祥寺シアターに直行。『蠅の王』千秋楽。昨日の不出来が気になり、ちょっとでも小返ししたいところだったが、その時間には間に合わず、観客と同じように芝居を観るのみ。
 うーん。おいおい。あちゃー。ああ……。そうなりましたか。
 ――ってな感じで千秋楽公演、終わりました。
 かくしてワンツーワークス#3『蠅の王』は閉幕。毎度のことながら終わってみればあっけない。芝居は千秋楽が終わった瞬間から過去になる。それももはや手の届かない遠い過去に。潔いと言えば潔い。寂しいと言えば寂しい。老体演出家はまた次に向かってヨボヨボと歩き出すのみ。
 終演後はバラシ、撤収。その間にF女史と今後の打ち合わせなどして、7時半過ぎから打ち上げ。この公演でまたちょぼちょぼ酒を飲み始めた演出家はビール2杯とジンジャーハイボール3杯くらい飲む。2次会に流れても酔うこともなく、残っていたメンバーも2時頃に散会。タクシーで帰り着く。
 
 ふと気づけば日記は今日で300回。されど連載300回記念は特に何もなし。千秋楽を迎えて終わった公演が通過点でしかないように、キリのいい数字も通過点でしかない。明日はまた来る。人生は続く。(とりあえずは)  

吉祥寺シアター2011.1.12.jpg
お世話になりました、吉祥寺シアター。また、いずれ。

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2011年01月11日

老い日記[299]――生誕18,867/禁煙252日目

 劇場入りして初の夜1回のみの公演。なので劇場入りもゆっくりで、4時半から細かい場面のダメ出し&小返し。
 ところがやはり芝居は魔物。昨日の流れに乗って一気に完成度がアップするかと思いきや、客席に椅子が落ちるハプニングあり、セリフは肝心なところで噛みまくり、おまけにこんな散々な出来の日に限ってビデオ撮り。何の因果か、これまでで一番出来のよくない日の舞台が記録に残る。(泣)
 
 終演後、劇団朋友の上層部の面々、米子から来てくれた舞台監督Mさんらと飲みに出るが、今日はきっちり電車で帰る。
 毎度のことながら、一旦幕が開いてしまうと、あっという間に千秋楽になる。今回の『蠅の王』も残すところ、たった1ステージ。今日の出来の悪さを取り戻せるのか? 
豚獣.jpg
その名も「豚獣」。重要な『蠅の王』の登場人物。
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2011年01月10日

老い日記[298]――生誕18,866/禁煙251日目

 12時に劇場入り。既にウォーミングアップを終わらせている俳優を前ににテコ入れのダメ出し。昨日までで5ステージ終えて全体の流れが掴めてきたからか、それぞれの俳優がたっぷり見せ場をつくったり、食い気味のセリフを連発したりと、よくない兆候がチラホラ。会話の妙が荒れてき始めたので、細かく具体的にダメになっている原因を伝える。
 おかげで今日の本番は持ち直し、出来は上々。
 
 マチネだけで終わったというのに(終わったからとも言えるが)、今日は飲みに出ることもなく早々と6時過ぎには帰宅。とはいえ、パンフレットが足りなくなって若手俳優のOとせっせとパンフレット&台本のコピー作業。幕が開けば、もはや演出家ではなく雑用係。そんなもんです。
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『蠅の王』の開場時。ここから舞台は大変化を遂げます。
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2011年01月09日

老い日記[297]――生誕18,865/禁煙250日目

 今日も2ステージ。12時から40分ほどダメだし&ムーブメントのおさらい。マチネ後に空舞台の写真撮影。どの場面をどのようなライティングで撮るかは美術家&照明家にお任せして、演出家は束の間の休息。(サボりたいだけ)
 ソアレの終演後にはアフタートーク・セッション。ゲストは劇作家・演出家のKさん(THEガジラ)。Kさんと2人でのアフタートークはこれで4度目。お互いに慣れすぎたか、友達同士のぐだぐだ話に終始。少し反省。ちょっと取り留めなさすぎました。すみません。
 
