2010年12月23日

老い日記[280]――生誕18,848/禁煙233日目

 よし、稽古場に行かねば。バタバタと準備して、急げ急げ時は金なりと機敏に部屋をようとしたら、ガラスのテーブルに思い切りスネをぶつける。しばしのたうち回り、かえって時間を食う。このぶつけようのない怒りをどうしてくれよう。ムカムカ気分で師走の街をヘイコラ急ぐと、あの店もこの店も、あっちの家族連れもこっちのカップルもクリスマスモード全開。なぜかは知らぬが余計に苛立ち、ストレスいっぱいで稽古場に着く。
 
 稽古は実寸が取れないので苦労の連続。ホントはここではこれがこうなっていて、と頭の中が常にパズル状態。これではますますストレスが溜まると思いながらも、なす術はなし。
 おまけに、またしても天敵・若手俳優Oが芝居の流れをぶち切るような演技を平然とかますので、コラ貴様、何考えとんじゃい、と演出家はここぞとばかりやさぐれる。
 稽古場、荒れ模様です。
 
  ところで小説『蠅の王』は2回映画化されていて、このたび日本未公開だった1962年製作の『蠅の王』のDVDを入手(イギリスのアマゾンで購入)。監督はなんと、演劇の神様と呼ばれたピーター・ブルック。いやぁ、面白かった。1990年製作のハリー・フック監督版より圧倒的にリアリティがある。同じ小説の映画化でもこうも違うとは。いやいや、ピーター・ブルックだもの、当たり前か。
「蠅の王」DVD.jpg 
左のDVDがピーター・ブルック監督の映画『蠅の王』。右はハリー・フック監督版。駄作です。
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2010年12月22日

老い日記[279]――生誕18,847/禁煙232日目

 リココデ、効きました。またしても。体調、戻りました。
 昨夜、わりかし睡眠をとったことも大きいだろうが、「リココデ」様々。ありがたや。ありがたや。
 
 このところ炭水化物断ちをして体重を落とそうと目論んでいるのだが、今回はなかなか道は険しい。我が劇団のベテラン俳優Oは進化し続けるメタボをものともせず、自ら「腹先生」などと名乗っていて、「なんとまぁ、自虐的な」と思っていたら、意外や意外、少食を心掛けて4キロほど減量したという。
 マジで? もとの腹が出過ぎてるので、さっぱり気づきませんで失礼しました。おまけにその俳優O、「着々と進んでますよ、ダビデカ計画」と言うので、ダビデカ?ダビがデカくなる? 何のことだ? と思っていたら、「ダビデ化計画」、ダビデ像のことだった。あまりに腹がデカ過ぎるので、まさか「ダビデ像」とは、さっぱり気づきませんで失礼しました。
 しかし人のことは言えませぬ。以前ほどに体重が落ちにくくなっているのも、たぶん「老い」のせいだと密かに決めつけているが、いやいや、まだまだ私、しっかり食ってます。明日から明日から、と思っているうちは決して痩せませぬ。
「きのう何食べた?」.jpg 
こんなマンガに癒されてるようじゃいけないのか? でも好きです、これ。
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2010年12月21日

老い日記[278]――生誕18,846/禁煙231日目

 朝から体の具合が悪い。また風邪ひきの兆候が如実にある。背中が寒い。節々が痛む。頭を左右に振るとガランガランと頭の奥で鐘が鳴る。(おいおい大丈夫か?)
 
 今日から稽古場は吉祥寺。劇場の3階の稽古場。かなり狭いが、それは今回、吉祥寺シアターの舞台を特殊な使い方をすると決めた、どこかの美術家と演出家が余計な悪巧みをしたからで、いわば自業自得。決して文句は言えませぬ。
 とはいえ、やはり狭いと客席のこっちから見たらどうなる?下がってみたらどう見える? なんてこともすべて想像するしかないわけで、やはりこれには限界がある。悪戦苦闘。
 

 稽古を終えて帰宅しても体調は戻らず。むしろ疲労感も手伝って、「ああ、これは絶対に熱が出る、絶対に具合が最悪になる」と自信がみなぎる。いかんいかん、そんな自信、みなぎってもしょうがない。そうだ、こういうときこそ「リココデ」だ。そうとも、大量に在庫はあるぞ。思い立って、すぐさま風邪薬2錠と「リココデ」を一気に飲む。何を隠そう、「リココデ」は小児用感冒薬だが、ご老体にも効いてくれ。
「蠅の王」台本.jpg

