2012年03月15日

老人なのかも。――[728]生誕19,297日

 体のギスギスした感じがどうにも取れなくて一昨日に続き、今日もマッサージに行く。「こんにちはぁー。古城さん、ゆっくり中へどうぞぉー」と、入るなり老人のように扱われていると思うのは気のせいか。いざマッサージを始めてもらうと、一昨日よりはいくぶん軽いように感じるもののうっ、うをっ、ぬっ、とピンポイントで痛みが走る。終わってみると、すっきり、というより、ぐったり。本当にもう老人なのかもしれぬ。

 アマゾンで予約しておいた『福島原発事故 独立検証委員会の「調査・検証報告書」が届く。もう少し早く、せめて公演が終わる前に入手したかった。そうすれば『ジレンマジレンマ』はさらに実のある芝居にできたのではないかと、負け惜しみのように夢想したりするのはオッサンの郷愁か。

 もしや、発行日は「あの日」から1年後と決まっていたのかもしれない。今なお非難を強いられている人たちには、そこに何の意味もないが。
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『福島原発事故 独立検証委員会』はどこまで真相に迫れたのか。
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裏表紙には三つの言葉。どれも程遠いような……。
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2012年03月14日

はるばる湘南台へ。――[727]生誕19,296日

 午後、はるばる湘南台へ。湘南台文化センターでミュージカル『二十四の瞳』の場当たり。
 今回、演出も担うSさんはひたすら交通整理に追われ、さすがに大所帯をまとめるのは大変そうだが、小学校低学年の子どもたちも「ああして、こうして」と次々に指示されるのに文句ひとつ言わず従っている。演出家VS子どもたち。まるで辛抱合戦の様相。しかし、どちらも忍耐力あるなあと感心しきり。

 芝居は流れがスムーズになれば面白くなりそう。なんといっても子役たちがキュート。声も伸びやか。ああ、あの汚れなき瞳を持ったあの頃に我が身も帰りたい。

 そういえば、藤沢市に降り立ったのは、たぶん人生初。

 湘南台文化センターは、オープン時には今は亡き太田省吾さんが芸術監督を務め話題作も発表していたというのに、今ではほとんど集会施設、十把一絡げの貸し小屋になっているのが、なんとも残念。この会館自体が「大人になればみんな、ただの人になるんだよ」、そう教えてくれてるようで忍びない。
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湘南台文化センター。デッカイ球体は地球になってる。
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2012年03月13日

人生はこれからだ。――[726]生誕19,295日

 昼過ぎ、一跡二跳の創立メンバー4人で西荻窪へ。脳梗塞で倒れ、目下リハビリに背を出すHの見舞いに行く。
 見るからに筋肉が落ちて痩せ細り、移動は車椅子だったとはいえ、Hは想像していたよりも遙かに元気。しっかりと快復へ向かっている。今も目眩が辛い、ときどき手が勝手に遊ぶんだよね、などとこぼしていたが、飄々とした受け答えも以前のHのまま。まだまだ50歳手前。人生はこれからだ。
 H、頑張れ。そしてまた舞台に帰ってこい。

 5人で1時間ほど話し、大きな安堵感を得て病院を出る。

 Hに会って思い立ったわけではないが、公演を終えてバキバキに固まったままになっている我が体を少しでもほぐそうと、40日ぶりくらいにマッサージに行く。
 担当してくれたニーチャンいわく、「あちこち、スゴいことになってますね」。前回より我が身への接し方が介護のような振る舞いに感じるのは被害妄想か。

 でも劇作家・演出家の仕事でいっぱいいっぱいで運動不足状態にあったのは確か。なあに、これからまたせっせと運動に励めば、体はすぐにほぐれる、可動域も広がる。視界も良好になる。人生はこれからだ。
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空が高いぞ。早く春になれ。
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2012年03月12日

打って出る。――[725]生誕19,294日

 ひと公演終わっても、ハイ次、ハイ次とせき立てられるように前を向く。日中の片付けは劇団メンバーに任せて、一人せっせと来年度のレジメづくりに精を出す。

 余韻に浸っている暇はない。ちょっと息抜きの時間も要らん。このパワー、いつまで続くかわからんが、現役でいられるのもそう長くはない。やりたいことは迷わずやれの精神で、がむしゃらに打って出ることにする。貧乏性か。

 夜は劇団の会議。片付けで疲れ果てているメンバーを前に、座長一人が熱二浮かされたように語りまくる。この男、公演疲れを引きずって、そのままハイ状態になっているのか。
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公演中、名前入りタオルをもらいました。
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2012年03月11日