 終演後はそのKさんらと飲みに出る。デザイナーのNさんや広島からはるばる来た演出家・女優のTさんやDOCSのメンバー、鳥取から来てくれた女優Kさんも加わって総勢20名近くで沖縄料理店へ。酒をあまり欲しなくなったと言いつつ、我が身はオリオンビールを2杯、グレープフルーツサワーを1杯。以前に比べれば全然たいした量じゃないが、これだけ飲んだのは久しぶり。
 1時半過ぎに店を出て、今回2度目のタクシー帰り。
戯曲販売中.jpg
劇場では戯曲も販売中。見向きもされません。
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2011年01月08日

老い日記[296]――生誕18,864/禁煙249日目

 2日目にして1日2ステージ。初日の昨日もゲネプロがあったので実質2ステージ。開演してもハードな状況が続く。
 ところがどっこい、マチネではカーテンコールが鳴りやまず、なんとなんとダブルコールに。芝居は意外や意外(いえいえ案の定?)、好評好評、大好評の声が続々。翻訳家のSさんからは「英訳してイギリスで上演しましょう」とブラボーな提案までいただく。そうですとも。『蠅の王』の原作はイギリスの小説ではありませんか。俄然、強気な心がむくむくと膨れあがる。
 
 終演後、今日は広島の女優Tさん、熊本から来た大学演劇部の後輩Nらと少人数で飲みに出る。芝居のあそこがどーだこーだと、女性ならではの視点で捉えたダメだし意見があれこれ飛び交い、強気になっていた演出家の心は、「この芝居、まだまだじゃん」とみるみるしぼむ。
劇場内のチラシ.jpg 
劇場内に掲げられた公演フライヤー。
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2011年01月07日

老い日記[295]――生誕18,863/禁煙248日目

 あれよあれよと『蠅の王』初日。10時半から最後の場面とムーブメントの稽古。12時すぎに一旦劇場を出て、ラジオの生放送に出るため浜松町の文化放送に向かう。
 ところがこんな時に限って中央線が止まってる。おいおいどうすんだ生放送、間に合わないよ。たちまち心が凍りつくが、そこに遅れていた総武線がホームに滑り込んできて、おお天の救いとばかりに飛び乗り、総武線山手線に経路を変更。なんとか出番10分前には文化放送局内のスタジオに辿り着く。
 
 公演初日に演出家が生放送出演だなんて顰蹙ものだよなと思いつつも、宣伝OKということで無理やりスケジュールを空けて出演。番組のパーソナリティーは大竹まことさんと室井佑月さん。オンエア中に大竹さん、いきなり、「静かなる演劇はどうなの?」などと振ってくるので、サービス精神旺盛な演出家はついつい言わなくていいことをまくし立てる。いかんいかん乗せられては。結局、15分近くも時間があったのに大したPRもせず芝居の四方山話をして終わったような。どうなんだ、これ。無理やり出かけた意味はあったのか?
 
 1時45分頃には文化放送を出て急いで吉祥寺へ舞い戻る。ゲネプロは3時スタート。5時前に終了。芝居は大きな穴もなく、なんとか形にはなったな、行ける行ける、と我が身に言い聞かせているうちに、あっという間に開場時刻。
 新作『蠅の王』は無事に元気な産声をあげました。よかったよかった。
 終演後、初日打ち上げ。観に来てくれた男優Hさん(Mr.ウエスタン)、広島のプロデューサーOさん、Mさんらも合流して、みんなでわいわい飲む。しかし明日は2ステージなので、大半は終電で帰宅。残ったウエスタンHさん、ボディーガードK君、それに我が劇団の俳優ベテランO、天敵Oの5人でさらに2時までわいのわいのと喋り続ける。憂さ晴らし?
 タクシーで自宅に帰り着いたのは2時半すぎ。もちろん体はへろへろ。へろへろだが、大きな荷物を肩から下ろしたような安堵感も少し。
開演直前(客席).jpg 
いよいよ開幕。客席も準備OK。
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2011年01月06日