『蠅の王』の台本。完全新作と言っても過言ではない。
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2010年12月20日

老い日記[277]――生誕18,845/禁煙230日目

 午後、会議のため半蔵門へ。会議で一緒になった文学座の演出家Nさんに戌井さんのことを聞く。聞けば聞くほど残念な思いがまた突き上げてくる。
 会議は5時に終わって、そのまま西新宿の稽古場へ。よっしゃ、今日は頭から張り切ってやるぞぉ!と炎メラメラで臨んだのに、主演の俳優Oの入りは「9時過ぎるそうです」。一気にがっくりとテンションが下がる。おまえ一人が調子に乗ったってな、世の中そうそう都合よくいかねぇんだよ。天の声をじっと聞く。はい、わかりました。
 
 公演本番が次第にひたひたと忍び寄ってきているというのに、ここに来て舞台美術の最終決定でまごついている。ひとえに予算の問題だが、「ああすればこちらが立たず状態」に陥っていて四苦八苦。
 稽古を終えて帰宅してからも、舞台監督Hさん、舞台美術家Iさん、金に縁のない演出家の3人で、あっちに電話、こっちに電話を繰り返し、なんとなくの方向性を定めて、「じゃ最終決定は明日ってことで」と最後の電話を切ったのは夜明けも近い午前4時近く。夜更かしをしても結局、ほかのことはほとんど進まず。ことほど左様に、芝居づくりは骨が折れる。とほほ。
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こちらの国立劇場には滅多に行かないなぁ。
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2010年12月19日

老い日記[276]――生誕18,844/禁煙229日目

 12月も中旬を過ぎて、めっきり年の瀬らしいムードに街は包まれているけれど、今年の年またぎは大晦日も元日も見事に関係なし。どっぷり芝居の稽古だけに明け暮れることになる。いざ、それが目の前に迫ってくると、「マジで?」と、今さらながら勢いだけで決めた日程を恨めしく思う。去年は年末から三が日にかけて連日芝居や歌舞伎を観に行ってたのが嘘のよう(年越しの瞬間はシアターコクーンの劇場内だった)。
 年が開けると、また一つ歳を取る日が近づく。50の坂を越えて一気に「老い」を痛感している身としては、近い未来がどんな社会になるやら楽しみながら、もうこのまま時は止まってくれよという思いもあって、なんとも複雑。
 そういえば、40を過ぎても四十肩にならなかった。50を過ぎても五十肩にならず、「おいおい俺、若いんじゃないの?」などと鼻息が荒かったが、ここにきて左の肩が痛い。肘を持ち上げて肩をぐるりと後ろに回すと「あててて……」と鈍く痛む。来年はもしや、本格的に五十肩と格闘することになるのか?
 
 芝居の稽古は連日格闘すれど、細かな場面にこだわりすぎて全然先に進まない。ちょっと、ちょっと、演出家さん、もう押し詰まっていて時間ないんだから。いい加減に、木を見ず森を見ましょう。
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クリスマスでなぜ浮かれるのか、50になってもわからない。
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2010年12月18日

老い日記[275]――生誕18,843/禁煙228日目

 地下鉄の長いエスカレーターをトントントントンと軽快に降りていると、ふくらはぎがつりそうになって思わず立ち止まりかける。確実に日々、いろんな部位が衰えております。
 新国立劇場マンスリー・プロジェクトのトークセッション「翻訳戯曲の現在」に出かける。今シーズンの4本の新訳を手掛けた4人の翻訳家による、それぞれの興味深いお話。「置き換える言葉がない」「ニュアンスを伝えるのが難しい」「固有名詞は結構、鬼門」……。聞きながら、共訳とはいえ翻訳で何度か悪戦苦闘した経験のある我が身としては、やっぱりみんな同じようなことで悶々としてるんだなぁと痛感。その事実を知ったことで、少し勇気を得た気になる。
 