黙祷を捧げる。――[724]生誕19,293日

 千秋楽。原発問題をテーマにした今回の『ジレンマジレンマ』、すべて終了。奇しくも千秋楽が「3・11」からちょうど1年後にあたり(そのことも一因となって、このテーマにせざるを得ない気持ちが働いた)、今日のカーテンコールでは客席の皆さんと一緒に1分間の黙祷を捧げた。
 「2時46分」のそのときは昼公演の上演まっただ中だったわけだが、あらぬ事を考える演出家は、その2時46分ジャストに突然、時報を効果音で出して芝居をストップモーションにしてやろうかとも考えたのだが、それではあまりに唐突すぎるかと思い直し、終演後の黙祷にした次第。

 被災地の復興はまだまだ、道遠し。国も東電もいい加減に腹をくくって本気で取り組んでくれ。

 終演後、劇団メンバーがバラシにかかる中、役に立たない演出家は広島から観に来てくれた面々と今年の「DOCS」の打ち合わせ。こちらも取りまく環境は厳しく、縮小傾向にならざるを得ない模様。それでも後進育成は大事。

 次の世代に何が残せるのか。去年の「3・11」以降、そのことをますます真剣に思うようになった。

 夜8時から打ち上げ。よほど憂さが溜まっていたのか(特に俳優陣)、みんなよく食べ、よく飲み、よく「大変だったね」といたわり合っている。そのままの勢いで2次会も同じ居酒屋に居座り続け、午前3時前に散会。今公演、初めてタクシーで帰宅する。

 お疲れ様でした。
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忘れてはならじ。決して。
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2012年03月10日

温度差。――[723]生誕19,292日

 広島から観に来てくれたOさんに、観劇後、「マニアックな芝居ね」と言われ、たいそう驚く。原発が今なお大変と言われてもピンとこないそうな。それだけ「震災」「原発」に関しては、西日本と東日本では温度差が激しいのだと改めて思い知る。
 もう既にネット上にあれこれ感想を書かれているのでバレてると思うが、今回の『ジレンマジレンマ』は福島第一原発の「その後」について真正面から切り込んでいる。
 それだけに東京の観客は「切実な問題」として受け止めてくれているようなのだが、Oさんの言葉で「残念ながら西日本の大抵の人にはヨソごとなのだなあ」と気づかされた次第。これほどまでに「距離」の違いは大きい。
 だが、言われてみれば、そういうものか。自分に火の粉が降りかからなければ、誰も何とも思わない。一昨年の宮崎の口蹄疫しかり、パレスチナVSイスラエルしかり……。
 問題意識を共有できないことは、とても寂しい。
ここはもう一つの舞台。座ってくれた皆さん、ありがとう。.JPG
いよいよ明日まで。ここは、もうひとつの舞台。今まで座ってくれた皆さん、ありがとう。明日座ってくれる皆さん、お楽しみに。
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2012年03月09日

ふざけるな東電。――[722]生誕19,291日

 朝から会議で西新宿。月曜の理事会に続いて、今日は常務理事会。このところ加盟劇団に破産解散などが相次いでいて、演劇界を取りまく環境はいっこうに改善しない。くわばら、くわばら。マジで他人事ではない。

 『ジレンマジレンマ』はラスト3日となって、今日ようやく通常の4時入り。(本番3時間前)
 それでもセリフを少しでも飛ばそうものなら命取りになるこの芝居、役者はせっせと自主稽古に明け暮れている。

 その効果もあったのか、芝居は「隙のない緊迫度」が昨日よりさらにアップ。まあ、この状態を初日にもってこいよ、アホ演出家、ということはあるが。

 東京都が東電の値上げを受け入れる方向で交渉に応じるというニュースに、意気消沈。猪瀬副知事が「値上げの根拠を説明せよ」と異議を唱え、さすが、いちゃもんを付けさせたらこの人は天下一品とエールを送っていたのだが、この人の力を持ってしても、我が国の護送船団方式は揺るがないらしい。
 都は中部電力から電力を買うことも検討していたが、そこは電力会社同士、「供給は厳しい」と見え透いた回答があり、八方塞がりの状態に陥って、やむなく交渉にあたるということのよう。それでも猪瀬知事は「今後も説明は求めていく」と言っているが、そもそも、ふざけるな東電。値上げの前に補償だろ。保身に走る前に我が身を削れ、だろ。
 結局、力のある者が既得権を守り抜く、という構図はこの国では少しも揺るがない。情けない。
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「しるこ」だけで3種類も。「モッフル」って何?
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2012年03月08日