老い日記[294]――生誕18,862/禁煙247日目

 10時半から場当たり。まずは昨日時間切れに終わったラストシーンを詰める。その後、午後になって冒頭から改めてテクリハを兼ねつつ、ぐいぐい進む。進みたい。進みたいが、たびたび停滞。どうしてもこの劇場空間でなければわからないことが多すぎて、そういう個所はやはり時間を食う。時間を食うが、ここは辛抱強く何度でも繰り返すしかない。「なんとかなるさ」は絶対に「なんともならない」。老いてはきたが、キャリアがあるぶん、そういうことだけは身に滲みてわかっているので、芝居のポイントとなる個所はこれでもかと繰り返す。おかげで場当たりは時間を食いまくり、7時前になってようやく終了。
 夜8時からゲネプロに突入。途中何度か止まるか?と不安だったが、意外にも止まることなく無事終了。みんな火事場の馬鹿力が凄い。人間、追い込まれると底力が出るもんですな。
 
 10時半に劇場退出。まっすぐ帰宅してパンフレットの文章書き&校正をこちらも何度も繰り返す。メールのやり取りゆえ時間のロスも多く、睡眠を取ることもままならない。千秋楽までまともに睡眠時間を確保できないんじゃないかと恐ろしい。
線路は続くよどこまでも.jpg 
線路は続くよ、どこまでも。
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2011年01月05日

老い日記[293]――生誕18,861/禁煙246日目

 劇場入り。スタッフ&劇団員が朝から搬入・仕込みで頑張るなか、演出家はもそもそと12時半頃に劇場へ。懸案になっていた美術の基本方針だけを決めると仕込みはお任せして、そそくさと楽屋に退散。持ち込んだパソコンを開いて、せっせと書き物仕事に精を出す。
 夜7時から場当たり開始。始めにラストシーンをテクリハを兼ねながらつくりあげるが、最後のムーブメントまで詰め切れずに時間切れ。うーん、やはり劇場入りして決まることが多くてなかなか手強い。いやー、ファイトが湧くぜ。(エンジン掛かるの遅すぎです)
 
 10時半に劇場を出て、11時過ぎに帰宅。書き物仕事はまだまだ残っているのだが、体がどろどろに疲れていて、パソコンに向かうとすぐに舟を漕ぐ。よっしゃあーファイトが湧くぜーと気合いを入れても、いつしかこっくりこっくり。
 もはや「老い」には勝てないのか?
吉祥寺シアター.jpg 
吉祥寺シアターの外壁は、自己主張が激しい。
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2011年01月04日

老い日記[292]――生誕18,860/禁煙245日目

 錦糸町の稽古もあっという間に終了。
 正午からせっせせっせと追い込み稽古に明け暮れるが、撤収があるので稽古は8時に終了。あー、未解決事項は数々あれど、あとは劇場での追い込みに賭けるのみ。 粛々と稽古場をバラし、トラックに積み込み。バラシの目途があらかた立ったところで、老兵演出家は美術家の車で錦糸町の駅まで送ってもらって帰路に就く。
 
 帰宅すると両肩から首筋にかけてがパンパン。今さらほぐす術もなく、重さを背負ったままパソコンに向かう。
 しかし毎回これ思うのだが、公演のパンフレットに演出家が何かしら能書きを垂れる。これ、必要なのか?だってさ、ミュージシャンがつくるアルバムにミュージシャン自らが何かをコメントしたりしはないよな。いつもそう思う。だってさ、作品がすべてなんだから、何かコメントするのは悪あがきが過ぎるというか、おこがましいというか、なんかみっともないよな。いつもそう思う。
 ――とまぁ、これ、パンフレットの原稿締切直前に毎回繰り返される自問自答。要するに今回もまだぐうたら演出家は原稿を書けていない。早く書け。でもこれ必要?書け。必要? ぐうたらな闘いが延々続く。
錦糸町の稽古場.jpg 
錦糸町の稽古場。今回もお世話になりました。礼。
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2011年01月03日

老い日記[291]――生誕18,859/禁煙244日目

 ようやくようやく『蠅の王』の全貌が見える。
 初めまして、新作『蠅の王』。こんな芝居だったんだね。
 さらに細部を詰めて、テクニカルを詰めて、これに照明が加われば、あの広い劇場空間でどんな世界が立ち上がってくるのやら。いかんせん、今回は常識外れの劇場の使い方をするので、どの稽古場でも実寸サイズが取れず、劇場に入らないとわからないことが山積。それでも既に手応えは十分あるが、ホントの全貌が見えてくるのが我ながら楽しみ。
 