 夕方から稽古。こちらはなかなか活路が見いだせないでいるが、それでも少しずつ形になっていくのは、やはり面白い。翻訳だろうとオリジナルだろうと、苦労すればするほど面白さが増し、それは作品に反映される。長年の経験で得た教訓。
 頑張りましょう。
吉祥寺シアター内観.jpg 
吉祥寺シアターの内観。ここが『蠅の王』で、どう生まれ変わるのか。乞うご期待。
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2010年12月17日

老い日記[274]――生誕18,842/禁煙227日目

 ペットボトルの飲み物を飲みきれない。正確に言うと、1本飲みきらないうちに、次の飲み物に手を出してしまうので、下から5、6センチ残ったペットボトルがずらりと机に並ぶことになる。今も「午後の紅茶ストレートティー」が2本。「KIRIN生茶」が1本。「霧島の水」が1本。すべて飲みきらずに林立している。
 かつて、「それはねペットボトル症候群って言って病気ですよ」と言われたことがある。ん?病気ってどんな?
 今、ちょっとインターネットで調べたみた。「ペットボトル症候群とは、スポーツドリンク、清涼飲料水などを大量に飲み続けることによっておこる急性の糖尿病のこと」。あ、別に飲みきれないことを指してるわけじゃないんですね。でも振り返ってみるに、1日に結構な本数飲んでるよなぁと思いつつ読み進めていくと、「血糖値が著しく上昇し、意識を失い、死に至るケースもある」だって。うわ。恐ろしや。
 今まで、「1本飲みきっていないのに、次のペットボトルに手を出すこと」をペットボトル症候群だと思ってましたが、違ってたようです。飲みきれないのに次に手を出すのは、精神的な病かもしれないですね。あははははは。
 
 今日は稽古はOFFながら、どこにも行かず、べったりとパソコンの前に張りつく。張りついただけの成果はもちろん挙がらない。もしかしてこれも精神的な病なのか?
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全部、飲みかけ。
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2010年12月16日

老い日記[273]――生誕18,841/禁煙226日目

 携帯電話の充電器がいつのまにか壊れていて、朝から新宿の「auショップ」に行く。仕組みがよくわかっていないのだが、店員が「ポイントが溜まっていれば、900ポイントでお引き換えできますが」と言う。じゃあ、と早速調べてもらうと、「現在、1万3000ポイントですね」。これって多いのか?充電器、何台ゲットできるんだ? しかし話が面倒臭くなりそうなので、いつものブンヤ魂はぐっと抑えてその話題は打ち切り、その代わりに「現在、入荷待ちです」と貼り紙のあったスマートフォンが気になって、「Androidって今予約すると、どれくらい待つんですか?」と聞いてみると、「お渡しは、だいたい1月半ばになりますね」という返事。スマートフォンはいよいよマニアから一般ユーザーのツールになってきた。

 
 デジタル機器は凄い勢いで進歩を遂げているが、「ものを書く」「文章を生み出す」というアナクロな仕事は30年近くやっていても、まるで進歩は見られず、執筆作業はいつまでたっても苦行のよう。あっちにふらふら、こっちにふらふら、すぐに行きつく先が見えなくなる。「現在、アイデア待ちです。お渡しはいつになるかわかりません」。言ってみたいが、言えません。
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おまえたちには、なびかねーよ。
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2010年12月15日

老い日記[272]――生誕18,840/禁煙225日目

 文学座の戌井市郎さんがお亡くなりになった。入院してることも聞いていなかったので、「まさか」という思いに包まれた。会議の時にも矍鑠として弁舌明晰、戌井さんとご一緒するたびに「老い」を感じさせない歳の取り方もあるんだなぁ、と羨ましく思っていた。残念でならない。享年94
 戌井さん、長年お世話になりました。
 
 今年は井上ひさしさん、つかこうへいさん、戌井市郎さんと時代を牽引した巨星が相次いで亡くなり、その一方で注目される20代の劇団主宰者が次々と登場。振り返ってみれば、演劇界の世代交代が鮮明になった1年であった。
 巨星にもならず、とうに若手でもない我が身はいつまで芝居にしがみつくのか?遅々として先が見えない稽古を重ねながら、オノレの不甲斐なさだけを噛みしめる。
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黄金の絨毯。季節は巡る。
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2010年12月14日