通し稽古、2本。――[721]生誕19,290日

 本番中だというのに朝から新宿御苑に向かい、T高校での授業。今日は一緒に授業を受け持つNさん(流山児★事務所)もやって来て、二人であれやこれやとダメ出し。

 せっかくの揃い踏みであったが、2回通したら、それだけで時間はいっぱいいっぱい。やはり実際にシーンスタディをやるとなると、2時間の授業ではいかんともしがたい。もったいない。

 授業を12時30分ぴったりに終えてNさんと別れ、今度は浜松町に向かい、『二十四の瞳』の通し稽古へ。
 『ジレンマジレンマ』にかかりっきりで全然顔を出せなかったので、本日初めて通しを拝見。おお、そうか、こうなったか。あれ、ここはあっさりなんだ。いろんなことが頭をよぎるも、余計なことは言わず、脚本家としてセリフの流れだけは確認しておく。

 稽古場では何年ぶりになるのだろう、音楽監督のSさん、照明プランナーのSさん、俳優のSさん(みんなS!)、懐かしい方々に会う。皆さん、変わらず元気。いいことだ。

 5時過ぎに浜松町を出て中野へ。結局、スタンバイ直前の日課になっているムーブメントの稽古にも間に合わず、ただの通りすがりの客のように芝居を観る。

 トチリはあったが、観客にも救われて今までで最も芝居にのめり込んでいく一体感がある。よしよし。
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『二十四の瞳』のポスター。子どもたちがひたすら可愛い。
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2012年03月07日

四の五の言わず。――[720]生誕19,289日

 『ジレンマジレンマ』はあっという間に折り返を通過。
 本日、2時と7時、1日2ステージ。本番やってダメ出し。これを2回繰り返す。明日以降、稽古する時間がほとんど取れないので、できることはできるうちにやっておかなきゃね。
 「今日できることを明日に延ばすな」(Never Put Off Till Tomorrow What You Can  Do Today. これは政治家トーマス・ジェファーソンの言葉だが、ひねくれ者の我が身は物心ついた頃から、「明日できることを今日やることはない」、そう言い換えてオノレに言い聞かせてきた節があるが、どうも芝居の稽古に関してはそうはいかない。「鉄は熱いうちに打て」。まあ、こっちですね、芝居は。

 そうだよオッサン、四の五の言わずにやれってことだ、ほかの仕事もな。はいはい。

 初日前の地獄の日々の疲れが今なお溜まっているのか、終演後居酒屋に流れても、ほとんどアルコールを口にしない日々が続く。健康ライフではあるが、何というか、甲斐がない。
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停めてある? 捨ててある?
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2012年03月06日

原発問題。――[719]生誕19,288日

 今日も会議で初台へ。新国立劇場サポート会議。会議メンバーの編集者Sさんに「今、本番やってますから見に来てください」というと、「今日、行くよ」と嬉しい返事。
 しかも夕刻、劇場に約束通り現れたSさん、スコッチの差し入れまで持ってきてくれる。ありがたや、ありがたや。

 会議のあとは今日も早めに劇場入りして、部分稽古。どうも流れのつたない個所をいくつか返す。
 終演後はアフタートーク。東京新聞の社会部記者、片山夏子さんを迎えて片山さんが現在担当している「福島原発」についてあれこれと話を聞く。作業員の実態など驚くような話も随所に混じり、ついつい話にのめり込んだ演出家は仕切るのも忘れて30分の予定をはるかにオーバー。トークを終えて袖に引っ込み、「ごめん、長かったよね?」と舞台監督に声をかけると「52分」と冷たくひと言返される。

 その後、そのまま片山さんも交えて飲みに出て、居酒屋で原発問題の話をさらに聞く。結論はハッキリしている。
 「まだ何も収束していない」
 むしろ、これから先、地域コミュニティの崩壊が目に見える形になってきて、さらに切実な問題を生むのではないかと懸念ばかりを噛みしめて帰途につく。
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原発問題は今なお現在進行形。
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2012年03月05日

安定水準?――[718]生誕19,287日

 初日が開くのを待ち構えていたかのように、今週は会議やほかの仕事が目白押し。芝居モードの頭がなかなか切り替わらないまま午前中は会議で西新宿へ。
 劇団協議会理事会。劇団外の演劇人と一堂に会すると、芝居なんて大変なことを皆さんよくやってるなあ、と思ったりする。そう思いながらも黙ってはいられないオッサンは、あれやこれやと芝居に関する議事に口を挟む。