 連日の睡眠不足はもはや常態化。ベッドはただの邪魔なだけの大道具になりはてているが、よしよし、これからさらにラストスパートで練り上げれば傑作舞台が出現するのは間違いなし。満身創痍の我が身にそう言い聞かせて今夜も寝室には一歩たりとも踏み込まず。あれ?我が身はいつになったら安らかな眠りにつけるんだ?
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机がいっぱい。机の倉庫ではありませぬ。これが『蠅の王』の大道具なり。なぜ?無人島なのに?
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2011年01月02日

老い日記[290]――生誕18,858/禁煙243日目

 芝居以外「なにもしてない」状態は今日も継続。例年なら初詣に出かける花園神社も今年はまるで時間が取れず。もちろん、朝6時くらいにすっくと起きて出かければ行けるのだろうが、そこまでの体力も気力もない。ひたすら『蠅の王』初日に向けて邁進するのみ。体調は疲労困憊、ストレス満載なれど、芝居はもう背水の陣。疲労が……ストレスが……などと言っている場合ではない。しかし毎回、なぜこうも追い込まれるのか?もはや初日まであと何日というより、あと100時間ちょっとと時間単位でカウントダウンを始めている。
 
 目の痛みに加えて喉、首が不調を訴え始める。まぁ首はいつものこととはいえ、体がなまっているのだろう、このまますべてを投げ出して、うおおおおおおおおおおおおおーと全速力で走り出したい気持ちに駆られる。たぶん100メートルももたないだろうが。残すところ、114時間。ぬおおおおおおおおおおおお。
商店街の謹賀新年.jpg 
商店街の謹賀新年。まだまだ出歩く人は少なく、ゴーストタウンのよう。全速力で走るにはもってこいです。
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2011年01月01日

老い日記[289]――生誕18,857/禁煙242日目

 賀正。謹賀新年。明けましておめでとう。
 年は開けたが、正月早々芝居の稽古。そういえば一跡二跳の確か第5回公演の時に元旦早々、みんなでトンテンカンテン、稽古場で大道具を作ったことがあった。懐かしのスズナリ公演。あの時はまだ我が身も20代。血気盛ん。元気でした。夢を食べて生きていけてた。
 50過ぎての元日早々の稽古はどこか複雑。おまけに正月なのに芝居以外のことは何もしてない。初詣もナシ。お節もナシ。そう言えば笙野頼子の小説に『なにもしてない』ってのがあったな。なにもしてないお正月。引きこもりか?
 
 なんだかけじめのない1年のスタートではあるが、芝居のほうは少しずつとはいえ前進前進。そこに希望を見いだしつつ稽古に精を出す。2011年、また一つ、「老い」に拍車をかけることになるが、今年もよろしく。
迎春.jpg 
2011年到来、おめでとう。人の褌ですが。
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2010年12月31日

老い日記[288]――生誕18,856/禁煙241日目

 錦糸町の稽古場から帰るハイエースの車中で「NHK紅白歌合戦」を聞く。『トイレの神様』。いい曲や。初めて聴いたとき、恥ずかしながら泣きました。入院したおばあちゃん、「はよ帰り」なんて言ってくれるな。切ないわ。老いてゆくにつれ、ますます人情話の直球に弱くなってきております。
 ほんとに丸一日、芝居以外のことは何もせず。こんな大晦日が50過ぎになってもあるんだね。くわばらくわばら。
 この先あと何年生きられるかわからないが、とりあえず2011年には突入できそうです。よいお年を。はーい。
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ひと足先に神頼み。芝居にお客様が殺到しますように。
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2010年12月30日

老い日記[287]――生誕18,855/禁煙240日目

 左耳後ろの吹き出物は腫れ上がったまま年を越すことになる模様。「今年の汚れ、今年のうちに」とはいきません。
 連日の睡眠不足と目の痛みが、もう限界もう限界と思いつつ、マゾのような気分で我が身を追い込む。
 だが無論、昔のような体力があるわけもなく、すぐに頭は朦朧として使い物にならなくなる。あー、睡眠を欲しない体、食欲のわかない体が欲しい。「ハイ、それじゃ今から睡眠も食欲も要らない体モードに切り替えますね。スイッチオン」。そうできたらどんなに有り難いことか。
 