老い日記[271]――生誕18,839/禁煙224日目

 なんとなんと完全徹夜で、朝から初台へ。新国立劇場「企画サポート会議」。話し合ってることが来年どころか2012年の秋のことだったりするので、どうも今ひとつ実感が伴わない。どうせもう、生きてないかもしれないし。(生きなさい)
 完全徹夜はもちろん執筆作業のためだが、目先の細かな仕事に追われて、肝心の大きな仕事は放置されたままで少しも進まない。徹夜したのに進まない。進まないのに、「ええい知るか」と寝る勇気はない。こうした鬱々とした時間を過ごし続けて体の内側では癌が生まれる。(生まれません)
 
 午後、小道具の買物に東急ハンズに行き、「ああ、世間はクリスマスなのだなあ」と思い知る。そんなこととは無縁のオッサンはちゃちゃっと用事をすませ、あちこちに姿を見せるサンタさんにガンを飛ばしつつ家路を急ぐ。
 芝居の稽古は一進一退、というより一歩進んで二歩下がっている。この閉塞感。どん詰まり感。誰か、追いつめられた演出家のための「サポート会議」を開いてください。  

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読みますとも。空気ですよね?

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2010年12月13日

老い日記[270]――生誕18,838/禁煙223日目

 朝から雨。傘のない我が身は、思案に暮れる。空港へのバスが出るバスセンターに着いてしまえば、その後は雨に濡れることはない。バスセンター→広島空港→羽田空港→自宅最寄り駅。これ全部、雨に濡れない。濡れるのはホテルからバスセンターまでの徒歩8分と、自宅最寄り駅から自宅までの徒歩7分。この二つだけ。そのためだけに傘を買うのは忍びない。羽田に着いたら東京は雨降ってないかもしれないし。
 仕方ない、近すぎて運転手は嫌がるだろうが、バスセンターまではタクシーに乗ろう。そう思いつつフロントに降りていくと、いつもは待機しているタクシーが1台もいない。
 「すみません、タクシー呼んでください」。フロントに申し出る。フロント係は受話器を持ったまま、「5、6分で来るそうですが」「え、そんなにかかるんですか、11:15のバスに乗りたいんですよ」「(電話に)少し待ってもらえますか?(駄々をこねるオッサンに)バスセンターなら歩いて10分弱で着きますよ」「………。(そんなことは知ってます、傘がないんだってば)」「傘も販売しておりますが」「………。(うわ、売るのかよ、なんという商売根性)」「タクシー、どうなさいますか?」「………」「………」「……傘、いくらですか?」
 何に対してなのかはわからないが、ものすごい敗北感を噛みしめて350円を財布から出した。
 
 羽田に着くと東京も雨。敗北感は少し解消。それでもキャリーケースは濡れまくりで、帰宅するや、荷ほどき、片づけなどであっという間に日が暮れる。
 稽古は産みの苦しみの真っ最中。このあがきが糧になる。この無駄がやがて実を結ぶ。またしても敗北感に包まれそうになるのを、ぐっと踏ん張って稽古に明け暮れる。
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お気に入りの「またやろう。」シリーズ。このニイチャンのファッションが超レトロ。
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2010年12月12日

老い日記[269]――生誕18,837/禁煙222日目

 「DOCS」公演本番当日。9時、劇場入り。ウォーミングアップは地元サポーターの方々に任せて、音響・照明のチェック、昨夜のゲネプロのダメだしの確認に時間を割く。「DOCS」では演出だけではなく、美術プラン・音響プランまで独りで考えねばならないので、我が劇団の公演より負担が大きい。
 1040分頃からゲネプロ。昨夜よりずいぶん芝居がスマートになってきたものの、まだまだ惜しい点が随所に。だがそれを小返しするゆとりはなく、開場10分前にスタンバイ。
 本番マチネ2時開演。予想に反して、客席は満席に近い、ほぼ9割の入り。出来もまずまず。「おお、我がDOCSメンバーもずいぶん腹がすわってきたな」と頼もしく思う。
 それでもマチネ終了後、ダメ出しをして、今さらながらダンスの場面を手直し。何度か繰り返し、ソアレも開場20分前になってようやくスタンバイ。まさに、綱渡りの如き芝居づくり。
 本番ソアレ5時開演。昼ほどではないが8割近くは客席が埋まり、ひと安心。あー、これで今年の「DOCS」も何とか無事に終わったなーと感慨深げに舞台を見ていたら、いきなり頭の場面で出るべき人が出てこない。嘘だろ、ここに来て出トチ?しかもそれは少年少女ではなく、27歳の地元俳優でサポーターとして関わるS。もしもし? 全然サポートになってませんがな。
 終演後に確認したら、やっぱり出トチ。S君いわく、「別世界に行っておりました」。帰ってこなくてよろしい。
 大人俳優の出トチに誰一人ひるまず、芝居は何事もなかったように無事に終演。終わってみれば、評判も上々。そんなもんです。
 