 今日も昨日の居残り稽古に引き続き、2時に劇場入りし、部分稽古に精を出す。芝居は安定水準に入りつつあるとはいえ、気を抜いたら最後。できることにちまちまと精を出す。

 初日が開いても頭の中は芝居のことだけで一日が過ぎてゆく。今回、さほど飲みにも出ず、出てもタクシーで帰るようなこともなく、健康なんだか不健全なんだか、よくわからないまま『ジレンマジレンマ』と向き合っている。
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『ジレンマジレンマ』パンフレット。役者の写真がグッドです。

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2012年03月04日

居残り稽古。――[717]生誕19,286日

 昨年の10月終わりに脳梗塞で倒れたHが、「杖1本での歩行訓練に入ったよ」と奥さんからメールが届く。よかった。順調に快復している模様。
 それにしても、と思う。ついこのあいだ、あっけなく逝ってしまったK先輩。恐らく死の間際まで引きずり込まれながら、生還して日常を取り戻しつつあるH。
 何が、二人を分けたのか。それは誰にもわからない。どちらにしても、やるせなさは変わらないが。

 芝居は魔の2日目。なんとか乗り切った2ステージ目の昼公演のあと、なんと居残り稽古を決行。特に流れの怪しい「Cチーム」(泥棒の話)に関わる俳優3人のみに居残ってもらい、劇場の舞台で細かくダメを出しつつ、ひたすら小返し稽古。
 8時半頃まで延々やっていて、さてそろそろ先行して飲みに出かけたメンバーに合流するかと思ったら、「散会しました」とメールが入る。哀れ、すごすごと帰途につく。
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泥棒を取り調べる刑事役の使う小道具一式。
パソコンはかつて我が身が愛用していてもののなれの果て。
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2012年03月03日

『ジレンマジレンマ』開幕。――[716]生誕19,285日

 初日、開く。
 まぁ、なんとか開きました、今回の新作もまた。
 俳優の皆さん、スタッフの皆さん、ご苦労様です。ご迷惑をお掛けしました。初日に来てくださった観客の皆さん、まだまだ稽古不足は百も承知ですが、観てくれてありがとう。残る10ステージでさらに精進します。

 今日は11時に劇場入り。午後1時半から2度目のゲネプロ。会話バトル劇、およそ100分。ダメ出し、小返しをすると、もうスタンバイの時間。あとはなるようにしかならない。そして開演と相なった。ふう。

 初日が開いても達成感は微塵もナシ。芝居にゴールはない。ここから完成度をぐいぐいぐいーっと上げますぞ。
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お待ちしております。
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2012年03月02日

危ない綱渡り。――[715]生誕19,284日

 夜、どうにかゲネプロに漕ぎつける。
 なんとか形にはなっているが、危ない綱渡りの連続で、観ているほうの心臓によくない。
 10時に退出して家に帰ると、頭も体もくたびれ果てて何もする気が起こらない。それでも今、この土壇場の踏ん張りこそが豊かな実を結ぶと我が身に言い聞かせ、今から台本を広げることにする。
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今日は昨日とは違う照明でお届け。いよいよ明日から。

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2012年03月01日

イヤな芝居だのう。――[714]生誕19,283日

 朝2時間延長して劇場には9時入り。
 この2日間が最後の勝負と、勇んで10時から早々に昨日の続き。動線の確認をしつつ、テクニカルも合わせつつ、わっしわっしと場当たりを進めていく。
 昨日、疲れ果てて書き忘れていたが、昨夜は劇場を出てから若手は事務所で深夜まで追い込み稽古を敢行。その甲斐あって少しは流れがマシになってきたが、それでもまだまだ。
 今回の『ジレンマジレンマ』は会話バトル劇。ほとんど「1対1」のぶつかり合いが延々続く。どちらかがミスろうものなら、助けてくれる人もいない。いやでも緊張感アップ。
 つくづくイヤな(大変な)芝居だのう、とこんな本を書いた劇作家を恨めしく思う。
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『ジレンマジレンマ』はこのモダンアートな世界で繰り広げられる。

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2012年02月29日

焼死の可能性――[713]生誕19,282日

 仕込みは舞台監督O以下、劇団メンバーに任せ、我が身は舞台美術の組み上がった夕方に劇場入り。
 直ちにムーブメントと動線の場当たり。ここで踏ん張らなければと、退出時刻を1時間延長して午後11時前まで進めるが、もちろんそれでも全部は終わらない。
 劇場入りして舞台セットを目の当たりにすると、稽古場とはやはり空間の醸し出す雰囲気は大きく違う。なので欲に駆られた演出家は、あれもこれも、あそこも、と随所に手を入れ変えたくなるが、そこはぐっと我慢し、とりあえずは一にも二にもエンディングを目指さなければ。
 帰宅すると体力はもう限界。ソファに体を預けてネオシーダーに火をつけたはいいが、いつのまにやら、うつらうつらと眠りに落ちて、気がつけばフリースに穴が開いている。