 今日も自宅と錦糸町の稽古場を往復するのみ。今年は当然ながら劇団の忘年会もなし。癌の手術をして以来、なぜか酒に対する欲求がほとんどなくなったので宴会がないことに不満はないのだが、「もう少し人間らしい生活してもええやん」、とも思うが、返す刀で「何が人間らしい生活なのだろう?」とも思う。――あ、また現実逃避に走りかけてる。  

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ちなみに去年の1230日は東京タワーに行きました。

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2010年12月29日

老い日記[286]――生誕18,854/禁煙239日目

 我が家のマンションは夏は蒸し風呂の如く、冬はしんしんと冷えきる氷室の如し。まさに忍耐力を養うには最高の環境。
 加えてエアコン暖房のもんわり温風がこの上なく苦手な我が身は冬の季節、ガスストーブ一つで寒さと闘いながら生きている。とはいえガスストーブの戦力では勝ち目なし。「さみー、さみー、ここ室内か?」。鬱々たる気分だけが増幅し、これじゃ創作に打ち込めるはずがない。そう言い聞かせて、我が進まぬ筆の遅さの言い訳とする。
 
 錦糸町の稽古場は暑く寒くもなくほどよい温度。環境はまずまず。それなのに稽古はなかなか捗らない。環境がよければ稽古が進むわけではないのだね、これが。(泣)
 小説『蠅の王』をいかに換骨奪胎するのか。その昔、大島弓子さんの名作『夏の夜の貘』を舞台化したことがあるが、そのときと違って今回はストーリーもアイデアも着地点もすべて自分で考えねばならず、その道は険しい。「原作あれば楽勝だわオホホホホ」。そのスケベ心はとうに崩れ去り、未だに道半ばにして、はや今年も残すところあと2日。気づけば、初日までも既に10日を切っている。無事に幕は開けるのか?
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片づけそびれたツリーは侘びしい。まるでホームレスのよう。
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2010年12月28日

老い日記[285]――生誕18,853/禁煙238日目

 そもそも「蠅の王」とは「ベルゼバブ」とか「ベルゼブル」とかいう名前で聖書に出てくる悪魔のことで云々……なんて、この歳になるまでまったく知らなかった。
 インターネットで調べてみると、あれやこれやの「ベルゼバブ」がたくさん出てきてびっくり。殊にアニメの世界ではキャラクターのモチーフとしてよく使われているようで、ギャグっぽいものからおどろおどろしいものまで蠅人間の画像がこれでもか状態。「あー、この歳になってもまったく知らない世界はいくらでもあるんだなぁ」と、ほとんど呆れるような思いで眺める。
 
 稽古も追い込み時期に差し掛かりながら、なかなか前へと進めず、胃が痛くなるような毎日。でもこちらは呆れて他人事のように眺めているわけにもいかず、年の瀬も年越しも関係なく、こんなに体に悪いことを日々やっていていいのか?と自問しつつ、どうせ死ぬまで報われることなく過ぎていく人生、ストレスだってどんどん溜め込んでやる、再び癌になったらなったでそういう運命さ。日を追うごとに自虐的になっている。
 今年もあと3日。えいえいおー。
椿.jpg 
椿の花は花丸ごとが、ぼとり、と落ちるので不気味。
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2010年12月27日

老い日記[284]――生誕18,852/禁煙237日目

 今年もあと4日。劇場入りまであと9日。初日が1月7日、まだ幕の内だからね。お客さん、来ないよね。まだお屠蘇飲んで浮かれてるからね。(浮かれてません)
 
 数日前に耳の後ろに吹き出物を発見。いつのまにか、ぷっくり腫れ上がっている。たんまり膿が溜まっている模様。まったく持っていまいましい。思春期のニキビ面真っ盛りの頃、大人になったらニキビとサヨナラできる、オッサンになればお悩み解消!と我が身に言い聞かせていた。
 間違いです。オッサンになってもニキビは出ます。一生、解放されることはありません。生まれつき肌が弱く荒れやすい人は、身も蓋もないですが一生荒れやすいです。一生、吹き出物にも悩まされ続けます。業ってヤツですね。
 