 9時過ぎから打ち上げ。始まってしばらくすると、来春に九州の短大に進学する18歳男子が感極まって泣き出し、それにつられて涙する青春真っ盛り男女があっちにもこっちにも。ここはひとつ、鬼の演出家も加わっておいおい泣いてみるかと思うが、もちろん涙なんぞ出るはずもなく、「いいなぁ、若いって」と、過ぎし日の遠い彼方を見るように溜息だけが出る。
 12時前に1次会終了。帰り際、ポジティブ17歳男子が「うちのオカンが古城さんにって」と渡してくれた差し入れの中身は風邪薬「リココデ」8本。このブログに書いたのを読んで、差し入れてくれたらしい。ありがとうございます、お母さん。実は先月、広島に来た際に、プロデューサーのOさんから「ハイ、これ」と既に10本の「リココデ」を渡されております。なので現在、しめて18本の「リココデ」。よっしゃあ、頑張って風邪ひくぞー。
 12時頃から大人だけで2次会。なんだかみんな疲れ果てていて早く帰りたいのに意地で残ってる、というか、店から出るのもかったるい。そんなけだるさが充満していて、まるで老人ホームのサロンのような雰囲気。
 解散は2時過ぎ。ご老体演出家はホテルに帰るや肉体疲労・精神疲労、ともに激しく、「そうだ、ここはリココデ1本!」と思うが、もちろん飲む必然はどこにもないのでやめておく。
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打ち上げの居酒屋の箸袋には「DOCS様御一行様」の文字。好印象を得ようと、涙ぐましい商魂……。
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風邪薬「リココデ」。ホントに広島限定なのか?
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2010年12月11日

老い日記[268]――生誕18,836/禁煙221日目

 朝食よりも睡眠確保と、ホテルの朝食券を無駄にしつつ、ギリギリまでベッドにへばりつく。
 「DOCS」は昨日とまったく同じスケジュール。だが、リーディング公演本番を明日に控え、心に昨日ほどの余裕はナシ。
 戯曲講座は『はなむぐり』の作者でもある18歳女史Uの別作品『森のなかで』を読む。まだまだ粗いが、75分間のシュールな大人の残酷童話。これを10代の若者たちがどう思うのか興味津々だったが、概ね好評価。
 へえ、今の若者、こういうのもイケるんだと妙に感心するそばから、いやいや今の若者、なかなか批判する意見を言えないだけじゃないかと疑心暗鬼になる。あのね、若者。厳しい意見を言ったところで人間関係は壊れないから、もっとどこかの演出家のように毒を吐きなさい、毒を。(ただし吐きすぎると、闇夜に刺されます)
 
 午後1時半からウォーミングアップ開始。昨日の首で懲りたので、今日はそろそろと、リハビリ老人の如く体をほぐす。
 2時半過ぎから場当たりの昨日の続き、後半をまた力業で進めていく。ふと見ると、客席に米子から見学にやって来た女優Kさん、劇作家Yさんの姿が……。休憩時間にYさん、「6時からゲネプロですよね?」「無理です」。潔い演出家はきっぱり断る。(別に頼まれてはいないが)
 場当たりはなんとか8時頃に終了。それから怒濤の如く、8時20分からゲネプロを強行。終わってみれば、上演時間は75分と初めて判明。ともかくも、なんとか形にはなったが、それでも詰めたいところが山のように残っている。残りは明日の本番前のゲネプロに託して、今夜は終了。
 その後、Kさん・Yさんたちと来年の企画打ち合わせのため居酒屋へ。稽古終了が遅かったこともあって、あーだこーだと話しているうちに時間はたったか過ぎて、店を引き揚げたのは午前2時過ぎ。ホテルに帰るや、体は泥のように重く、へろへろになりながら、「ああ、やっぱ、オレって歳なんだ」と今さらながら自覚する。  はなむぐり舞台美術.jpg
『はなむぐり』舞台美術。
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2010年12月10日