 ヤバい、ヤバい。我が死因には「焼死」の可能性も加わりそうだ。されど泣き言を言っている暇はナシ。(泣)
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今日からまたお世話になります、劇場「ザ・ポケット」。
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2012年02月28日

失うのは一瞬。――[712]生誕19,281日

 午前2時前、地震速報が入ったと思ったそばから、ぐらぐら揺れる。このところ増えたなぁ、地震。もうすぐ「3・11」から1年だが、余震は今なお続き、復興は未だ遠い道のり。

 失うのは一瞬。つくりあげるのは途方もない時間と労力を要す。芝居もまた同じ。

 実寸稽古は本日で終了。明日から劇場入り。
 いよいよ時間がなくなって四苦八苦というのに、「まず息抜きです。一杯いきましょう」と俳優Kから悪魔のメールが届く。 バカやロー、行けるもんか。(行きたいけど)

 芝居はようやく全貌が見えつつあるが、やるべきことは目の前に山と積まれている。日数ではなく、時間単位のカウントダウンが始まっている。(焦)
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どんより空にもかすかな灯はともる。
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2012年02月27日

全力を注がなければ。――[711]生誕19,280日

 K先輩のお葬式を昨夜、無事に済ませたとメールが届く。

 我が弔電を会場で披露してくれたらしいが、お開きのときに斎場側からエレクトーンの生演奏をリクエストされてスティービー・ワンダーの明るい曲頼んだら、めちゃくちゃ下手くそだったとか。「古城君の弔電で皆しんみりなってたのに、笑いこらえるのが大変で、あの人らしいお葬式だったわ」とは奥さんの弁。

 残された者は生きていかなければならぬ。芝居が何よりも大好きだったK先輩の思いを胸に抱えて、我が身も今週末には幕を開ける新作にいっそう全力を注がなければ。
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このエレベーターは誰でも乗れます。(2月9日参照)
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2012年02月26日

水問題。――[710]生誕19,279日

 飲料水はネットで箱買いしている。このブログにも以前書いたが、「細野の天然水」。これは東京の店頭には置いてないので、外出先で買うときはファミリーマートにある「霧島の天然水」。そう決めている。
 「霧島」の麓が我がふるさと。そして「細野」はまさしく我が生まれ育った地。やはり幼い頃に慣れ親しんだ水の味はオッサンになっても忘れない。なので郷愁にも誘われて「細野の天然水」を箱買いしていたのだが、今日ふと気づいた。

 この二つの水。よくよくラベルを見てみると、成分がまったく同じ。おまけに製造会社も同じ。……これはどういうことなのか?「細野の天然水」=「霧島の天然水」なのか? だとしたら、なぜわざわざ商品名を変えて(しかも、我が郷愁を誘うように)、ネットで売っているのか?

 もちろん「細野の天然水」のほうが配送料も加わり、1本あたり30円ほど割高なので、これはもしや騙されているのではないかと暗澹たる気持ちになるが、まぁ、ふるさとの企業なんだし、騙されてやってもいいかと気持ちは複雑。

 芝居は初日まで、あと5日。見た目の体裁を整えても観客は騙されてはくれない。(泣)
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同じ水なのか? 疑惑は膨らむ。
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2012年02月25日

抜き差しならぬ。――[709]生誕19,278日

 突然死したK先輩のお通夜に出たT先輩からメールが届く。
 「いろいろ抱えて大変だろうが頑張ってね、生きてるからできる苦労かもしれないから」

 逆にこちらを気遣ってくれる内容で、余計に心が痛む。K先輩、遠い空から安らかな旅立ちを祈ります。

 パンフレットの文章はなんとか書き上げたが、肝心の芝居がいよいよ抜き差しならぬ時間との闘いになってきた。自分にハッパをかけ、できる、できる、なんとかなる、とオノレに呪文のように言い聞かせ続ける。

 言い聞かせるが、今日も一日終わってみれば、体はへろへろ。いやいや、まだまだ今日は終わらない。ぶっ倒れるまで頑張りましょう。と、言い聞かせる。
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このことだけで頭がいっぱい。
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