 今日から『蠅の王』の稽古場は錦糸町に移動。あっちで仕込んで稽古して撤収。こっちで仕込んで稽古して撤収。いやはやほんとに大変です。
 さぁて、いよいよ芝居は追い込み態勢。例年と違って少しも浮かれることのできない年の瀬。これも業ってヤツですね。(どうなんだろう?)
阿佐谷駅前のイルミネーション.jpg 
とってつけたようなイルミネーションが素敵。JR「A」駅前。
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2010年12月26日

老い日記[283]――生誕18,851/禁煙236日目

 一夜にしてクリスマス・ツリーは跡形もなく消え、商店街には今日から正月用品があっちにもこっちにも。「ハイ、出番終わったからツリーさっさとハケて」「ハイ次、ちゃちゃっと門松スタンバイして」。芝居の転換のごとき季節感演出の手際の良さに感動すら覚える。
 吉祥寺での稽古最終日。音響家Kさん、照明家Iさんも顔を出してくれて、まだまだ先は遠いが、ざっくり打ち合わせ。
 撤収およびトラックへの積み込みがあるので8時には稽古終了。あらかた片づいたところでひとあし先に帰宅し、一直線にパソコンに向かう。まさにベルトコンベアのような毎日。嬉しくて涙も出ません。
 
 漫才の「M−1」がファイナルだそうな。確かにもう出尽くした感があるもんなぁ。2003年だったか、「アンタッチャブル」が敗者復活から優勝したときのネタはそのあまりの面白さに衝撃を受け、DVDをレンタルしてきて、1字1句漏らさずネタを書き取った。ふむふむ、確かにこの展開はテンポが上がる。そうかー、前フリでこんな合いの手を入れてるわけね。思えば、勉強熱心でした。漫才師でもないのに。
正月用品.jpg
正月用品が並び、一気に年の瀬ムード。今年はまったく関係ない身ですが。
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2010年12月25日

老い日記[282]――生誕18,850/禁煙235日目

 文章を書き綴るには「勢い」が要る。しかし奇妙なことに、勢いは「静かな心持ち」のときにしか生まれない。何かほかに気に掛かることがあると、それが邪念となって心は乱れ、焦りだけが勢いづく。正しく有効な勢いは明鏡止水、混じり気なしで書こうとする世界にじっくりと没入するしかない。
 なるほど。こうして分析してみると、「飽きっぽい」「落ち着きがない」「邪念にしかとらわれない」と素晴らしき性格を備えた我が身は、とことん物書きに向いてないことがよくわかる。(能書き垂れる暇があったら、さっさと仕事しなさい)
 今日はクリスマス。浮かれる街をすり抜けて、殺風景な稽古場で時間を過ごす。ブラボー。ブラボーすぎるのでケーキも食べません。
吉祥寺駅前イルミネーション.jpg 
吉祥寺駅前のクリスマス。
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2010年12月24日

老い日記[281]――生誕18,849/禁煙234日目

 睡眠わずか2時間足らずで夢遊病者のように虎ノ門へ向かう。朝10時から夕方5時までの長丁場の会議。そのつもりで出かけたのだが、なんと昼の12時には予定の議事すべて終了。委員全員で粛々と弁当を食べて帰る。
 ぽっかり時間が空いて、こんなときこそ天の恵みと執筆に稽古に励めばいいのだが、この老体演出家はまたしても体調不良に陥り、さっぱり頭が働かない。(もともと?)
 クリスマスムード満載の商店街を潜り抜け、夕方から稽古場に向かう。詰め切れずにいた場面を丁寧に納得いくまで繰り返す。この辛抱が大事大事と我が身に言い聞かせながら。
 
 昨日、若手俳優Oが唐突に、「僕、占いの人に宝くじが当たりますよって言われましたよ」と言うので、「じゃあ買ってきて」と今日までだった年末ジャンボ宝くじを買ってきてもらう。40枚でしめて1万2000円。果たしてその占い、当たる?
文部科学省の喫煙室.jpg 
文部科学省内の喫煙スペース。狭っ。

吸っている人はまるで人間見本市のよう。

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