老い日記[267]――生誕18,835日/禁煙220日目

 10時から戯曲講座の読み合わせ発表会。20歳女子2名の作品『誇り高き理由』『mine』を読む。読んでリスナーも含め感想・批評を言い合ってもらうのだが、20歳女子2名がともに頑張ってこれまでになく長い戯曲に仕上げてきたので、ありがたいことに予定をはるかにオーバーして午後1時15分にようやく終了。
 2時過ぎからリーディング公演『はなむぐり』の稽古に向けてウォーミングアップ開始。「よっしゃあー、あと二日で芝居をつくりあげるぞー」と張り切ってストレッチに精を出し、首の運動で後ろにガクンと倒した瞬間、首筋に電気が走る。まだ寝違えた首が完治していなかったとは……。いやはや恐るべし、老人の首。
 3時過ぎから、場当たりをスタート。テクリハも兼ねつつ、俳優の動きも指示しつつ、おまけに演技にはこれでもかと毒も吐きつつ、何もかもをひっくるめて力業で押し進めていく。
 それでもじりじりと時間は過ぎていき、9時過ぎまで掛かって終わったのは前半のみ。いやいや、こりゃ間に合わねーんじゃねーの?と不安に駆られるが、ここは焦るな、辛抱辛抱と我が身に言い聞かせる。
 
 10時近くになって、スタッフ陣とホテルの近くの居酒屋に繰り出す。仕事も溜まっていることだし、ホテルに直帰したほうがいいんじゃないか俺、という思いが頭をかすめるが、「じゃあ小1時間だけ」という言葉に負けて出かけていき、ガンガン食べまくって12時過ぎの閉店までしっかり粘る。
 ホテルに戻ったら疲労困憊。想像以上に体が疲れ果てていて、いかんいかん、仕事仕事と我が身を奮い立たせ、なんとか風呂に入ってパソコン前に陣取るものの、途端にまぶたが重くなる。重い。重すぎる。重すぎて……寝る。
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劇場前の告知ポスターを撮っていたら、17歳男子コンビがすかさずフレームインしてくる。こういうときの反応は早い。
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2010年12月09日

老い日記[266]――生誕18,834日/禁煙219日目

 午前中に共同通信の連載エッセイ最終回の原稿を書く。半年間の月イチ連載。シニア向けということで毎回ネタ決めに少々手間取ったが、終わってみればあっという間。
 ところで先日、NHKに作家の林真理子さんが出演していて、「週刊文春のエッセイは原稿用紙7枚半なんですけど、だいたい45分で書きます」だって。ぶっ飛びました。45分で7枚半は凄すぎます。当たり前ではありますが、到底、足もとにも及びません。「終わってみれば、あっという間」ではなくて、「エッセイなんて、あっという間」、物書きならそこを目指さなければ、と強く肝に銘じた次第です。(もう連載終わったけど)
 
 午後1時過ぎに羽田へ。今年はホントによく羽田に行くなぁ。いったい何回飛行機に乗ってるんだと思って数えてみたら(暇だね俺)、なんと今年47回目。1年のうち約1カ月半はフライトの日だったのかと我ながら驚く。
 降り立った広島空港にはプロデューサーのOさんが迎えに来てくれて、一路市街地へ。……となるはずだったが、Oさん、話に夢中になって高速の降り口を通り過ぎ、広島港あたりまで行ってしまう。Oさん、お願いですから高速を走っていて、突然叫ばないでください。「あれ?今、私、どこを走ってる?」って言われても知らねーって。私ぁ広島県人じゃありません。広島港なんておかげさまで初めて行きましたよ。
 
 6時前になんとか広島市南区民文化センター着。すぐさま、劇場の仕込みの様子を見て修正をお願いし、6時半過ぎから「DOCS」メンバーと、日曜日に上演する『はなむぐり』の稽古。いかんせん時間がないのでバシバシ進まないといけないのだが、1場を通ったところで時間切れ。9時に終了。
 それからスタッフ打ち合わせなどを済ませて、10時前にホテルにチェックイン。それから直ちに上演に使う音楽の選曲に取りかかり、その目途を着けたら、今度はパンフレットの原稿書き。……と、なんだかんだで今はもうどっぷり真夜中。東京の自宅にいようが、地方のホテルにいようが、生活パターンも、仕事に追われる具合もほとんど変わらない。……なにか虚しい。
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カボチャの馬車。豪華だが、エコではない。
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2010年12月08日

老い日記[265]――生誕18,833日/禁煙218日目

 首は未だ治らず。昨日から一気に冷え込んで本格的な冬到来となり、「寒い」「パソコン仕事が多い」「寝違えた」の三重苦で、首の辺りは一気に重症デンジャラスの様相。あっち向いてもこっち向いてもウギッ、ウグッと痛みを伴い、どこを向いたらいいのやら……。まるで方向性を失った我が人生の停滞感をそのままを象徴しているかのよう。(ほっといてください)
 
 ジョン・レノンが死んで今日で30年……。30年前のあの日も芝居の稽古中だった。後輩の女の子が泣きながら稽古場に駆け込んできて、「レノンが死んだ」とさらにおいおい泣いた。みんなも「レノンが……」と呆然となり、その日はほとんど稽古にならなかった。青春の鮮明な記憶のひとコマ。
 レノン三十回忌の稽古は美術家も姿を見せ、『蠅の王』の世界観を再度検証しながら冒頭部分を何度も繰り返す。呆然とはなっていないが、遅々とした稽古の進み具合は30年前とさほど変わらない。いや、むしろあまりの停滞感に演出家は呆然自失になるべきか。
広告不況.jpg 
広告も不況を如実に反映。日本経済の停滞感も甚だしい。
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2010年12月07日

老い日記[264]――生誕18,832日/禁煙217日目

 首、寝違えた。右に振り向けない。振り向こうとするとピキッ、と痛みが走る。朝からずっと、今も怖くて顔が弱冠左寄り。
 午前中から西新宿で会議。「人材育成委員会」。予定より早く終わり、次の打ち合わせまで、せっせと校正ゲラに目を通す。12時半から演出家Nさん&Kさんと来年度の仕事について話す。これも1時間ほどでスムーズに終了。
 会議や打ち合わせはスイスイと進めども、執筆作業はウロウロウロウロ。何度も足踏み停滞、時に後退を繰り返す。「あー、ちっとも進まねぇーよ!」。溜め息つきつつ上を向くと、寝違えた首がピキッと痛い。
 『蠅の王』の稽古は「おお!」とわくわくするような場面がありつつも、もっともっとエンジン全開にしないと全貌が見えてこず、焦りだけがひたすら募る。「ダメダメ、そんなんじゃ」と我が身を叱咤激励すべく首を横に振ると、ピキッと首に電気が走る。
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パトカーでジョナサンに来ちゃいました。いいのかよ?
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2010年12月06日

老い日記[263]――生誕18,831日/禁煙216日目

 睡眠3時間半で7時起床。目覚めるやシャキシャキと体育会系若者男子のように機敏に準備して、朝食バイキングもしっかり食べて、8:10のリムジンバスに余裕を持って乗る。
 米子鬼太郎空港を後にして、機内では仕事のできるビジネスマンの如く校正ゲラを鞄から取り出し、膝に置いただけで睡魔に負ける。決して無理はしない。着陸までの1時間、ゲラは膝に置いたまま、しっかり睡眠時間だけを上乗せする。
 羽田からはマッサージの治療院に直行。なんだかもう「糠に釘」だが、努力は惜しまない。約1時間後、ほんの少しだけ身軽になった体を、帰宅するやパソコン前に猫背で張りつき、あっという間に元のガチガチ体に戻しておく。これだと、またいつでもマッサージに直行する甲斐があるというものだ。
 夜は西荻窪の稽古場へ。会話の新しい形を獲得すべく今日も飽くなき試行錯誤を繰り返す。地道な努力が何より肝要と我が身に言い聞かせつつ、時間だけは無情にもさっさと過ぎゆき、ほとんど先へは進まない。そうかそうか、もっと真剣に気合をいれなければ大変なことになりそうだな。そう、しっかりと今日の課題も心に留めて家路を急ぐ。
 ああ、なんと充実した一日。(泣)
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鬼太郎と今度会うのはいつになるのやら。
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2010年12月05日

老い日記[262]――生誕18,830日/禁煙215日目

 米子の劇作家育成講座、本日最終回。足かけ2年、さまざまな紆余曲折はあったが、『花咲けピンクラブ』『接続』『HUKOUの俳句』『サリーガーデン』、なんとか4本の戯曲が脱稿……とはならず。みんな駆け込みで書いているので後半バテバテ、途中で力尽き、「もはやこれまで感」がありあり。人のことは言えぬが、ああ、もっと早くエンジンを掛けて書いてくれてれば……と、あまりに残念なので、後先考えない成り行き任せの講師は「じゃあ、1月末までに最終決定稿を書いて提出してください」と、最終回なのに宿題を出す。
 
 講座は午前10時30分から午後8時まで、びっちり頭をフル回転。終了後はボウリング大会をして打ち上げ、という予定だったが、みんな疲れ果てたのか、「ボウリング大会はしなくていいんじゃない?」とあっさり変更。さすがに講師を含め参加者の平均年齢が高いだけあって、無駄な体力は使わない。(エネルギーが余っていない)
 しかし打ち上げの席は思いのほか盛り上がり、最後には参加者Nさんの、「息子がある日突然、忽然と姿を消し、以来消息不明になって今年で10年」というドラマのシナリオのようなホントの話を聞いて驚愕しまくる。神隠しのようなこと、ほんとにあるんだ……。人生、ほんとに明日には何が起こるかまるでわからない。日常の脆さを眼前に突きつけられて愕然となる。
 Nさん、「便りがないのは元気な証拠」。息子さん、きっと元気です。生きてます。帰ってきます。待ちましょう。
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本日の会場は書店の2階。その名も「本の学校」。
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2010年12月04日

老い日記[261]――生誕18,829日/禁煙214日目

 マッサージに行っても「ちょっとスッキリ!」状態でいられるのは、せいぜい1、2時間。そうはわかっているものの、今日も両肩・両首筋ともにガッキンガッキン。すぐさまマッサージに駆け込みたくなるが山積みの仕事から逃げ出せず、四六時中人を背負っているような重さをたっぷり感じつつ一日を過ごす。
 おまけに右足親指付け根の外側、その骨がズキズキする。痛風なのか、外反母趾なのか、早々に確かめなければと思いつつ、病院行きをズルズル先延ばしにしている。しかし、行くなら先に内科でいいのか?形成外科が先か? それともグズグズ煮え切らない性格の原因を探るべく精神科に行くべきなのか?
 
 書き物仕事に追われながらも、4時すぎにはバタバタと準備して羽田に向かう。羽田空港はリニューアルされて第2ターミナルも随分便利になっている気がするが、米子行きの搭乗口は相変わらずライトウイングの一番端。広島の搭乗口は前回、かなり近場に変わっていたのに、やはりこれが広島と米子の差なのか。それともこれはメタボな演出家には少しでも長く歩かせてあげましょうという空港の親切心か。(迷惑です)
 機内では編集長を務める雑誌のゲラを寸暇を惜しんで目を通し始めるが、ものの10分足らずで力つきて眠りに落ちる。だが飛行機の揺れも激しく、このところANA機も規定より低い高度で飛んでいただの危ないニュースが目に付くので、揺れるたびに不安がかすめて爆睡もできない。
 
 米子鬼太郎空港(何回聞いても失笑)には担当Mさんが財団の車で迎えに来てくれて市街地に向かったのだが、その車のバッテリーランプが点灯していることに途中で気づく。「おいおい、大丈夫か?」などと笑いながら話していると、ヘッドライトの光量がみるみる弱くなる。「ヤバいヤバい、途中でボンッ!と煙が上がるんじゃないか」と、実にスリリングなドライブを満喫して、どうにか無事にホテル着。
 その後、9時半過ぎからMさんと打ち合わせかたがた小料理屋に入ったのだが、聞けば、車はホテルから事務所に戻したところで動かなくなったという。くわばら、くわばら。
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イルミネーション増殖中イン米子。
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